犬の股関節形成不全

股関節異形成とも言われ、主に大型犬種に多く見られる発育期の疾患です。 チワワ、ダックス、ヨークシャー・テリア、トイ・プードル、ボストンテリア、ペキニーズなど 人気の小型種・短頭種に、先天性水頭症としての発生が多い傾向にあります。

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目次

原因

70%が遺伝的要因で30%が環境要因と考えられています。
正常な雄雌同士の交配でも19〜36%の仔犬に現れ、形成不全同士では63〜93%にも上るというデータがあります。
また、骨格の成長が著しい生後6ヶ月くらいまでの間の栄養状態が発症に関係するとの報告もあります。

症状

活動性の低下、ウサギ跳び(両後肢を一緒に動かして走る動作)、モンローウォーク(腰を振って歩く)など。
一番多いのは6〜8ヶ月くらいに非常に強い痛みが出たり、腰を振ったりするような症状が出るタイプです。
このような犬では重度のケースでも13〜14ヶ月齢で痛みが自然に消退し、その後ほとんど症状が出ない時期が来ます。
成犬になってから症状が出た場合では後肢の筋肉は萎縮し、すぐに座ったりすることや歩行が困難になったりします。

診断

・身体検査
・X線撮影

治療

・運動制限
・体重制限
・鎮痛剤の使用
・外科手術

予後

成長期に症状が出た犬は内科的治療でその後良好に生活を送れる可能性は70%以上という報告もあります。
また、亜脱臼(股関節がきちんとはまった状態ではなく、ゆるくはまった状態)になっている場合は一生痛みを感じずにすごしてしまうケースもあります。

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