プライベートな空間に憧れて ガーデンDIYを楽しむ #85 ポコさん

今回は、板壁、パーゴラ、ウッドデッキという大型DIYを中心に、外からの視線が気にならないプライベートな空間を目指した、ポコさんのお庭をご紹介します。

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目次

一戸建てに住み始めたことをきっかけに、庭作りに興味が湧き、ガーデニングやガーデンDIYに目覚めました。
植栽を始める前に、まずは庭の土台となる基本的な空間づくりをDIYで始めました。だから植物の知識についてはガーデニング歴2.3年の初心者です。
目標は庭に出たときに、ホッと落ち着くような心地の良い空間にすること。
庭の面積も狭く、日当たりもよくないという悪条件な庭ですが、ナチュラルなプライベートガーデンを目指してコツコツと工夫しながら取り組んでいます。。

プライベートガーデンを目指して

プライベートガーデンを目指して外部からの視線が気にならないよう、板壁とパーゴラで囲いました。これでパジャマでも庭をウロウロできます。中央に植えているのはシマトネリコです。
板壁のすぐ南は裏のお家です。家の陰で冬は庭に入る日差しはごくわずか。野菜や花を植えるには不向きな庭ですが、日陰の庭でも育つ植物を探したりと、なんとか自分なりに楽しんでます。

リビングの掃出し窓からすぐに庭に出れるように、バリアフリーのウッドデッキを作りました。アイアンウッドのウリン材で制作しましたが、この木材は堅く、重いので、加工がなかなか大変でした。奥行きのない庭が少しでも広く見えるよう、ウッドデッキの板はリビングから見て縦張りにしました。

我が家の一番のビューポイントがリビングの窓からちょうど見える位置にある、レンガ積みのベンチです。実際に座ることはほとんどなく、レンガ部分を花台にし、その時々で一番状態の良い植物を置いています。ベンチがあるだけで視線がそこに行くので庭がちょっと引き締まってみえます。
ベンチ脇ではホスタが勢いよく広がっています。

レンガ積みのベンチも手作りです。

気持ちのいい季節は、愛犬も一緒に庭でくつろいでいます。お庭に出ると、くんくんと風の匂いを嗅いで気持ちがよさそうです。

目線で楽しめる演出

我が家のパーゴラのフェンスを覆ってくれたクレマチス「レッドスター」。八重咲きの品種です。 この頃はまだ5分咲きと言ったところでしょうか。でも、このくらいが一番好きです。

今年が初咲きのモッコウバラ。まだまだ蕾の数は少ないかもしれませんが、ようやく板壁に白いお花を観賞することが叶いました。
私が庭造りでDIYをしようと思ったきっかけの一つは、植物を立体的に楽しみたいということ。庭の下の方だけではなくて、目線の高さでの演出。家の中からパッと見たときにも、緑があり、花がある、というのを味わいたかったんです。アーチやオベリスクなんかもチャレンジしてみたいです。とりあえず来年はこのモッコウバラにも違う色のクレマチスを絡ませてみようかと思案中です。

高さのある鉢に植えているのはコルジリネ・パープルタワー。実はこの鉢はかなり重いので、中にピッタリのプラスチック鉢を上げ底して入れています。横に植えた種まきジキタリスも開花しました。何色か楽しみにしてたところ、薄いピンクと濃いピンクでした。
去年植えつけたばかりの薄紫のクレマチス・ベルオブウォッキングとアプリコットのツルバラ・パフビューティーは、淡い配色ののコラボです。

ウッドデッキの上の鉢類も順調に育っていて、モリモリとしています!

庭の設計

2006年当時は芝生と簡単な畑しかなかったお庭。我が家の庭は東西南を隣家に囲まれた、横12メートル奥行5メートルの細長い形。こんなのっぺりとした平面的な庭をどうにか心地いい空間にしたくて思い描いた構想図。大きな構造物としてウッドフェンス、屋根付きパーゴラ、ウッドデッキの3つを作ることにしました。

フェンスの基礎にはH型アンカーというものを使用しました。穴を掘って下の部分を埋め込み、コンクリで固定して木材は後付けに。コツコツと地道な基礎工事作業が続きました。
木材は「ウエスタンレッドシダー」を。とにかく軽くて加工しやすいものを選びました。色はスプルースとブルーグレーを混ぜ合わせた黄味がかったグレーです。
こうして東側と南側がフェンスで囲まれました。高さ約2メートル、長さ約15.7メートル。施工期間が約2か月半ほどです。

パーゴラは、パーゴラというより、フェンスを兼ねた屋根付き駐輪場所みたいなイメージで。雨の日でもこの下で作業ができるように。大きさは縦4.9メートル×横1.6メートル×高さ2.4メートルと、結構巨大です。デザインはシンプルで直線的なものにしました。ウッドフェンス同様に基礎を作り、細い木を使って格子状のフェンスを貼っています。屋根は下が芝生をひいているので、太陽光が射しこむように透明のポリカ波板にしました。フェンスには念願のクレマチスなど絡ませています。

ガーデンシンクも手作りです。無機質なステンレス製のシンクに、まわりを木で覆い、ナチュラルなデザインにしました。野菜や鉢を洗ったりと便利です。

室外機の上に作った花台は、我が家では一番日当たりのいい特等席。我が家の庭はすぐ南に裏の家があるので特に冬の日当たりは悪いんです。冬越しする植物を集める場所になっています。

庭の宿根草たち

宿根草の花々です。ピンクのマーガレット、葉色がシルバーのクリサンセマム。オダマキ、アジュガ、ネメシア、アガパンサスなど。庭を作り出したときはまだ宿根草も少なかったのに、どんどん増えていってます。

緑ばかり多い地庭ですが、少しずつ違う葉色にしたりして、出来るだけ立体感がでるように工夫しています。そんな中、ヒューケラ・ジンジャーピーチのちょっとした色の違いが少しポイントになってます。色んな色のヒューケラをそろえたいのですが、高くてなかなか手が出ません。

プロフィール

ポコさん

住まい
一戸建て
ガーデニング歴
3年
お気に入りの植物
ホスタ
ホームページ
ナチュラル色の毎日〜節約ガーデニングとハンドメイド木工家具〜

編集部より

今回は、板壁、パーゴラ、ウッドデッキという大型DIYを中心に、外からの視線が気にならないプライベートな空間を目指した、ポコさんのお庭をご紹介します。パジャマでも歩けるお庭・・・憧れますよね。家の中からもお庭の様子がわかるように、目線の高さでの演出も意識したそうです。板壁やパーゴラがポイントになっていますね。DIYは、サイズやデザインはもちろん、費用や耐久性など、いろいろな面を工夫をし、ほぼご自身だけで作り上げたそう。まだ何も作られていない頃の写真を見ると、とてもとても大変だったと思います。でも統一感があって本当に素敵です! ガーデンシンクや、レンガ積みのベンチ周辺も印象的でした。
今後もアーチやオベリスクなど立体的な庭づくりを考えているというポコさん。これからの変化も楽しみにしています。

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