犬が散歩で歩かない・リードを引っ張る理由は○○!

散歩に行こうと思ったけど、愛犬がなかなか歩いてくれない…リードを引っ張ってくる…といった経験はありませんか?また散歩はどのくらいの時間で、何回いくのがベストなのか分からない飼い主さんも多いと思います。
今回は、そういった散歩に関するお悩みの解決法や散歩をするメリットなどをご紹介します。

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目次

1.犬が散歩で歩かない理由は?

散歩に行こうと思った時や、散歩中に愛犬が歩かなくなった経験はありませんか?
愛犬が散歩で歩かなくなると、散歩がうまくできず、飼い主さんも困ってしまいますよね。
では散歩で愛犬が歩かないのは、どんな理由があるのか見ていきましょう。

普段から飼い主さんが抱っこをしている

愛犬が可愛いと、つい抱っこしたくなる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、普段から抱っこをしすぎてしまうと、散歩に行くときに愛犬が歩くのを拒否してしまう場合があります。
しつけの際に抱っこは必要な時もありますが、極力抱っこは頻繁に行わないようにしましょう。

暑さ

夏場になると暑さのせいで、散歩を嫌がる犬が出てくることがあります。夏バテの可能性もあるので、愛犬の体調に変化がないかよく確認してください。
また、アスファルトが熱くて散歩を嫌がっている可能性もあるため、夏場は日陰が多い場所や緑が多い公園などを散歩すると良いでしょう。
夏場に散歩が嫌でも、秋になれば気温も涼しくなってくるので、また散歩に行けるようになるかもしれません。

病気やケガ

普段から愛犬の様子を飼い主さんは見ていると思いますが、気づかないうちに体調が悪くなっていたり、足や腰に痛みがあるかもしれません。
散歩が好きなわんちゃんが、急に散歩で歩かなくなった時や、足を引きずって歩くなど普段とは違う行動がある場合には、病気やケガがないか確認してみてください。

散歩で見つかる犬の主な病気・・・

散歩にまだ慣れていない

散歩デビューして間もない子は、まだ散歩に慣れていないため、歩かなくなってしまうことがあります。物怖じせずに始めから歩くのは難しいので、家の近くを少しづつ散歩して外にいることを慣れさせていきましょう。
また、いつも貰っているオヤツより美味しいオヤツを持参して、歩きだしたら褒めるなどをしていきます。
飼い主さんが怖がる愛犬を心配し過ぎるとかえって悪化する可能性もありますので、飼い主さんは終始楽しそうに振舞ってあげましょう。

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散歩のメリット

犬を飼っている方にとって散歩は普段の習慣として行っている方が多いと思います。
しかし、なぜ散歩はする必要があるのでしょうか…。今回は散歩のメリットを3つご紹介します。

運動不足を防ぐ

犬は本来、外を自由に走り回って生活する生き物です。しかし、今は室内で犬を飼っている方が多く、家で過ごす時間が長くなっています。そのため、運動が十分にできていない場合があります。

そこで、外で散歩することによって運動不足を防ぐことができ、肥満予防にもなります。さらに散歩をすることによって余ったエネルギーを発散させることができ、ストレス発散にも繋がります。

社会性を身につけられる

室内飼いの犬の場合、基本的には家という同じ環境の中で生活します。
同じ環境の中に長期間いると、見たことない人や物に触れた時に恐怖心や興奮が抑えきれなくなってしまうことがあります。

しかし散歩で外に行くと、知らない人や犬、車や自転車などの様々なものに出会い、触れ合う機会があります。散歩を通じて、色んなものを見たり、匂いや音を感じることによって、恐怖心や不安感が和らぎ、生活していくうえで問題ないということを犬が理解できるのです。

