秋になると、いよいよ球根が出回ってきますね。
実際に花が咲くのは春先ですが、何の球根にしようか、
何色で揃えようか、どこに植えようか……などを考える時間も楽しいもの。
球根から育てる植物は沢山ありますが、
なんといっても一番人気があるのは「チューリップ」!
そこでアイリスガーデニングドットコムではチューリップを中心に、
球根について様々な角度から情報をお届けします。
Vol.1 オランダからの球根だより
みなさんは球根がどうやって育ち、みなさんの手元にやってくるのかご存知ですか?
日本産のものももちろんありますが、チューリップの国オランダからやってくるものも多くあります。
そこで今回は「オランダからの球根だより」と題し、球根がどんな風に生長していくのかをオランダでの栽培風景の写真と共にご紹介します。
球根が日本に届くまで
4月上旬〜中旬 つぼみが膨らんできます。
4月下旬 暖かくなり、一気に満開を迎えます。
5月上旬〜中旬 花を落とし堆肥にして、球根の養分にします。
5月下旬〜6月上旬 光合成をして、しっかり球根に栄養を蓄えます。
6月中旬〜下旬 掘り起しのため、水を絶ち乾燥させます。
6月下旬 機械を使って、掘り起こします。
7月上旬〜下旬 球根を選別し、熟成させます。
8月上旬 出荷するため積み込み作業を行います。
掘り起こした球根は乾燥させ箱詰めされ飛行機や船で日本にやって来ます。
こうやってオランダの太陽をいっぱい浴びて育った球根たちが日本で花を咲かせるんですね。
Vol.2 ベスト・オブ・ザ・チューリップ 結果発表!
「ベスト・オブ・ザ・チューリップ」は会員のみなさんが育ててみたいチューリップ上位10位をランキング形式で発表!果たしてどんなチューリップが人気を集めているのでしょうか??
第1位 アンジェリケ 329票
【アンジェリケを選んだみなさんからのコメント】
・華やかだけど優しいイメージだから。
・色も上品だし形がチューリップにしては豪華なかんじなので春って感じで好き。
・ふんわり柔らかな感じなので、心も和むと思います。
・名前の通り、可愛らしい令嬢のような優雅な佇まいに惹かれる。
・理由は見た目!ほんわかとしたかわいらしさに一目ぼれ。花壇一杯にこれだけを植えた景色を見てみたい。
【編集部より】
やはり見た目のかわいらしさが人気のアンジェリケ。一輪だけでなくたくさん花を咲かせたい!というコメントを多数いただきました!
第2位 プリティーウーマン 273票
【プリティーウーマンを選んだみなさんからのコメント】
・花びらがとんがっていて面白いしかわいい。
・シンプルな中に品があってちょっと他と違う姿にひかれる。
・ふんわり柔らかな感じなので、心も和むと思います。
・くねくねした口先(?)が好き。
・きれいなスタイルが絵に描くようなチューリップのようで素敵。是非ベランダで咲かせてみたい。
【編集部より】
一見チューリップ!?と思ってしまうプリティーウーマン。形だけでなく鮮やかな色も人気を集めています。
第3位 ブルーダイアモンド 230票
【ブルーダイアモンドを選んだみなさんからのコメント】
・紫色が好き。八重咲もボリュームがあり 花壇が華やかになりそう。
・神秘的で好き。
・ネーミングがとてもいい。庭で春の花でシンボルになりそう。
・おばあちゃんにみせてあげたいです。
・すごく綺麗!花びらが多くてゴージャスだし、色が好き。育てるのは難しいのかな。
【編集部より】
紫が珍しい!というコメントが多数!青・紫系のチューリップをアクセントに植えてみたい!という方が多くいらっしゃいました。
第4位 スプリンググリーン 226票
【スプリンググリーンを選んだみなさんからのコメント】
・緑色の花というのが珍しく、ナチュラルガーデンにぴったりだと思うから。
・パステルカラーの多いチューリップ花壇で上品に咲いて一目おかれそうなグリーンとのコントランスが気に入った。
・清楚で可憐な感じで、とても素敵ですね。
・このチューリップ以上のチューリップは無いと思うほど好き。もっと増やしたい。
・色合いは目立たないが、シックで大人っぽいガーデンが作れそうなので、育ててみたい。
【編集部より】
白と緑の組み合わせが人気のスプリンググリーン。ピンクや赤などのの花と合わせて寄せ植えを楽しむのもいいですね。
第5位 アメリカンドリーム 223票
【アメリカンドリームを選んだみなさんからのコメント】
・チューリップらしい形を残しながら、ひらいたら夢がかなうなんて素敵なネーミングのこのチューリップが好き。
・チューリップらしい形で淡い感じが最高!!!これからどんな感じで開いていくんだろうかと想像するだけでわくわくしそう。
・桃みたいな可愛い柄で綺麗。
・白とピンクのコントラストがとても美しい。
・明るい気持ちになれそうだから。
【編集部より】
花が咲いたとき、願いが叶う……そんな気持ちにさせてくれる名前が印象的なアメリカンドリーム。白とピンクのコントラストも人気です。
第6位 ゴールデンアペルドン 197票
第7位 アペルドンズエリート 188票
第8位クラウディア 187票
第9位 バレリーナ 167票
第10位 ハウステンボス 140票
全体的に八重咲きのチューリップが人気のようです。また、原色のチューリップよりグラデーションのかかったものに多くの票が集まりました。一本で何色も楽しめるってうれしいですもんね。いただいたコメントからはみなさんのチューリップが好き!という思いが伝わってきました。
ところで、投票の最後に「球根を購入する際重視する点は何ですか?」とお聞きしたところ、一番多かった答えは「色」でした。
自分が気に入っている色の花に囲まれた春……。想像するだけで楽しくなってしまいますね。
Vol.3 球根で楽しむ寄せ植え・お庭の春仕立て
球根特集vol.1では普段ほとんど見ることができないオランダでの球根の生産の様子を、vol.2ではみなさんが好きなチューリップのランキング紹介など、球根についてお伝えしてきました。
そしてvol.3では、実際の球根の植え方をご紹介します!
