サプリメントの上手な取り入れ方

美肌やダイエットだけでなく、ガンや生活習慣病、アンチエイジングまで幅広くケアできるサプリメントは、これからさらに注目されるであろう健康補助食品です。

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目次

    美肌やダイエットだけでなく、ガンや生活習慣病、アンチエイジングまで幅広くケアできるサプリメントは、これからさらに注目されるであろう健康補助食品です。しかし正しく取り入れなければその効果はあまり期待できずもったいないことに。効果的な摂取方法を学んでおきましょう。

    長主直子医師

    この方にお聞きしました!

    ■名前
    長主直子医師
    ■プロフィール
    女性医療クリニック・LUNAグループ・消化器内科医・アンチエイジング担当。消化器内科医。1990年愛知医科大学卒業。横浜市民病院での研修を経た後、現在聖テレジア病院、湘南鎌倉病院非常勤医師として勤務。消化器内科としては、これまで3万件を越える内視鏡検査、治療を行ってきた。
    女性医療クリニック・LUNAグループ
    http://www.luna-clinic.jp/

    今、サプリメントが必要なわけは?

    私たちの周りには、危険な環境因子がいっぱい!
    これらの悪い環境因子は、体の老化を早め、体の不調や病気、ガンを発生させる活性酸素を作り上げます。

    私たちの周りには、危険な環境因子がいっぱい!

    サプリメントで抗酸化力をつけよう!

    私たちの周りは今、とても有害な環境にあります。環境面では紫外線をはじめ、大気汚染、PCや携帯電話の電磁波なども。食生活面では、加工食品などに含まれる食品添加物、畜産物に与えられる成長促進剤や抗生物質。職場での人間関係、通勤途中の満員電車、子育ての不安などのストレス、お酒やたばこなどの嗜好品も体に負担がかかっています。

    また、最近注目されているのが有害ミネラルの問題です。有害ミネラルとは環境・海洋汚染、農薬などを介して摂取されるカドミニウム、水銀などの有害金属のことです。
    これらはすべて体を酸化、言い換えるとサビ=活性酸素を作り出す原因になります。体が酸化すると、老化、ガン、生活習慣病などに繋がるため、現代を健康に生き抜く秘訣は抗酸化力をつけることだと言われています。

    抗酸化力をアップするには、適度な有酸素運動をし、上記に挙げた体を酸化させる要因を避けること。そして体の不調や病気を遠ざけ、有害ミネラルをため込まない体にするためには、サプリメントにも大きな役割があるのです。
    次のページから、サプリメントの上手な取り入れ方についてお伝えします!


    抗酸化力を上げるためには
    ・適度な有酸素運動
    ・体を酸化させる要因を避ける(上記の要素)
    ・上手にサプリメントを摂取する

    サプリメントの基本の飲み方

    サプリメントは飲み方次第では吸収率が減ってしまうこともあります。
    せっかくの栄養素の効果を高めるために基本の飲み方を覚えましょう。

    水で飲む
    1水で飲む
    コーヒー、お茶、紅茶などに含まれるカフェインやタンニンは、サプリメントの栄養素と結合して吸収を妨げる場合があります。
    水やぬるま湯で飲むのが基本ですが、ジュースでも問題ありません。
    食後、または食事の最中に飲む
    2食後、または食事の最中に飲む
    サプリメントを飲むタイミングは食後です。忘れそうなら食事の途中で飲んでもOK。
    1日2〜3回に分けて飲みます。ビタミンAやEなどの脂溶性ビタミンは吸収率を上げるため脂質のある食事とともに取ること、ビタミンCなどの水溶性ビタミンは2〜3時間で排出されますので、一気に取るのではなく分けて取るのがコツです。
    サプリメントは食事と一緒じゃないと吸収しないものも多いため、朝食代わりにサプリメントだけを取るといったことはもったいない飲み方だと言えます。
    用量を守る
    3用量を守る
    用量を守るのはサプリメント摂取の基本です。
    より効果があるだろうと思ってたくさん飲んでも、過剰な分は排泄されてしまいますし、過剰症が起きる場合があるので注意が必要です。
    例えば、ビタミンAの過剰摂取は頭痛、食欲不振、ビタミンCの過剰摂取は腎臓結石などのリスク向上、ビタミンEの過剰摂取に関しては、寿命が短くなりやすいというデータがあります。
    薬を服用している人は医師に相談を
    4薬を服用している人は医師に相談を
    サプリメントは食品なので基本的には安全ですが、薬と併用する際は飲み合わせが良くない場合があるので、できれば医師に相談をして下さい。
    場合によっては、薬の効能が強くなりすぎたり、弱くなったりすることがあります。
    食事をきちんと摂る
    5食事をきちんと摂る
    サプリメントは食事の代用品ではありません。
    カロリー源となる糖質、脂質、たんぱく質という3大栄養素がなければサプリメントの効果は発揮できません。きちんと食事を取った上でサプリメントを飲むようにしましょう。

