門を開けて首を右から左へ振るだけで庭のほぼ全部を見渡せる・・・そんなエコで小さな庭が私の遊び場です。大きなお庭を見せていただく度、憧れでため息をついていたのですが、年と共に大変なことも多くなり、自分の身の丈に合った小さな庭で目いっぱい楽しもうと考えるようになりました。
お隣さんのご協力で出来上がった板塀へのディスプレイや、自己流で始めたモルタルのミニハウス作りなど、さらにガーデニングを楽しむ毎日です。
春の足音
兵庫県の南東部に位置する我が家は市街地にありながらマイナス9度くらいまで気温が下がることがあり、「関西のシベリア」とも呼ばれています。ここへ越してきたときにお友達から頂いた一株がきっかけで大好きになったクリスマスローズは、そんな気候に負けず毎年元気に咲いてくれます。
庭が狭いので花が咲くと鉢をメインガーデンに持っていき、終わると日陰の控えの場所に移動させます。寒さで鉢が割れることも多く、年々重さを感じるので、最近はプラ鉢に変えていっています。
サイドガーデン(・・・といえば聞こえはいいですが、家の東側の通路です・・)への入り口に、市販の扉付き窓に手作りのステンドグラスをはめ込んだ板塀を立てました。
4月になり、春の訪れを感じる季節がやってきました。板塀の裏では薄いピンクの早咲きクレマチス、モンタナエリザベスがつるバラアンジェラに絡みついて甘い香りを漂わせます。お友達に教わって作ったモルタルのブックには青いワスレナグサがよく似合います。真っ白の小花はいただきもののフロックス デバリカータ ホワイトパヒュームで、根元に咲いてるのは黄色のラナンキュラスラックスです。どちらも植えっぱなしで世話要らず、年々大きく元気に咲いてくれます。
バラの季節
5月、バラのシーズン開幕です。トキンイバラはとても美しい真っ白の花。大きく育つし暴れるのでシャラの木にくくりつけてなんちゃってアーチになって満開です。棘もきついし葉も汚くなるので花が終わるころスパッと短く切ってしまいますが、地下茎で増えるのでまた芽を出して翌年には元気に咲いてくれます。
玄関前のフロントガーデンでも次々にバラが開花。真っ白のつるアイスバーグ、挿し木でいただいたジェームスギャルウェイも咲き始めました。
早咲きのスパニッシュビューティ-が咲き出すとガーデンは一気に華やかになります。一季咲きのバラですがウェーブのついた花びらが大きく開いて少しうつむき加減に咲く姿がとても美しくて見とれてしまいます。
仕事から帰って車を降りても今日バラはいくつ開いたかなとか、アブラムシついて無いかなとか蕾が後いくつあるのかなとか宿根草がどれくらい伸びたかなとか1個ずつ飽きずに見てるので、なかなか家に入れません。
ガーデン入り口にはステンドグラスで作った「hirorgarden」のプレートがお客さまをお迎えします。バラのアーチは左からピエールドロンサール、右からはピンクシフォン、羽衣が上っています。アーチの奥に見えているのはつるアイスバーグです。
花友さんに教えてもらって作った三角アーチにはプロスペリティ、外側のフェンスから見えるのはプロスペリティ、ブルーランブラー、ピエールドロンサール、そして毎年最後に咲き出すレオナルドダビンチです。
キッチンの出窓がある壁面は、大きなキャンバスに見立てて絵を描くようにレイアウトしてみました。優しいサーモンピンクでフリフリした大きな花びらのロココと、黄色のグラハムトーマスが窓周りを彩ります。
巣箱の上を覆うように今年もエゴノキが真っ白の小花を満開に咲かせました。
フェンスの外からはバレリーナと早咲きの藤色のクレマチスがコラボ、窓付き板塀の前ではブルーフォー・ユーも満開です。花が咲き進んで色の濃淡が出てくるころが最高にきれいです。
アジサイの咲く庭
