夏はむくみやすい季節ということをご存知ですか?
むくみがあるとそれだけで気分が滅入ったり、夏太りにも繋がったりするため、夏場はむくみケアを日課にしたいものです。
今回は、業界屈指のセラピストが、夏のむくみ解消法を伝授します!

- ◆お話しを伺った方
- ビューティーライフクリエーター
宮澤輝子さん - ◆プロフィール
- トリートメントサロン「テ・ルーチェ」、Eva cuore body 内「ピュア・ルーチェ」、
サロン・ド・ツィギー内「テ・ルーチェ」 代表。
数多くの女優や美容のプロから「1回で効果を出すゴッドハンドの持ち主」として支持されているカリスマセラピスト。
テ・ルーチェのHPはこちら→http://www.teluce.com/
医学監修/成城松村クリニック院長
松村圭子医師→http://www.seijo-keikoclub.com/
なぜ夏はむくみやすいの?
皮下の細胞と細胞の間に余分な水分が溜まることで起きる「むくみ」。夏は、エアコンや冷たい飲み物などで身体が冷えやすく血液やリンパの流れが悪くなるため、細胞間に溜まった水分が回収されにくくなります。その結果、むくみがちに。
今のあなたのむくみレベルをチェック!
自分の身体がむくんでいるかどうかをチェックしてみましょう。チェックポイントは以下の4点です。
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1)腕を握ったときの
指の痕自分の腕をギュッと握ってパッとはなします。指の痕が3秒以内にふわっと消えれば問題なし。痕が消えにくければむくんでいますよ!
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2)冷たい部分がないか
チェック身体の中で冷たくなっている部分がないかをチェック。下腹部、お尻、腰回り、首回り、手足の先などを触ってみて、どこか一か所でも冷たい部分があればむくみ注意報発令!
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3)フェイスラインの
もたつき顔のむくみがあればフェイスラインに“たるみ”や“もたつき”が現れます。 いまいち分からないという人は手鏡を傾けて下から顔を映してみましょう。正面から見た顔と印象が違いすぎる場合はたるみがある証拠。
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4)靴の痕をチェック
ミュールなど足の甲にかかる靴を履いた後は、甲をチェックしましょう。靴のカタチに沿って痕がついていたり、甲に水分が溜まりプニュプニュしていたらむくみあり。
ひとつでも当てはまれば今すぐケアを!
該当したパーツはとくにむくみやすい箇所だと認識し、念入りにお手入れを行いましょう。
今はむくみが気にならない方も、次ページでお伝えする「顔のむくみ解消マッサージ」はアンチエイジング法としても効果的なので、ぜひ取り入れてみて下さい。
むくみ解消マッサージにトライ!
とくにむくみやすい顔と脚のマッサージ方法を伝授します
1) 顔のむくみ解消マッサージ
フェイスラインやまぶたに溜まった水分を排泄するためには、最初に「リンパドレナージュ」で「体内の排水溝」ともいえる鎖骨のリンパ節を開ける作業から。続いてマッサージで流していきます。
時間がない朝などは「リンパドレナージュ」だけでも効果あり。
※動画の右端をクリックすると大きな画面で動画をご覧頂くことが出来ます。
- リンパドレナージュ
- POINT
- ※リンパドレナージュだけ行う場合は、最後に1の「鎖骨のくぼみを3秒押してはずす」を5回行って終了。
- 顔のむくみ解消マッサージ
- POINT
- ・リンパドレナージュを行ってから始めます。
・皮膚を傷つけないように、クリームなどを使って滑りを良くして行いましょう。
- 目元のむくみ解消マッサージ
- POINT
- ・リンパドレナージュを行ってから始めます。
・顔のむくみ解消マッサージと合わせて行うと更に効果的です。
2) 脚のむくみ解消マッサージ
脚がパンパンという症状だけでなく、だるい・太いという症状もむくみが原因のケースがありますから、朝と夜に「脚のむくみ解消マッサージ」を行いましょう。
脚のときも、最初に「リンパドレナージュ」を行っておくと効果が違います。時間がない朝は、次の動画で紹介するひざ下の1〜5の工程のみを実践するだけでも◎。
POINT
・心臓から一番遠い、右足の先からスタートします。
・マッサージオイルなどを使うと、滑りが良くなり、やりやすくなります。
中をほぐすようにマッサージ
顔のマッサージをするときは、心の中で「中、中、中」と唱えながら行うと皮膚の内側を意識しやすくなります。
顔、脚ともに、固くなっている部分があれば、血液やリンパの流れが悪くなっている場所なので、念入りにほぐしてから流すようにしましょう。
日々のプチケアでむくまない女に!
むくみ解消マッサージとともにむくませない術も覚えておけば、もうむくみを恐れる必要はありません。ちょっとしたすきま時間にできる簡単プチケアを紹介。
1) 入浴中のケア
むくませないためには、とにかく血行を良くすること。夜はシャワーだけで済ませず、毎日湯船につかるようにしましょう。そのとき、以下の足のストレッチと、頭のマッサージを取り入れると血行促進効果が高まります。
これらのケアは入浴時以外のすきま時間に行っても◎。
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足首グルグル
湯船につかっているときに、足の指に手の指をからませ足首をゆっくりと大きく回します。
両足ともに、内回り・外回りと5〜6回ずつ。
動きが悪い方があれば、左右均等になるようによくほぐしましょう。 -
頭皮マッサージ
髪の毛をグっと持ち上げるように頭皮を掴んでマッサージ。固くなっている部分がないか探るように動かします。
顔のむくみがスッキリするだけではなく、顔色が良くなったり、髪のボリュームがアップしたりと、いいことづくめのケアです。
2) 職場でできる! プチケア
立ちっぱなし、座りっぱなしなど、仕事中に運動量が少ない人は全身がむくみやすい傾向に。休憩時間にできるプチケアで、マメにむくみをリセットするようにしましょう。
上半身のプチケア
デスクワークを行っているとどうしても肩が前に出がち。そうなると背中の筋肉が張りフェイスラインのもたつきに繋がります。
腋下や鎖骨のリンパも圧迫されつまりやすくなるので、肩を元に戻すストレッチを。
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肩を大きく後ろに回し、耳下まできたらストンと降ろします。胸をしっかり開くようにして10回行います。
下半身のプチケア
夕方になると身体の水分が下に下がってくるため、どうしても脚はむくみがちになります。定期的に脚のむくみに効く以下のツボをプッシュして流すようにしましょう。
●「血海」
ひざの皿の内側から指3本分上がった所。親指を当てイタ気持ちいい圧をかけゆっくりと円を描くように揉みほぐす。10秒×3回
●「足三里」
ひざ頭の外側のくぼみから指4本分下がった所。中指と薬指を使って円を描くように押す。3秒×3回
●「三陰交」
内くるぶしの上から指4本分上がった所。親指を当てて回転させるように押す。3秒×3回
むくみを解消するには、食事と運動も大切!
夏の食材には身体の余分な水分を排泄してくれるカリウムが豊富なものが多いので、トマト、なす、きゅうりなどをうまく味方につけましょう。
また、梅干しやレモンなどのクエン酸が豊富なメニューも代謝を上げてくれるので、むくみ対策に◎。また、血流やリンパの流れを良くするには運動は欠かせませんが、歩く、屈伸をするなど軽い運動をするだけでもOK。
ひざ裏のリンパ節が刺激されることと、筋肉によるポンプ作用で流れがスムーズになりますよ。