
山と川と田園風景に囲まれた場所に家を建てて今年で9年目。石ころと雑草だらけだったところに夫婦で少しずつ手を入れて、目指したのは周りの風景と調和した庭。名づけて「里山イングリッシュガーデン!」でしょうか。
日本の山野草や宿根草、バラやアジサイ、ユリなど、季節ごとにガーデンの主役を張る花たち、それから収穫の喜びをもたらしてくれるベリーたち。
みんながのびのびと自由に育っている姿をのんびりと眺めるのが、最高の癒しの瞬間です。
庭の様子
バラと宿根草の咲くイングリッシュガーデンを目指しています。
玄関前、フロントガーデンのバラ花壇では、ERポートメリオン、キャラメルアンティーク、ギヨー・ヴェルシーニなど植えてあります。ブラインドした枝が多くてお花は少なめですが、その分、一つ一つのお花がきれいに咲いてくれています。
テラス前です。枕木階段の横に、咲き始めたERウィズリーの鉢を置いたらいい感じになりました。
裏庭です。手前のバラはERジュビリーセレブレーション。
パーゴラに誘引したアブラハムダービーの大きくふくらんだ蕾たち。「咲きたい、咲きたい!」と言っている声が聞こえてきそうです。元気いっぱいな蕾たちが、空に向かって両手を上げているようでしょう?
裏庭の入り口付近ではラムズイヤーが花穂を伸ばしています。今年お初の開花アリウム・ギガンチウムもまん丸の大きな花を咲かせました。思ったよりずっとかわいい!
左手前側の低木は五色ヤナギの白露錦。春の新芽は、ピンク〜白〜クリーム〜黄緑〜緑と五色になっていて、とってもきれいです。
ピンクの小花が咲くロゼ・ダンジェです。強健で、この小道沿いに毎年間違いなくこの景色を作ってくれるいい子ちゃんたち。開き始めの濃いピンクから、だんだんブラッシュピンクへと変化していく様子がグラデーションになっててキレイでしょ?
季節のお気に入り
家を建て、広い雑草無法地帯をもてあましていた頃、義父にもらって植えたクリーピングタイムが年々広がって、今では我が家の春の顔になっています。今年もあちらこちらで咲きました。
歩いていて体が触れると、爽やかな香りが広がってこの上なく気持ちいいんです〜。お花のないときには、上に寝っころがったりもしちゃうんですよっ。
庭に根付いて早何年のオダマキたち。わたしが庭に植えたのは2種類だけなのに、各自で交配を繰り返しながらいろいろな色・形のオダマキが毎年出たり消えたりしています。先祖返りしたり、進化したり、混ざったり、変化し続けるオダマキ。ホントに不思議な子たちです。
エゴノキの株元に植えたブルー系のホスタがずいぶん大株になってきました。6月に入って、エゴノキの花が散ってホスタの葉の上に降り積もる様子は、季節はずれの雪のようで、うっとりと見とれてしまいます。
アジサイのアナベル。グリーンがかった色で咲いて、真っ白になって、それがまたグリーンに褪色していく・・・アナベルはやっぱりキレイですね。
少し、咲き進んできたヘイズスターバースト。まだとてもちっちゃい株なんです。早く大きくおなり〜。
ブルーベリーはラビットアイ、ハイブッシュ合わせて6本植えています。植えつけて5年ほどたった頃から急にたくさん収穫できるようになりました。去年はパイやタルトを作って、残りはジャムにして、それでも食べきれないくらい採れたんですよ〜。
赤フサスグリは宝石のようにキラキラしててホントにキレイ!少し酸味の強い実は、ジャムにしてみたらなかなかのお味になりました。
寄せ植え
春に作った、パンジー・ムーランルージュを使った寄せ植えです。エリカ、クローバー、青の立波草と、ピンク色のマツモトセンノウ。
和の花も洋の花も気にしないで、大好きなものをみんなつめ込んで〜。
夏用の寄せ植え。白いダリア&アメリカンブルーの、ベタだけど涼しげな組み合わせです。それぞれ作った時よりだいぶ大きく成長してきました。銀葉のアルテミシアなんかも入れといたら良かったかなぁ。
多肉ちゃんたちも寄せてみました。ブロンズ姫とブリトーを株分けして、新たにお迎えした熊童子と乙女心と斑入りのグリーンネックレスで小さな寄せ植えにしてみました。
鉢は100円均一ショップの木箱です。取っ手付きだから吊るしてもカワイイかなぁって。
庭づくり
我が家のゴールデンウィークは毎年お家で庭いじり!夫が居ないとできないようなちょっとした工事(?)をする事にしています。
今年は、雑草だらけだった場所に、この「花壇+テラスもどき」を作りました。邪魔になる砂利や切り株を撤去し、レンガを敷いて、テラス部分の床には簡単に施工出来ると評判の「固まる土」を使ってみました。
施工して約2ヵ月後、もうこんなにこんもりと植物たちが茂ってきました。
自然な風情のバラと、ラベンダーやハーブ類、種から育てたゲラニウムなどを植えて、お花と香りを楽しめるお気に入りの場所となりました。
上から見た小道です。使っている材料は、クリーピングタイムの縁取りに「その辺に落ちている」石を並べて、人が歩く部分はもともとの砕石敷きの上に直接「サビ砂利」という砂利を敷いているだけ。超手軽DIY小道だったりします♪小道のカーブはタイム次第で毎年変わってたり〜^^;;
毎年楽しみながら、夫婦で手を加えてきた庭。植物たちも大株になってきたことで、少しずつですが、思い描いた「バラと宿根草の咲くイングリッシュガーデン」に近づきつつあるかしら。。。
来年はお庭も10周年!記念に、大きくなるツルバラとクレマチスを植えてみたいなぁ〜なんてひそかに目論んでいます。
これからも自分のペースでゆったりと庭造りを愉しんでいきたいです。
プロフィール
森野うさぎさん
- 住まい
- 一戸建て
- ガーデニング歴
- 9年
- お気に入りの植物
- イングリッシュローズ、アジサイ、ホスタ、ベリー類
- ホームページ
- 愉しきgarden life:http://rose---garden.jugem.jp/
編集部より
今回は、ぐるりと緑に囲まれた森野うさぎさんのお庭を紹介します。まるで自生しているように生き生きとした緑や可憐な花、周りの風景に溶け込んだ眺めがとても素敵です。
これだけの広さのお庭をご自身で管理されるのは大変だろうなぁと思うのですが、手入れのしやすい植物を選ぶなど、いろいろな工夫で肩の力を抜いて庭づくりを楽しんでいる様子がうかがえますね!そして、自然に近い状態のなかで、植物たちがのびのびと育っている姿に心がとっても和みます。
これからも、眺めているだけで癒されるような素敵なお庭づくり、楽しみにしていますね。