コンパニオンプランツとは
コンパニオンプランツとは、一緒に植えると互いに生育を助け合う植物のこと。
害虫を遠ざける、益虫を引き寄せる、野菜の生育や受粉を助ける、益虫を住まわせる、おとりとなって害虫を引き寄せるといった効果が期待できます。根拠が科学的に証明されていないものもありますが、体験的な効果から広く知られるようになりました。
料理でも相性抜群のハーブたち
ハーブ類はコンパニオンプランツの代表格。料理でもおなじみの組み合わせが多いのが面白いところです。
例えばイタリア料理でもおなじみの「トマトとバジル」。バジルはトマトの害虫を防ぎ、生育を助けてくれます。
また、キムチの材料、「ハクサイとトウガラシ」も好相性。トウガラシがモンシロチョウを遠ざけ、ハクサイを食害から守ってくれるのです。
トマト&バジルといえば「カプレーゼ」。
菜園に彩りも添えてくれる花々
鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるマリーゴールドはセンチュウ類から野菜を守る植物として有名。
またナスタチウムはアブラムシを遠ざけ、キャベツやブロッコリーを守ってくれます。
マメ科の植物の生育を助けるペチュニア、アブラムシの天敵・ゴミムシの住処となる白クローバーも美しい花で私たちの目を楽しませてくれます。
マリーゴールド
ナスタチウム
ペチュニア
白クローバー
コンパニオンプランツの注意点
植物の中には、「マメ類とネギ類」など相性が悪いといわれる組み合わせもあるので要注意!また、互いの害虫を防ぐ「タマネギとニンジン」のような野菜同士では、両方の収穫を成功させるのが難しいという意見も聞かれます。
このほか、生育に適した土壌の質が同じ植物を組み合わせたり、背の高い植物の足元には日陰でも育つものをあしらうなど、両方が健やかに育つ工夫が必要です。
コンパニオンプランツは野菜づくりを助けてくれるのみならず、料理のバリエーションや見た目の美しさといった新しい楽しみを生み出してくれそうです。