猫のスタッドテイル

尾の背面には皮脂腺とアポクリン腺に富む尾上器官があり、その分泌物は臭い付けに使用されます。スタッドテイルとはこれらの腺の分泌が過剰になってしまう病気です。
未去勢のオスに最も多く見られますが、性別・避妊・去勢に関わらずに発症します。ペルシャ、シャムに起こることが多いと言われています。

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目次

    原因

    分泌腺の過剰分泌、細菌感染。

    症状

    皮脂腺、アポクリン腺の過剰分泌により脂肪が蓄積し、毛がベトベトになって固まったりします。毛をかき分けると、黄色から黒色のワックス状の物質が付着しているのがわかります。
    また、脂肪の蓄積によって毛包(毛穴)に細菌が感染しやすくなるため、二次性に細菌性毛包炎、面皰(にきび)、限局性蜂巣織炎、痒症を起こすことがあります。
    ボタン状にボコボコができる事があり、その形態からスタッド(鋲)テイルと呼ばれています。

    診断

    尾の背面上部に脂漏症(皮脂腺の分泌が過剰な状態)があれば容易に診断できます。

    治療

    ・シャンプー:こまめな抗脂漏性シャンプーで皮膚を清潔にします。
    ・毛刈り:毛を除去することによって薬剤の浸透が良くなります。
    ・去勢:有効な手段ではありますが、100%ではありません。
    ・抗生物質:細菌感染を起こしている場合には使用します。

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