ワンポイント 第7回:病害虫予防としてのマルチング

ビニールやポリエチレンのフィルム、わらなどで畑の表面を覆う「マルチング」。
「土壌の乾燥を防ぐ」「地温の変動を和らげる」といった効果が知られていますが、病害虫の予防にも、ひと役買ってくれることをご存知でしょうか。
今回はマルチングを病害虫予防に役立てる方法をご紹介します。

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目次

雑草を抑制

雑草の中は野菜に有害な虫がたくさん潜んでいて、こっそり野菜を食べにやってきます。また、雑草が勢いよく伸びると野菜の日当りが悪くなるため、肝心の野菜は健康に育てなくなってしまいます。

野菜の周りに生える雑草は刈り取るなどして、できるだけ生やさないようにしたいものです。
そこで活躍するのが、黒色のマルチフィルム。光を遮断して、雑草を生えにくくしてくれます。

害虫の飛来防止

ほとんどの野菜を食害するアブラムシは菜園愛好家を悩ませる代表的な害虫です。
実は、アブラムシはキラキラ光るものが大嫌い。そこで、銀色のマルチフィルムや銀色と黒色のストライプ模様のマルチフィルムがアブラムシ対策に威力を発揮します。

アブラムシはウイルス病を伝播することが多いため、アブラムシの飛来を防ぐことはウイルス病予防にも繋がるのです。

土壌中の病原菌を予防

土壌の中には病気の原因となる病原菌が生息しています。
これらの病原菌は、雨天時や水やりの際、水と一緒に跳ね返った土から野菜にうつります。
こうした跳ね返りを防ぐにも、マルチングは効果的!
この場合、色は透明、黒など何でもOK。敷きわらやバークでも同様の効果があります。

このようにマルチングはいろいろな効果を発揮して、病害虫を防いでくれます。
少々手間はかかりますが、病害虫に悩まされているという方は是非トライしてみてください!

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