そのため散歩は犬が外の環境に慣れ、社会性を身につけるために有効的なのです。

飼い主さんとコミュニケーションをとる

普段から愛犬にかまってあげられる時間や一緒に過ごせる時間が多ければ良いのですが、お仕事などで忙しい飼い主さんもいらっしゃいます。

そんな時、散歩は愛犬と飼い主さんがコミュニケーションをとれる大切な時間となります。散歩でコミュニケーションをとる習慣をつけると、問題行動の予防に繋がります。日頃から愛犬とアイコンタクトをとることで、散歩中に出会った他の犬とトラブルになりそうな時、飼い主さんに意識を向けさせることでケンカなどを避けることができます。

また、散歩をすることによって愛犬のケガや体調の変化にも気づきやすくなります。
普段の生活からは見えないところも散歩で気付けることがあるので、犬と飼い主の信頼関係を深めるためにも散歩は重要なものとなっています。

3.散歩の時間・回数・場所

みなさんは愛犬の散歩はどのくらいの時間で1日に何回してあげていますか?
大体の感覚でやっていたかもしれませんが、実は犬の大きさによって適切な時間や回数は異なってきます。ではどのくらいが適正なのか、犬の大きさごとにご紹介します。

<小型犬>ミニチュアダックスフンド、トイプードル、パグ、ミニチュアシュナウザー、ジャックラッセルテリア

小型犬の散歩時間は、大体1日1回、30分程度を目安としてください。チワワといった超小型犬は、もともと骨が細いので、長時間の散歩は体に負担を与えてしまいます。
それに対して小型犬の中でも、ジャックラッセルテリアやシュナウザーといった犬種は運動量が他の小型犬より多く必要となります。犬種に合わせて散歩の時間や回数を変えていきましょう。

<中型犬>柴、コーギー、ブルドッグ、アメリカン・コッカー・スパニエル

中型犬は1日2回、1回あたり30分〜40分程度を目安としてください。
外を歩くだけだと十分なストレス発散にならない場合もあります。そのため、歩くだけではなく、時には思いっきり走らせると満足してくれるはずです。

<大型犬>ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、ダルメシアン、ドーベルマン

大型犬は1日2回、1回あたり60分程度を目安としてください。大型犬は小型犬や中型犬と比べると、体重が重いので、過度な運動をさせてしまうと足に負担がかかります。
ですので、中型犬のように「走る」ことはあまり意識せずに、時間をかけてゆっくりと長く歩くことが大切です。

犬の散歩は決まった時間や場所でするよりも、その時々で変えてあげる方が良いです。犬は習慣化されてしまうと、その時間や場所を覚えてしまい、要求吠えや飼い主よりも先に散歩のルートに行こうとするといった問題行動につながります。

そういった問題を起こさないために、散歩する時間や場所のパターンをいくつか決めておきましょう。距離に関しては、散歩する時間にあった距離を散歩するようにしましょう。 上記した回数などはあくまでも目安なので、犬の種類や年齢、健康状態に合わせて散歩をしてください。

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4.散歩のお悩みについて

愛犬と散歩をしようと思っても、なかなか上手に散歩ができない時があると思います。
では、飼い主さんは具体的にどのようなお悩みを抱えているのか見ていきましょう。

お答えいただいた先生:戸田美由紀先生

犬が散歩で歩かないことについて

Q 散歩に連れて行っても、寝そべって歩こうとしません。しかたなく抱っこして連れて行き、下に降ろすと、一目散に早足で家へ帰ろうとします。抱っこして外へ行くのは、余計に歩かなくなるから、知人に良くないといわれました。どうしたらよいでしょうか?

