家庭菜園でイチゴを育てよう!

ガーデニングで密かに人気の「果実」栽培。見た目も可愛く、食べても美味しいことが魅力のようです。今回は「苺」の育て方を人気の菜園ブロガーちゅーぶんちゃんさんにうかがいました。

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目次

イチゴ栽培はほぼ1年間ずっと場所を取ります。ベランダなどの限られたスペースしかない場合でも、できるだけたくさん、そして長い間収穫したいですね。そこでおすすめなのが『四季なりイチゴ』。
今回は家庭菜園人気ブロガーの「ちゅーぶんちゃん」さんに家庭菜園ならではの育て方を教えていただきました!
普通のイチゴは春だけの収穫ですが、四季なりイチゴは春から秋まで長期に渡って収穫できるので楽しみも、
お得感もいっぱいです!

セリーヌ

■プランター栽培のポイント
イチゴは「果実」ですから施肥は欠かせません。 肥料切れに注意し、やや乾燥気味で育てましょう。

■四季なりイチゴのおすすめ品種:セリーヌ
病気に強く、株自体のスタミナもあるので初心者の方でも大きな実を収穫することができ、 甘味と酸味のバランスがいい美味しいイチゴです。

栽培カレンダー

用意するもの

プランター

プラスチックプランター、ワイヤープランター、素焼の鉢など極端に小さいものを除き、ほぼどのような形状でも大丈夫です。イチゴは風通しが良い環境を好みますのでハンギングの栽培もおすすめです。

培養土

水はけのいいもの。最近はイチゴ専用の培養土も売られています。初めてイチゴ栽培にチャレンジする場合は、失敗が少ないのでおすすめです。

鉢底石

イチゴは苗が根付いた後は、やや乾燥気味に育てます。  プランターの底に鉢底石を敷き、排水性を良くしましょう。
※アイリスオーヤマのゴールデン粒状培養土なら排水性に優れているので鉢底石は 不要です。

【ポイント】
基本的に容器は大きい方が土がたっぷり入り、根もしっかりはりますので場所に余裕があれば大きなものを選ぶといいでしょう。 イチゴは見た目にも可愛らしいので、観賞用としても楽しむためにデザイン性の高いプランターもおすすめです。

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育て方

STEP1 苗を植える

イチゴ苗は中心部分(クラウン)が隠れないように浅く植えます。
深く植えると中心部分(クラウン)に水がたまり腐ってしまい、最終的に株が枯れてしまう恐れがありますので気をつけましょう。

イチゴ苗の定植時期は10月後半〜11月前半頃までです。
苗を購入する際は葉っぱの大小・多少で選ぶのではなく、苗の中心部分(クラウン)が大きくてしっかりしているものを選ぶことが大切です。

イチゴはお日様が大好き。日当りのいい場所で育ててあげましょう。
そして、本格的な冬になったら防寒対策として株の周りに藁を敷きます。藁を敷くと春にイチゴの実が痛みにくくもなりますので一石二鳥です。

■春の収穫を豊作にするポイント
冬に花芽が付くことがありますが、春の収穫を豊作にするために、冬の花芽は取りましょう

STEP2 追肥と受粉

培養土にはあらかじめ肥料が含まれていますが、長期間栽培により、だんだん栄養分が不足してきますので追加で肥料を与えましょう。
苗の定植後、1ヶ月を過ぎた頃に1回目の緩効性の肥料を追肥します。
2回目は翌年2月下旬〜3月初旬に1回目と同様に緩効性の肥料を追肥するか、液体肥料を1〜2週間に1回の割合で追肥します。

3月下旬頃から少しずつ花が咲き始めます。受粉を助けてくれる蜂などの虫達が少ない場合は、筆や耳かきの房の部分で花の中心部分をトントンと軽く叩き、受粉を助けてあげましょう。

【緩効性肥料とは?】
土の中でゆっくり長く効く肥料のことをいいます。それに対し、与えるとすぐに効果があらわれる肥料のことを【速効性肥料】といいます。液体肥料は速効性肥料なので、効果はすぐにあらわれますが、長続きしませんので緩効性肥料よりも頻繁に与える必要があります。 いずれの場合も与えすぎると『肥料やけ』をおこす場合がありますので使用する肥料の説明をよく読んで、施肥量を守ってください。

