第10回:ナスの更新剪定!☆

それでは早速、ナスの更新剪定のポイントを紹介します。

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目次

    第10回:ナスの更新剪定!☆

    メグ 今日はナスの『更新剪定』ということですが、『更新剪定』とは何ですか?
    早坂先生 秋茄子、という言葉を聞いたことありませんか?
    夏の間生い茂ったナスの葉や茎を、切り除いてあげることで新しい茎の生長を促し、秋にもおいしい実を付けさせることができるんです。
    ゴン そのためには、どの枝を切り取ったら良いんでしょうか?
    早坂先生 はい、これも、前々回の『第8回:トマトとナスの芽かきをする枝はコレ!』と同じように、ポイントを教えますので、目安として覚えて実践してみてください。
    メグ はい、宜しくお願いします。
    そして今回で、この『手作り畑で手作り野菜!』も最終回となります!今回は、最後に野菜の収穫で注意することを、私たちの経験を交えて紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください!☆

    本日の道具たち

    • それでは早速、ナスの更新剪定のポイントを紹介します。

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      ここがポイント!
      ナスの更新剪定は、込みあった葉や茎を除いて病気や害虫の発生を抑えるとともに、古い葉や茎を切り落として、株の若返りを促す作業なのです。

      では、どれくらい枝を切れば良いかと言うと、目安は『枝を3分の1から3分の2の長さに切り詰める』と覚えましょう。 また、併せて『枝に葉は1、2枚残した状態に剪定する』と覚えておくと、切りやすいと思います。

      病気などで元気の無い葉から切り落とし、健康な葉を残してあげれば、その後きちんと光合成し、新しい枝や葉が生えてきます。

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      更新剪定は、まだナスの実がなっている頃、時期としては8月中旬〜下旬頃に行うと良いでしょう。この頃はまだ実がなっていますが、樹の勢いが衰えてしまう前に行うことが大切です。樹のエネルギーを実に全て出し切ってしまう前に更新剪定を行い、新しい実を付けやすい環境を整えてやりましょう。
      そうして新しい枝を伸ばすことにエネルギーを向けさせれば、約1ヵ月後には、秋茄子の収穫を楽しむことができるでしょう。
      1人で4株の更新剪定をして、約20分ほどで終了しました。

    本日のポイントおさらい

    ナスの更新剪定は、枝を3分の1から3分の2の長さに切り詰めること

    枝に葉は1、2枚残した状態に剪定すること

    本日の定点観測

    メグ ナスの更新剪定は、正直どの枝を切り詰めたらいいか迷ったね。
    ゴン うん、ポイントは分かりやすかったけど、蕾(つぼみ)が付いている枝は残してしまいたくなるもんね。
    早坂先生 その気持ちはとっても分かります。蕾を残しても間違いではありませんが、思い切って剪定することが、成功の秘訣ですよ。
    ゴン はい、剪定をして株もスッキリしたし、その後数日で新しい蕾も付き出してたから、うまくいったみたいです。
    秋もナスの収穫が楽しめそう!
    メグ それでは、ここからは実際の経験を通して知った、野菜の『収穫』にまつわる注意点を、紹介していきたいと思います。
    ジャガイモ ジャガイモ まず、1つ目はジャガイモです!収穫直後のジャガイモは、水分を嫌います。収穫は必ず晴れた日に行いましょう!
    というのも、収穫後のジャガイモは皮が薄く、収穫後は水分を吸収しやすい状態なのです。晴天の日に収穫したら、その後雨に濡れないところで十分乾かしましょう。皮が厚くなり、保存もしやすくなります。
    この菜園では、植えた9株全てが順調に育ち、約6kgの収穫ができたのに、収穫を雨が止んだ直後に行ってしまい、8割腐ってしまいました…!!
    ゴン トマトも、雨は大敵です。実の肥大期に雨に濡れると、実がはじけて割れてしまう場合があります。実がなる前に、雨に当たらないように覆いなどをする方が良いでしょう。
    この菜園でも、たくさんの実がなったのに、赤くなる頃には実が割れてしまい、きれいな形での収穫はなかなか難しかったです…。 トマト
    メグ オクラ オクラです。 オクラは地面に対して、上に向いて付き、生長します。そして天気がいいと、2〜3日でみるみるうちに生長してしまうんです!
    連休をはさみ、収穫が遅れたオクラは…
    巨大オクラ
    見てください、この巨大さ!!22cmありました…。
    オクラは、7〜8cmの大きさで収穫しましょう!大きくなりすぎると、筋が硬くなって食べられなくなります。写真のオクラも、包丁を入れてみましたが、『ザク…ッ』という音がして、切ることすら難しかったです…。
    まだ収穫するには小さいかな?と思っても、この先数日間収穫ができなさそうだったら、小さくても採ってしまうことをおすすめします!オクラ自体は幼果のうちに食べるものなので、小さくてもおいしく食べることができますよ。
    ゴン そしてこちらはキュウリです。
    栽培する予定は無かったものなのですが、たまたま空いたスペースで栽培していました。 キュウリ
    この白っぽい部分は、地面に接していたところです。地面に接していると、その部分だけ変色してしまうのです。
    キュウリは、支柱を立ててツルを上に誘引するか、実がどうしても地面に接するようなら、敷き藁を敷いてやると良いでしょう。
    メグ 今回は実経験を通して分かることがたくさんありました。
    ほぼ毎日菜園に見回りに行っているのですが、行くごとに花が咲いていたり、実が色づいていたり、虫に食べられてしまっていたり、…と、動かないように見える野菜たちも日々変化していました。
    畑を作るところから始めましたが、少しずつ『菜園』としての形が整っていく様子に、とても充実感を覚えましたね。
    そして何より、今回このコーナーのためにご協力いただき、たくさんのことを教えてくださった早坂先生、ありがとうございました!
    早坂先生 夏の暑い日など大変だったと思いますが、よくここまで育てましたね。
    失敗もあったと思いますが、実際にやってみて経験することで、教訓になりますよね。
    ある日の収穫物
    ゴン はい、このコーナーに書ききれなかった事件もありましたし、今この文章を書いている現在でも、トマトが色づき、オクラが大量になり、ナスが秋に向けて復活し、ラッカセイも土の中で生長しています。
    早坂先生 できる限り目をかけてあげれば、トラブルがあっても対処できます。それに、自分で育てた野菜の収穫は、本当に嬉しいものですもんね。
    メグ このコーナーは今回で終了しますが、この後の状況は、掲示板で随時ご報告していきたいと思います。
    皆さんも、ご自分の菜園で起こった事件やオリジナルの工夫など、書き込みお待ちしていますね♪もちろん画像の投稿もできますよ☆
    メグとゴン 長い間、ご愛読ありがとうございました!

    登場人物紹介

    • 早坂ひろみ先生早坂ひろみ先生
      アイリスガーデニングドットコムでお馴染みの、ガーデンプロデューサー。 お花だけでなく、野菜作りに関してもプロ!
      土作りから収穫まで、分かりやすくていねいに、メグとゴンの指導に当たってくださいます。
    • メグメグ
      プランター菜園1年生。虫は大嫌いだけど野菜は大好き! どうやって虫を触らずに作業ができるかを考えながら、今日も水やり、草抜きに励みます。
    • ゴンゴン
      プランター菜園3年生。土に触ってる瞬間が幸せ!な野菜作り大好きの菜園家。 今までプランターで野菜を作ってきましたが、畑での野菜作りは初めてです。
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