秋のガーデニングといえば球根の植える時期。
みなさんはもうどんな球根を植えるか決めていますか?
秋に植えた球根が、冬を越えて春咲き乱れる様子は想像するだけでもわくわくしますね。
鴨下先生の球根寄せ植えRecipe
今回、球根のおすすめの植え方を、「私と暮らす インテリアグリーン」や「花との暮らしにちょっといいもの」でおなじみの、ガーデニングアーティスト鴨下ふみえ先生に、ご紹介していただきました!
鴨下ふみえ先生
Recipe1 鮮やかピンクのチューリップコンテナ
いろいろな種類が咲く混合チューリップを使います。パンジーは一品種にしぼり、すっきりとまとめます。チューリップが咲くまでの間、単調にならないよう、グラデーションのパンジーを選んでいるのもポイント。保存していた水仙球根も隙間に入れておくと、たとえ花が咲かずとも、ライン状の葉がアクセントになります。
チューリップは、深い鉢にたっぷりの土を使うのがコツですよ。イラストのように植えてみましょう。
【用意するもの】
・パンジー ピンク系…2株
・チューリップ ピンク色の混合種…10球
・アイビー (一枝のみ)
・ミニ水仙 (写真は葉のみ)
鉢の大きさ:直径28p、高さ27p
【おすすめ球根】
プレルジューム
日ごとにピンクが濃くなるチューリップ。
植え付け(11月下旬ころ)
3月下旬
4月下旬
Recipe2 小さなパープルグラデーション
ひとつの黒ポットに、3色の紫が咲いているビオラ苗を使います。珍しい薄ピンクのムスカリと合わせて。
組み合わせはいたってシンプルですが、小さな鉢の中に、繊細なグラデーションをつけることができます。
ムスカリのような小さな球根類は、少しの隙間でも大丈夫。主役に使いたい場合はまとめて植え、脇役にしたい時は散らして植えると効果的です。イラストのように植えてみましょう。
【用意するもの】
・ムスカリ ピンク系のもの…10球
・ミックスビオラ パープル系…1株
鉢の大きさ:直径21p、高さ20p
【おすすめ球根】
ピンクサンライズ
珍しいピンクのムスカリ。
植え付け(11月下旬ころ)
4月下旬
オリジナル球根寄せ植え・お庭づくりに挑戦!
鉢やプランターに植える場合、素材や色を組み合わせ次第で雰囲気を変えることができます。
Step1 球根を植えるのに必要なアイテム準備!
【土】
排水性がよいものを選びましょう。水はけが悪いと、球根が腐ってしまうことも。
チューリップを植える際は球根の倍くらいの厚さの土をかけましょう。球根を植える間隔は球根1個分が目安ですが、群集させたいならもっと近づけて植えても大丈夫です。
ユリの場合は球根の上にも根を張るので深めに植えます。
ゴールデン粒状培養土の優れた特性はそのままに、球根に適した配合と性質をプラス。
【プランター・鉢】
排水性がよいものを選びましょう。水はけが悪いと、球根が腐ってしまうことも。
テラコッタ風のモチーフを取り入れ、デザイン性の高いプラスチック製鉢です。
加飾加工で焼き物の風合いをだした洋風中鉢です。
【土の再生材】
植物を植えていた土に球根を植えるために、土を再生させる必要があります。
古くなった土に混ぜるだけで再生することができるゴールデン粒状シリーズの土の再生材です。プランターでも使いやすい小袋サイズです。土の上に約1cm蒔くだけでも効果を発揮します。
Step2 植え方・育て方ワンポイント
さあ、必要なものが揃ったら、実際に球根を植えていきましょう!
きれいに見せるポイントは品種、色を揃えること。群植させると統一感を出すことができます。背の高いチューリップなどの間にはパンジーやビオラ、ワスレナグサなど他の花を植えると色鮮やかになります。植えた後に注意するのは次の2点。
【Point 1】
「寒くてかわいそう…。」といって、球根を植えた後に暖かい室内に取り込むのはNG。球根は花が咲くために、ある程度の寒さが必要です。最低でも2ヶ月位は室外に置いておきましょう。
【Point 2】
「寒いから面倒くさくて水をあげない…。」それでは球根がカラカラになってしまいます。土の中で球根は花を咲かせるために生長しています。表面の土が乾いたら、たっぷりと水をあげましょう。
球根を植えたら、春まで待つのみ。
どんな風に咲いてくれるのか、想像しながら見守っていきましょう!
植物の育ちが抜群なことでご好評を頂いているゴールデン粒状培養土シリーズに、新商品が加わり、さらにパワーアップして登場!!!