■大きなイチゴを採るポイント
受粉が成功しても1房に2〜3粒前後になるように、小さな実は摘果してしまいましょう。

STEP3 収穫

植え付けから、約半年後の4月下旬頃から収穫が始まり10月上旬頃まで収穫が続きます。 その中でも5月の収穫は、量・大きさ共に最大のピークになります。
イチゴが赤く色付くと鳥に狙われやすくなりますので、キッチンの水きりネットやお茶の葉パックなどの不織布袋などで覆うと良いでしょう。(不織布袋は梅雨時のナメクジの食害防止にもなります)

STEP4 収穫後のお手入れ

8月頃になるとランナーとよばれるツルが伸びてきます。 ランナーを切り離さずに、親株につなげたままポットに固定すると根付き、 翌年の苗になります。

苗を根付かせる際は、親株からすぐの子株(1つめ)ではなく、 子株の先の孫株(2つめ)以降から苗採りをすると病気が遺伝せず 丈夫で大きな苗になると言われています。

苗がしっかり根付くまで親株につなげたまま育て、 その後、ランナーを切り離し10月中旬〜11月中旬くらいまでに株間20〜25cmで プランターに定植します。鉢底石を敷くなどして、排水性を良くしてください。

■苗を定植する際の豆知識
ランナーで採ったイチゴの株は親株と反対側に花芽が付くので、どちらが親株側か分かる場合はその点に気を付けて定植すると、苺が実った際にプランターの縁からぶら下がり、とてもかわいいですよ。

注意すべき病害虫等

イチゴがかかりやすい病気はうどん粉病です。
もし発生してしまったら、初期段階ではお酢を300〜500倍に薄めたものをスプレーするか、うどん粉病になった葉を除去し様子を見ましょう。
それでもダメなら果菜用の殺菌剤などを散布すると良いでしょう。

イチゴに発生しやすい害虫はアブラムシとハダニです。
アブラムシは肥料をあげすぎると発生しますので、追肥は適量を守りましょう。そして、夏の高温期になると葉に付く害虫のハダニが発生することがあります。
もし発生してしまったら、毎日の水やりの際に葉の裏表にしっかり水をかけることを繰り返すと被害が収まる場合が多いです。

ちゅーぶんちゃんさん おすすめのイチゴレシピ

とっても簡単 パンナコッタ

(4個分・10分+冷却2時間)

材料・・・
・ 牛乳・・・200cc
・ 生クリーム・・・200cc
・ 砂糖・・・40〜50g
(+イチゴの味付け用にお好みの量)
・ ゼラチン・・・6g
・ バニラエッセンス・・・5,6滴
・ ブランデーorラム・・・小さじ1/3
(香り付けなのでなくてもOK)
・ イチゴやブルーベリーなど・・・適宜
・ ミント(飾り)・・・適宜

1.鍋に牛乳と砂糖を入れ中火にかけ沸騰直前で火から下ろし、ブランデーと少量の水でふやかしたゼラチンを入れよく溶かす。

2.1に生クリーム、バニラエッセンスを加えたら器に流し込み、冷蔵庫で2時間ほどしっかり冷やす。この時にイチゴも洗いさいの目切りにし、イチゴの味付け用の砂糖をまぶして冷蔵庫で冷やしておく。

3.2が固まったら冷やしておいたイチゴとブルーベリーなど好きなフルーツをトッピングしたり、ホイップクリームをトッピング。最後にミントの葉を飾れば出来上がり。

収穫したての新鮮で美味しい苺を使って 調理時間10分なのに凄腕パテシエのように見える お洒落なスイーツのパンナコッタを作りましょう!

教えてくれたのはこの人!

ちゅーぶんちゃんさん

市民農園の小さな区画が当たったことで、菜園ライフをスタート。 小さな農園では育ててみたい野菜が納まりきれないと、ベランダ、庭、仕事場の駐車場までスペースを拡大して、家庭菜園を満喫中。

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