A 『抱っこで少し離れた所へ連れて行き、歩いて帰ってくる』というのは良い作戦だと思います。抱っこをせがまれた時に抱くのは余計に歩かなくなりますが、家から出るときから抱いているのであれば問題ありません。
初めは一目散に帰ったとしても、『歩けた』のですから良しとしてもよいと思います。

引っ張りの対応をするのは、歩く行為がスムーズになってからでも遅くありません。広場などの、他の誘惑が少ない見通しの効く場所へ連れて行き、『ちょこっと動いたら褒める』を繰り返し、無理なく外で動く事に慣らしていきましょう。

お外を嫌がるからといって全く連れていかないと、家族以外の人間、家で見る物以外の物事に慣れにくく、いざという時に困る可能性があります。無理なく、いろんな物事に慣らせていけたら良いですね。

Q ワクチンが終わったので散歩に行き始めたのですが、ちょっと歩くと座ってしまい、歩かなくなってしまいます。
休日に家族で公園に行き、主人がリードを持っていると結構歩くのですが・・・。リードを持ってくると嬉しそうにするので、外に出るのは好きみたいなのです。主人以外がリードを持ったときでも、しっかり散歩するにはどうしたらよいですか?

A 散歩に出たてなので、すぐに立ち止まってしまったのかもしれません。
慣れれば、変わってくるような気もしますが、パパがいなくても安心して歩ける様になる為に、パパ以外の方との関係作りをしっかり行うことが必要です。

家族間で、しつけ方、接し方が定まっていないと、犬も人も混乱します。
誰に対しても、素直に楽しく言う事の聞けるワンちゃんにしていくには、家族全員で統一した態度で接し、犬にも人にも楽しく分かりやすいしつけ方をしていけたら良いと思います。

Q ペットショップから我が家に来て、健康診断に行った際に散歩の許可が出ましたが、散歩に連れ行ってもぜんぜん歩こうとしません。同じ所をクンクンとずっと匂いを嗅ぎ続け、一緒に歩こうとリードを引っぱっても、重心を落として全く足を動かしません。リードを離し、好きにさせると1mほどはゆっくりとクンクン嗅ぎながら動くのですが、それだけです。どうしたら散歩で歩いてくれるようになりますか?

A リードをつけて歩かないからといって、公共の場でリードを離して歩くのはオススメ出来ません。
なぜなら、日本では「公共の場ではリードをつけて散歩する」というルールがあるからです。
リードを離して歩く事を続けてしまうと、どんどんリード付では動かない犬になってしまうので注意しましょう。
まだ散歩デビューして間もなく、慣れていないせいでもあるので、徐々に慣らしていきましょう。

周りを気にして動けない場合は、住宅街などの散歩ではなく、河川敷などの広場のような場所へ連れて行き、刺激の少ない場所で歩く行為をさせていきましょう。
この時、動かないからといって無理矢理引っ張ると、かえって動かなくなってしまいます。
好きな物などを利用して歩かせるようにしていきましょう。

リードについて

Q 散歩の時に、いきなり唸りながらリードを噛みまくり、自分の尻尾を追い掛け回します。道路の真ん中でもやってしまうので、困っています。どうすれば、止めさせられますか?

A いきなり始めるのには、散歩に出られた興奮、もしくは散歩に行きたくなくて暴れる。バイクや車、他犬などとのすれ違い。大きな音が鳴った。などのきっかけがあるかと思います。それを探しておきましょう。
そして、早めに褒めてしつけるドッグトレーナーの指導を受け、充分な運動をさせて環境を整えてください。

ドッグトレーナーの指導を受けるまでは、その行動が始まってしまったら、リードを持っている方が紛れて噛まれないように、リードでワンコを引っ張って落ち着かせ、安易に回り続けられないようにしつつも(引っ張り過ぎないように注意)、下手に大きな声をかけてなだめたり、手を出して静止しようとはせずに、こちらもテンションを下げて落ち着くのを待ちましょう。落ち着いたら再び歩きだしましょう。

Q ここ最近、愛犬のトイプードルがリードをつけたり外そうとすると本気で噛みついてきます。つけてしまえばおとなしく散歩ができますが、やるたびに緊張してしまいます。この問題行動に対してどのような対策をしたら良いのでしょうか?

