工場生産の、安くて良い物があふれている時代に対抗して、手作りの細やかな部分を生かした「かぶりもの」を作りたい。
飼い主さん&愛犬紹介
●三重県 けろさん
●犬歴:約24年
●犬種:
左:ちゃー(ロングコートチワワ・女の子・12歳)
右:シェリー(シェットランドシープドッグ・女の子・3歳)
●ご職業:手づくり作家(ドッグウェア・犬のかぶりものなど)・WEB制作
●家族構成:夫婦2人、子供2人
●住居形態:一戸建て
●ホームページ:手作りのお店P’s
http://www.psddd.com/
今回は、犬のかぶりもの作家として有名な、けろさんの登場です!けろさんのユニークな作品は、愛犬家なら一度は目にしたことがあるはず。そんな彼女の、愛犬との生活について聞いてみました!
犬を飼い始めたきっかけを教えてください。
実家ではずうっと犬がいたので、結婚後にも犬が飼いたいな〜と出かけたショップでロングコートのチワワ(ちゃー)に一目ぼれしました。当事はスムースのチワワしか知らなかったので「え?このコは何?」と驚きましたが価格の高さにも驚きました。
そして、ちゃーが9歳の時、ケージの中で窮屈そうにしているシェルティ(シェリー)を見た息子が一目ぼれしてしまいまして。私の膝の上で寝てばっかりのちゃーよりは息子達のいい遊び相手になるのでは?という思いもありました。
シェリーは賢いので決してちゃーのことを威嚇したりしませんが、しつこくちゃーの匂いをかいで嫌がられる事があり、怒られてションボリしてるのが可愛いです(笑)。大変なことは・・・2匹同時に散歩する時、ちゃーは最後には抱っこなので大変です。
ドッグウェア・かぶりものを作り始めたきっかけは?
普通の生活では見かけませんでしたがネット上では個性的な格好をした犬をよく見かけたので「どこで買うのかな?」と思ったら結構手作りしてる方が多く、私も作りたくなったのが最初です。
もともと絵を書いたり物を作ったりする事が得意だったので、教育学部で美術を専攻していました。専門は油絵です。服飾の勉強はしていません。全て自己流です。趣味で自分や子供の服を作っていたのを見た方から、デザインが古くなったウエディングドレスをリフォームして新しいドレスにする仕事を紹介されてやっていた事もあります。
ネット上でP’sを開店して、ドッグウェアの注文を受けるようになってからは、工場生産の安くて良い物があふれている時代に対抗して、手作りの細やかな部分を生かした商品をと思い、コスプレ系の服やかぶりものに的をしぼっていきました。常連のお客様が多く、愛犬が着用した写真を送ってくださるのでそれが嬉しくてやりがいも感じていました。
ただ、忙しい時は睡眠時間が3時間という日が続き、家の事がほったらかしになっているので気が引けました。それと一人で手作りしている限りこれが頂点だなぁと感じるようになり、事業として大きくする事も考えましたが、いろいろなリスクを考えると踏み出す勇気もありませんでした。そのうち興味を持っていたネット系(ホームページ作成・運営・広告など)の仕事も始め、そちらの仕事の比率が高くなったため、P’sを閉店する事にしたのです。
P’sは楽しみでやっている部分も多く、仲良くなったお客様も多かったので、閉店についてはすごく後ろ髪をひかれました。
プライベートでは、よく愛犬を連れてアウトドアに出かけるそうですが?
預けて心配するより連れて行った方が気が楽なので、今まで愛犬をペットホテルに預けた事がほとんどないんです。その方が思い立った時にいつでも出かけられますし、楽しめます。
整ったキャンプ場も行きますが、それよりも、行き当たりバッタリに釣りをして適当な所でバーベキューをして道の駅なんかで仮眠してまた次の場所へGO!といった感じです。
去年の夏は和歌山に3泊しましたが、1泊はトレーラーハウスで優雅に、後の2泊は車中泊でした。
犬と暮らしていて良かったと思うときはどんな時ですか?
寂しい時に犬の温かみはいいですね。どんな時でも飼い主を一途に見てくれる所も幸せを感じます。将来はチワワをペアで飼って子供を産ませてみたいなと思います。
犬のかぶりもの作家として脚光を浴びながらも、残念ながら現在はお店を閉店されてしまった、けろさん。これらの作品の数々は、手作りへのこだわりと、犬への愛情が込められていたからこそ生み出されたのですね。貴重なお話をありがとうございました。いつかまたユニークな作品をぜひ見せてくださいね!