犬の意外な事故 犬の地震・災害・事故

今回は実際にあった犬の事故の例をいくつかまとめて紹介します。
ふだんの生活の中に、さまざまな事故の危険が潜んでいます。
愛犬と一緒に安全な生活を送るために、ぜひ参考にしてください。

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目次

1.自転車の事故

■自転車のカゴからの落下事故
カゴに乗せていて落下というのはよくある事故です。カゴの中から犬が飛び降りて骨折というものが一番多いです。カゴに入るサイズという事から小型犬が一般的なのですが、中には膝が割れてしまったアメリカンコッカースパニエルがいました。自転車のカゴの高さであれば、中型サイズの犬が骨折するとは考えにくいですが、不安定な場所から飛び降りるためバランスを失いやすく着地に失敗する事があるようです。犬がカゴに入ったまま自転車もろとも転倒するケースもあります。

◎このような事故を防ぐために

犬が不用意に飛び降りないように、カゴにフタをつけるなどの安全対策を行いましょう。また、犬を自転車のカゴに乗せている時は、自転車から離れないようにしましょう。

■犬が自転車と並行して走っている場合(中型・大型犬)の事故

中型犬・大型犬での自転車の事故で多いのは、頸椎の捻挫やウォブラー症候群です。ウォブラー症候群とは頸椎にねじれが生じることにより、神経の麻痺が生じて跛行する(足を引きずって歩く)ものですが、特徴として前脚が左なら後ろ脚は右…という具合に対角線上に脚の具合が悪くなります。
自転車で飼い主が一定スピードで走っているときに急激に犬が立ち止まると、自転車はそのままのスピードで走り去るので「グキッ!」となってしまう事があります。大型犬の場合、同時に飼い主も自転車で転倒してケガをした例もあります。自転車で散歩をする人をたまに見かけますが、案外危険な行為です。

◎このような事故を防ぐために

なるべく自転車で散歩をしないようにするか、スピードをあまり出さないようにしましょう。

2.自動車の事故

■犬を荷台に乗せた時の事故

田舎では、トラックの荷台に犬を鎖につないで乗せて走っている光景がよく見られますが、走行中に段差で跳ねた拍子に犬が荷台から落下してしまう事があります。荷台の犬の状態はミラーでは見えませんし、交通状況が空いている場合が多く、サイドミラーを見る機会も少ないために落下に気づくのが大変遅いです。そのため犬をひきずったままかなりの距離を走ってしまう事があります。

◎このような事故を防ぐために

犬はなるべく車内の座席やラゲッジルームに乗せてあげましょう。もし荷台に犬を乗せるときは、犬をキャリーやケージに入れて、荷台にしっかり固定しましょう。

■車の下で寝ている犬を轢いてしまう事故

また、車の下で寝る犬も多く、それを轢いてしまう場合がよくあります。これは案外尻尾を轢いてしまうことが多いです。

◎このような事故を防ぐために

犬の居場所と車の置き場所は、ふだんから完全に分けましょう。また、犬は囲まれた空間(屋根付きの小屋など)で休む事を好みます。犬が安心して休める専用の小屋を用意してあげましょう。

■ドアに挟まれる事故

車に犬が乗り降りする時にドアに挟まれる事故もたまにあります。これは車のみならず家のドアでも同一です。家から犬が逃げそうだったので勢いよく玄関のドアを閉めたら挟まれた、という事故もよくあります。

◎このような事故を防ぐために

慌てず、安全確認をしっかりと。また、飼い主の指示通りに動くことができない愛犬は、自由にさせずにリードをつけるか、キャリーに入れたまま移動するようにしましょう。

3.誤飲の事故

■ボールを飲み込んでしまう

大型犬で多いのが、ボール遊びをしていて飲み込んでしまう事故です。軟式テニスボールなどのように、パンクするとペシャンコにしぼむタイプのボールはこの危険があります。大きなボールは内視鏡で取り出すことができません。
他の病気の疑いでレントゲン撮影をすると、胃の中にボールが見つかる場合もあります。ボールのサイズが大きいので胃に留まり、腸に降りてはいかないので腸閉塞を起こすこともなく、なんら無症状で飼い主も気がつかないことがあります。言われてみれば、お気に入りのボールがある時を境に急に無くなった…と後になって気づく飼い主さんもいます。

◎このような事故を防ぐために

ボール遊びは必ず飼い主さんの監視の下で行いましょう。

■釣り針が刺さる

大変なのが釣り針です。ルアーのトリプルフックという釣り針はとてもやっかいです。口でくわえた時に唇に刺さるというものが多いですが、(1本針ならばそれ以上刺さる事がないのですが)3本針は他の残った針に別の部位が刺さります。大きなルアーではこの3本針が2つ、3つとついていますので口に刺さったルアーを前足で押さえて外そうとしたところ前足にも突き刺さり身動きができなくなる場合があります。釣り針は力ずくで抜いても絶対に抜けません。万が一釣り針が刺さった場合は、無理に抜こうとせずに動物病院で治療を受けましょう。

◎このような事故を防ぐために

釣りが行われる場所や釣り針の保管場所には、なるべく犬を近づけないようにしましょう。

4.予測できない不慮の事故

■ゴルフの素振りでクラブがあたってしまった

お父さんがゴルフの素振りをしている傍を犬が歩いていたら、太股にゴルフクラブがあたって骨折した犬もいました。通常、骨折は斜めに折れる事が多いのですが、見事にポッキリ大腿骨の真ん中で折れていたので、診察した獣医さんが驚いたそうです。胸や腹部だと一大事になることもあります。

◎このような事故を防ぐために

ゴルフの素振りを自宅の庭などで行う時は、人や犬を安全な場所に移動させましょう。
■花火、雷に驚いて脱走

花火、雷などに驚いて走り出し、首輪が抜けて脱走した結果、車と衝突した!これは夏場に多く見られる事故です。脱走しただけできちんと帰宅するケースから行方不明になってしまい数日帰ってこなかったりするケースも。首輪のゆるさがこんな事故を招きます。

◎このような事故を防ぐために

「(人の)指2本が入ってぴったり」が首輪の適正サイズですから、愛犬の首輪のきつさ加減をチェックしてみてください。ゆるくなり過ぎないように注意しましょう。
また、雷などの大きな音に驚かないように訓練する事も有効です。

■トリミングのミスによる切り傷

毛玉をとろうとしてハサミで切ったら犬の皮膚まで切ってしまった!こんな事故もあります。マルチーズやプードルなどの毛の細かい犬は脇の下などに毛玉がつく場合があります。これをハサミで切っていて皮膚まで切ってしまう飼い主さんがとても多いです。毛玉を引っ張って毛と直角に切ると大抵皮膚まで切れてしまいます。毛玉取りのコツは皮膚の根本から毛先に向かって毛と平行にハサミを入れることです。切り取るのではなく毛玉を割るという感じです。

◎このような事故を防ぐために

毛玉取りに自信のない場合はペット美容室などにお願いした方が無難でしょう。

最後に…

このように、ふだんの生活の中に思わぬ事故の危険が潜んでいます。犬を事故から守るためには、常に安全な居場所に確保しておく事が大切です。愛犬にとって安全な環境かどうか、もう一度よく点検してみましょう。また、犬をサークルや小屋から出す場合は、常に飼い主さんの監視の下に置くようにして、犬をひとりで(または犬達だけで)遊ばせる事は避けましょう。

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