    サプリメントの効果的な取り方

    サプリメントを摂取する目的は人によって違います。そこで効果をより得られる順番に摂取の仕方をお伝えします。STEP1の摂取方法だけでも十分ですが、より美容・健康を意識したい方はSTEP3までレベルアップしてみて下さい。

    マルチビタミン+ミネラルがベース
    STEP1マルチビタミン+ミネラルがベース
    「肌荒れが気になるから××を」「脂肪が気になるから××を」といった考えでサプリメント選びをしていたら、それはもったいない取り方です。なぜなら体に必用なビタミン・ミネラルは、それぞれバランス良く取ることが大事だからです。単体で栄養素を取っても、体内に足りない栄養素があれば、摂取した分を全て有効に使うことができないのです。そこでまずは複数のビタミン&ミネラルが含まれた「マルチビタミン」+「マルチミネラル」をベースに取りましょう。抗酸化作用が高まり、気になる有害ミネラルなどの排泄力も高まります。健康促進のために飲むならこれだけで十分です。
    足りないものを補う
    STEP2足りないものを補う
    「マルチビタミン」+「マルチミネラル」で体内のビタミン・ミネラルバランスを整えたら、いよいよ自分に足りないサプリメントを補います。気になる症状があれば、以下のサプリメントを追加しましょう。
    • ・髪の健康  ビオチン、イノシトール、
      Lシステイン、ビタミンA(ベータカロテン)、コエンザイムQ10、オメガ3脂肪酸
    • ・便秘  オオバコ、乳酸菌、
      マグネシウム、亜鉛、セレン
    • ・シミ・そばかす ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA(ベータカロテン)
    • ・冷え性 ヨウ素、ナイアシン、
      ビタミンE
    • ・花粉アレルギー ビタミンB群、ビタミンC、
      パントテン酸
    • ・頭痛 ナイアシン、ビタミンB群、カルシウム、マグネシウム、イチョウの葉
    • ・不眠 カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6、ナイアシンアミド、メラトニン(60歳以上)
    • ・ストレス 亜鉛
    • ・イライラ マグネシウム、亜鉛、オメガ3脂肪酸
    • ・肩こり マグネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄、オメガ3脂肪酸
    • ・ダイエット Lカルニチン
    • ・タバコの害 ビタミンC
    • ・アルコールをよく飲む ビタミンB1、B2、B6、B12、
      葉酸
    医療機関を利用する
    STEP3医療機関を利用する
    サプリメントの健康効果を最大限に吸収し、誰よりも若々しくいたい場合は医療機関を利用するのも手です。監修してくださった長主先生がアンチエイジング外来を務める「女性医療クリニックLUNA・ANEX」では、血液検査や毛髪ミネラル検査の基、必要なビタミン・ミネラルをアドバイスしていただけます。 こういったサプリメント検査や「アンチエイジングドッグ」などを受けて自分のビタミン・ミネラル状況をチェックすれば、自分にとってもっとも効果的なサプリメントが分かる上に、質のいいドクターズサプリメントの恩恵も期待できます。

    ■ 先生からのアドバイス

    長主直子医師

    サプリメントは有害毒素を排出し
    若々しく活きるためのサポーター

    これまではサプリメントは「足りないものを補う」とイメージが強かったと思いますが、有害物質のはびこる現代は「デトックス」いう考え方で摂取するのがおすすめです。いつまでも若々しく元気に生きたい方は、ぜひ「マルチビタミン」+「マルチミネラル」から始めてみて下さい。

    また、サプリメントには「天然」と「合成」があります。合成ときくと拒否反応を示す方もいらっしゃると思いますが、天然ならすべて安心かというとそうでもありません。天然由来のサプリメントでも過敏反応が起きる場合もありますし、合成の場合も胃があれたり下痢を起こしたりするケースもあります。天然、合成という言葉や過大広告に惑わされず、自分の目的と体質に合った品質のものを選ぶことが大切です。

     

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