次第にアジサイがメインへと移り変わるガーデン。板塀前ではヤマアジサイ白扇、アジサイ霧島の恵、オルレイア、アナベル、ブルーファウンテン、ラバテラ、カンパニュラの釣り鉢など、このシーズンになると勝手に咲いてくれる元気ものたちであふれています。三角アーチ前のピンクアナベルも日を追うごとに黄色味を帯びたピンクから赤、そして美しいピンクへと変わっていきます。
サイドガーデンでは5月から咲き続けている真っ白い花のテイカカズラ。甘い香りを漂わせ、窓を開けるだけでとてもいい香りです。元気すぎてラティスの隙間からどんどんお隣さんへお邪魔していきます。いつもごめんなさいね。
バラの後のアーチは、フルディーンと左端に小さなつぼ型ポンパドールピンクが上っています。どちらも伸びるのが早くて、気を付けていてもどこへ伸びているのかわからなくて、咲いてから「おー!ここに居たんかぁ〜!」って。サイドガーデンでは小さなベル型のクレマチス、カイウが今年も元気に満開です。ピンクアナベルとフルディーンのコラボも大好きな景色です。ノリウツギライムライトが大きな穂になって花を咲かせる姿は圧巻です。
クレマチスはなかなか育て方がわからなくて、数年かかってようやく庭のあちこちで咲いてくれるようになりました。玄関脇のつるアイスバーグに絡んで咲くビオラはとにかく元気いっぱい花いっぱい。巣箱の周りには紫色のスパーバ、かわいいメロディ、エレガントなプリンセスダイアナ。三角アーチにはプリンスチャールズです。
大輪ダリアは去年の秋にHCで購入、寒さに耐えれるかなと思ったけど、しっかり芽を出して大きな花を咲かせてくれました。
秋の花
今年の夏は特に暑さが厳しくて、庭より自分の身体を心配する日々でした。水やり以外は外に出るのも億劫で庭仕事は全くできませんでした。そんな手入れの行き届かない中でも、10月の声を聞くとシュウメイギクやクジャクアスターがいっぱい咲いてくれて夏バテの私を励ましてくれました。
一年を通じて疲れた時、凹んだ時、いつもいつも庭から花から木から癒しと励ましと元気を与えてもらっている気がします。
庭を彩る雑貨 〜ミニチュアハウスの世界〜
2010年11月にNHK趣味の園芸で放送されたピースオブマインドのガーデンデザイナー加藤孝幸さんの作るミニチュアガーデンハウスの世界に魅了され、放送後に造形用のギルトセメントまでネットで買ってたのに何をどうやって作るのかわからず、結局放置したまま7年・・・ようやく去年作ってみよう!と思ってミニハウス作りを始めました。基本の作り方や材料はネットや本から知識を得て、あとは写真からヒントをもらったり想像しながらデザインを決めていきます。周りのお花と一緒に写真を撮ったりすることで一層楽しみが増えました。
庭仕事を始めると時間を忘れて熱中してしまいます。日が暮れてミニハウスに明かりが灯り出すと今日の庭仕事はおしまい。片手に乗るサイズのミニミニハウスには100均のソーラーライトを仕込んでいます。板塀に並べたミニハウスには、蓄電部分を日当たりの良いところに置いておけば離れたところでもLEDライトが光るというソーラーライトです。日が暮れると自然に点灯するので、庭のあちこちで灯る小さな明かりに日々癒されています。
プロフィール
hiroroさん
- 住まい
- 一戸建て
- ガーデニング歴
- 20年
- お気に入りの植物
- クリスマスローズ、バラ、クレマチス
- ホームページ
- hiroroの手作りガーデン日記
編集部より
バラをメインに季節ごとの花たちが次々と彩るhiroroさんのお庭です。時季によって少しずつ表情が変化していくところに心惹かれました。板壁周りは雑貨と植物を上手に組み合わせて、センス良く飾り付けされています。そして、ポツポツと並ぶ手作りのモルタル製ミニチュアハウスがとにかくキュート☆ ライトアップのシーンも素敵です。これからもhiroroさん好みの世界観がぎゅっと詰まった魅力あふれるお庭作りを楽しみにしています。
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