A 突然、本気で噛むようになったとありますが、犬種的に攻撃性が目立つ種類ではないので、何かトラウマになるような嫌な事、または怪我などをしてしまい首回りを触られるのが嫌になった可能性が考えられます。動物病院で獣医さんに診てもらい、異常がないかを確認しましょう。

単なるワガママという場合は、リードをつける・外すなどの行為を、愛犬に唸って脅されたからと言って諦めずやり抜く必要があります。諦めてしまうと攻撃行動はエスカレートしてしまいますので注意が必要です。

褒めてしつけるトレーナーについてトレーニングを開始して、スムーズなリードの着脱だけでなく、ワガママが通らないように一からしつけをやり直す事をお勧めします。

Q リードを着けようとすると、ハウスの奥に隠れて出てこようとしません。また、前から嫌々歩いていた大型犬が繋れている家の前は、怖がってしまい絶対に歩こうとしなくなりました。
散歩を嫌がらないような対策はあるのでしょうか?

A 愛犬の怖がる物事を把握している場合は、それらを体験出来ないような環境へ連れて行き、怖い思いをさせずに済む散歩を心がけましょう。外のイメージを良いものに変える努力が必要かもしれません。
そして、外に出る行為が好きになったなら、徐々に誘惑を増やしていき、軽い刺激から無理なく慣らすようにしていきましょう。

Q 1歳の愛犬が散歩の時、リードをグイグイ引っ張るので飼い主の私がクタクタになります。散歩は仕事終わり帰宅してすぐに30分かけて毎日同じコースを歩かせています。どうしたら、リードを引っ張らなくなりますか?

A 犬がリードを引っ張ってしまうのは、一日中1人でお留守番をしているワンコの場合、飼い主さんが帰ってきた時に一日中溜め込んでいたパワーを爆発してしまうからです。

お散歩時間を増やしたり、お留守番の時に長く噛んで遊べる犬用のオモチャなどを与えて、有り余るパワーを少しでも発散させる事を増やしてあげましょう。

首輪で引っ張ると苦しそうにゲボゲボ言いながら歩いている犬を見て、ハーネスに変える飼い主さんも多いのですが、実はハーネスにしてしまうと、苦しくなくなるので、より引っ張るようになってしまうのです。

おやつなどのご褒美を使いつつ、『ママの側でママのスピードに合わせて歩くとご褒美がもらえて楽しい!』といった学習になるようなトレーニングをしていけたら良いですね。
トレーニングがうまくいかない場合には、犬の訓練士に直接指導を受けながら行うことをオススメします。

自転車や車について

Q 歩いている人や自転車などに警戒心が強く、車の音が苦手で、散歩中パニックになり自宅へダッシュして戻ってしまいます。どうしたら、楽しく散歩ができるようになりますか?

A 散歩の場所が住宅街ですと、車とのすれ違いや苦手な物事と会いやすいので最初のうちは避けましょう。
出来れば、誰もいない河川敷などの開けた場所へ連れていき、そこで自分から歩くのを待ちつつ徐々に歩けるようにしていきます。
どこから刺激物が来るかがハッキリして、いきなり何かとすれ違ってビックリする事はないので、少しは安心なはずです。

ドッグトレーナーの指導を受けるまでは、その行動が始まってしまったら、リードを持っている方が紛れて噛まれないように、リードでワンコを引っ張って落ち着かせ、そして将来は、刺激の少ない時間帯を狙って住宅街でも散歩できるようにしていきましょう。
それらのトレーニングは、褒めてしつけるトレーナーについて習ってください。

5.散歩に必要なグッズ

・リード&首輪、胴輪
・うんち袋
・水
・おもちゃ
・おやつ
・(雨具)

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さいごに...

愛犬が散歩で歩かなくなったり、リードを引っ張るのには、それぞれ原因や理由があります。
それを知ったうえで、愛犬に正しい散歩のしつけをしていくことが大切です。愛犬と飼い主さんの絆を深めていくためにも散歩でコミュニケーションをとり、楽しい散歩をしていきましょう。

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