#20 歩行トレーニングの基本 〜一緒に楽しく歩こう〜

「トレーニングって難しい!訓練するなんてかわいそう!」なんて思っていませんか?トレーニングは愛犬とのコミュニケーションです♪第20回は歩行トレーニングの基本〜一緒に楽しく歩こう〜です!毎日欠かすことのできないお散歩(歩行)は、歩くごとに状況が変化します。他のトレーニングと比べると時間がかかるものです。決して諦めずに楽しみながらトレーニングしていきましょう!。

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目次

    今回は、毎日欠かすことのできないお散歩(歩行)のトレーニングについて学んでいきましょう。
    お散歩は、歩くごとに状況が変化します。そのため、他のトレーニングと比べると、きちんと歩けるようになるまでには時間がかかるものです。ですから、決して諦めずに楽しみながらトレーニングしていきましょう。

    またお散歩は、愛犬の排泄を目的に行くものではありません。基本的に排泄は、家の中で済ませてからお出掛けするのが理想です。そしてもし、外出中に粗相をした際には、ウンチは持って帰ること、オシッコはトイレシートで吸い取り水をかけること。世の中には犬嫌いな人もいますから、きちんとマナーを守るようにしましょう。

    犬に学習をさせるためには、繰り返し、タイミング良く褒めることが必要です。そこで今回のお散歩トレーニングの基本では、2段階に分けた基礎的な内容を行います。

    おりこう犬プロジェクト!動画deトレーニング!#20 歩行 - YouTube

    トレーニングStep1
    お散歩中に、飼い主さんよりも周りの方が魅力的だと、愛犬は皆さんを引っ張るようになります。そこで、まず大切なのは、飼い主さんのそばが魅力的な場所であることを教えることです。
    そこでステップ1では、犬が皆さんの周りに来たタイミングに褒め言葉をかけてご褒美を与えます。繰り返しトレーニングすることが大切ですから、ご褒美を与えたら、直ぐに愛犬から離れてみてください。
    この時、真っ先に近づいてくるようであればトレーニング成功です!! もし、近づいて来ないとしたら、ご褒美の種類を見直して下さい。

    トレーニングStep2
    次は、リードを短く持ち、引っ張られる感覚が緩んだ時に褒めていきます。この時、褒めるタイミングを作るために、同じ場所を往復しながらトレーニングすることが必要です。何度も歩いた場所であれば、犬も飽きてきますから、褒めるタイミングを作りやすくなってきます。さらに、次のポイントをおさえてトレーニングしていきましょう。

    √ リードの感覚を頼りに歩くこと。
    √ ご褒美は歩きながら、犬の前に差し出すこと。
    √ 犬のことを覗き込むように、見る必要はありません。
    √ ゆったりと歩ける様になってきたら、ご褒美をランダムに与えること。
     (ただし、褒め言葉をかけましょう。)

    沢山のご褒美を与えますから、普段のゴハンの食いつきが良ければ、何も特別なものを用意する必要はありません。例えば、ご飯を半分持ってお散歩にでかけ、家に帰ったら残りを与える。そのようなお散歩トレーニングをしてみてはどうでしょう。
    (※大量のゴハンを与えた後に運動することは、胃捻転の原因もなりますので、与え過ぎには注意しましょう。)

    長谷川先生

    長谷川先生

    長谷川 成志(Dr. Masashi Hasegawa Ph.D.)
    博士(学術:動物人間関係学分野)
    麻布大学獣医学研究科共同研究員
    (株)Animal Life Solutions 取締役

    アシスタントドッグ育成普及委員会(H13〜17年度 住友生命支援事業)の奨学生としてアメリカの介助犬団体Summit Assistance Dogsに留学し、Certificate of Achievementを取得。2009年10月には世界的なドッグトレーナーの資格CPDT-KAを取得。「人が犬を学び・犬が人社会のルールを学ぶ」をコンセプトに掲げた犬のしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール?」を麻布大学と共同で企画、運営し、講師として活動。さらに麻布大学動物応用科学科の動物トレーニング実習にて、東日本大震災で被災犬となった犬達などの健康管理とトレーニングのサポートを行っている。

    スタディ・ドッグ・スクール?

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