第12回 ソラマメの栽培のコツ

太陽と肥料が大好きなソラマメは、支柱をしっかり作ることがポイント!とりたての塩茹では最高です!

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目次

ソラマメは、たんぱく質・ビタミンが豊富です。胃の働きを助けてくれるので、酒の肴にピッタリです。新鮮なとり立てを塩茹ででいかがですか?ソラマメは、秋に種を蒔き、翌年の春に収穫します。冬の間も生長しますし、水と太陽、そして肥料を忘れず施すことをお忘れなく。

種まき 10月中旬〜11月上旬

プランターまたは育苗容器に種をまきます。

【ポイント】
ソラマメは太陽の光をたくさん必要とします。日当たりのよいところで育てるのがコツです。
マメ科の野菜は連作障害があるので、できるだけ新しい土を使います。

直まき(10月中旬〜下旬)

育苗(10月下旬〜11月上旬)

ソラマメのコツ1 直まき

プランターは標準的な幅65cmのプランターでも十分ですが、土がたくさん入る深型に植えるとさらに立派にできるのでオススメです。株間20cmで種をまき、2cmくらい土をかぶせます。マメ科の野菜は連作に弱いので、できるだけ新しい土を使うようにしましょう。古い土を使用する場合は、3〜4年はマメ科の野菜を栽培していない土を利用して下さい。

(左)直まき(右)発芽

<プランターサイズと植え方>※株間20cmの場合
■レリーフプランター650
(幅約65.3×奥行約24.5×高さ約18.5cm)
まき方:1条
植え方:1箇所2粒まき
株数(直まき):6
■レリーフプランター深型600
(幅約60×奥行約27.2×高さ約26.4cm)
まき方:1条
植え方:1箇所2粒まき
株数(直まき):6
■2穴付ベジタブルプランター700
(幅約70×奥行約40×高さ約26.3cm)
まき方:2条
植え方:1箇所2粒まき
株数(直まき):16

ソラマメのコツ2 育苗

育苗容器に種をまき、本葉が2〜3枚になるまで栽培します(写真では5号鉢6粒ばらまき)。その後プランターに、株間13cmで定植します。プランターは標準的な幅65cmのプランターでも十分ですが、土がたくさん入る深型に植えるとさらに立派にできるのでオススメです。 マメ科のソラマメは連作に弱いので、できるだけ新しい土を使うようにしましょう。古い土を使用する場合は、3〜4年はマメ科の野菜を栽培していない土を利用して下さい。

(左)育苗 (右)定植

<プランターサイズと植え方>※株間13cmの場合
■レリーフプランター650
(幅約65.3×奥行約24.5×高さ約18.5cm)
まき方・植え方:1条
株数(直まき):5
■レリーフプランター深型600
(幅約60×奥行約27.2×高さ約26.4cm)
まき方・植え方:1条
株数(直まき):5
■2穴付ベジタブルプランター700
(幅約70×奥行約40×高さ約26.3cm)
まき方・植え方:2条
株数(直まき):12

追肥 11月上旬〜1月

追肥は4回必ず行います。また、10日に1回液肥を与えると効果的です。

・直まき
本葉が2枚になったら上岡式条溝施肥し、その後20日おきに4回追肥します。
・育苗
定植時に元肥として上岡式条溝施肥し、その後20日おきに4回追肥します。

【ポイント】
ソラマメは草丈が165センチにも伸びる野菜です。しっかりと生長させて、たくさん葉をつけさせ、実をならす必要があります。そのために肥料は必要不可欠です。また、支柱は倒れないようにしっかりと立てましょう。

ソラマメのコツ3 肥料

ソラマメはマメ科の中で一番多肥を好む野菜です。たくさんの大きなソラマメを収穫するには確実に追肥を行いましょう。

<プランターサイズと肥料の量>
■レリーフプランター650
(幅約65.3×奥行約24.5×高さ約18.5cm)
肥料の量:20g
■レリーフプランター深型600
(幅約60×奥行約27.2×高さ約26.4cm)
肥料の量:20g
■2穴付ベジタブルプランター700
(幅約70×奥行約40×高さ約26.3cm)
肥料の量:40g

収穫 4月下旬〜5月上旬

莢が大きくふくらみ、2〜3粒ずつマメが入ったら収穫します。

【ポイント】
あまり熟しすぎると、味が落ちるので早めに収穫します。ためしどりをして、熟度をみるのもよいでしょう。

ソラマメのコツ4 収穫

開花から35〜40日くらいで収穫できるようになります。莢がふくらんで光沢がでて、空を向いていた莢が水平からやや下向きになってきたころが目安です。とり遅れると、味が落ちてくるので早めに収穫します。

ソラマメの収穫

ソラマメは紫色の美しい花を咲かせます。

※上岡先生の「プランター菜園のコツ」に掲載されている写真等は、上岡先生が自宅屋上で育てた野菜を撮影したものです。
※栽培スケジュールは、兵庫県明石市が基準となっていますので、皆さんのお住まいの地域に合わせて栽培時期を調整してください。

上岡先生プロフィール

上岡 誉富(うえおか たかよし)

園芸研究家。愛媛県出身、現在は兵庫県在住。農林水産省園芸試験場勤務を経て、兵庫県農業試験場淡路・宝塚分場長で退職。その後、園芸相談などを勤めながら園芸研究家として活躍。(株)タキイ種苗「園芸新知識 野菜号増刊 野菜ガイド」で執筆中。自宅でも野菜づくりを実践しており、屋上でプランター菜園を始めて15年以上。

著書

『かんたん!プランター菜園のコツのコツ〜上岡流 写真図解でわかる逸品づくり(農文協)〜』
プランターでの野菜栽培の基礎の基礎から48種の野菜の作り方までが、分かりやすく豊富な写真と図で解説。上岡先生のプランター野菜づくりのコツをもっと知りたい時はこの本を!

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