除湿機を活用すると、長雨の季節や冬の寒い時期でも効率よく部屋干しができます。
除湿機はお部屋にこもるジメジメ空気をカラっと快適にし、部屋干しの時間を低減できる優れものです。
今回は除湿機の使い方や効果、部屋干しテクニックをご紹介します。
1.部屋干しで洗濯物がなかなか乾かない原因は?
雨の日が続くと洗濯物がたまってしまい、部屋中洗濯物だらけになってしまう方も少なくありません。部屋干しをすると、どうして洗濯物がなかなか乾かないのでしょうか?

原因1.部屋の湿度
湿度は空気が水蒸気を含む割合のことです。湿度が高いと空気の水分量が多くなり、洗濯物に含まれる水分が蒸発しにくくなるため乾きにくくなります。
原因2.部屋の気温
気温が高い夏は洗濯物が乾くのが早く、冬は気温が低いため洗濯物が乾きにくくなります。乾燥しているはずの冬に洗濯物が乾きにくいのもこのためです。湿度だけではなく、この気温も大きく関わってきます。
原因3.空気の流れ
閉め切った部屋に洗濯物を干す場合、蒸発するスピードが遅く、結果雑菌が増えて生乾きの原因にもなってしまいます。洗濯物に風を送ることで水分の蒸発スピードが上がるため、早く乾かしたい場合は風を送ることも重要です。
部屋の適正湿度は?
一般的に部屋の湿度は50~60℃に保たれていると、快適に過ごすことができると言われています。しかし、梅雨や秋口は雨の日が多く部屋の湿度も70~80%と高くなり、窓が結露したり床がベタベタしたり、過ごしにくい環境になってしまいます。

適正湿度を保つためには除湿機を使用したり、エアコンの除湿機能を活用しましょう。
嫌な臭いの原因は?

洗濯物が乾いても嫌な臭いが残ってしまった…という経験はありますか?臭いの原因となる雑菌は洗濯機の中にも潜んでいます。洗濯が終わってそのまま洗濯槽に放置するのはNGです。なるべく脱水時間を長くしたり、乾燥機能が付いている洗濯機であれば10分ぐらい乾燥させてから干すことで、嫌な臭いを防ぐことができます。また、除湿機やサーキュレーターなどを使用して早く乾燥させることができれば、より嫌な臭いを防ぐことができます。
乾くのが遅い理由は?
衣類が乾く仕組みは部屋の湿度が大きく関係しています。閉め切った部屋の中は空気がとどまってしまい、衣類の水分がなかなか蒸発しません。

早く乾燥させたいならば、除湿機を使い部屋の湿度を下げて、サーキュレーターや扇風機を使い、衣類に風を送り乾かすことが一番効果的だと言えます。
2.除湿機の効果
では、除湿機を使うとどのくらい効果があるのでしょうか?
通常の室内干しと除湿機を使用した場合の違い

除湿機の方が、何も使用しないよりも衣類乾燥時間が約70%もカットされました。湿度を下げて、除湿機から乾燥風を送ることで衣類を早く乾かすことができます。
浴室や押し入れのカビ対策方法
除湿機は洗濯物に効果を発揮するだけではありません。
湿気のこもりがちな浴室や押し入れ・クローゼットなどにも効果的です。

浴室で使用する場合は、結露のある浴室内ではなく、脱衣所に設置し、浴室の窓や脱衣所のドアを締め切って除湿機を浴室に向けて使用します。浴槽の水を抜き、壁についている水分をふき取ってから行うとより効果的に早く乾燥させることができ、カビの発生を防ぎます。

押し入れやクローゼットの湿気取りには、襖や扉を開けっぱなしにし、除湿機から出る乾燥風を押し入れの内部に送ります。その際、部屋の扉を締め切ってから行うようにしましょう。湿気の多い梅雨の時期は週に1回は押し入れの湿気を取り、布団などに溜まった湿気対策をするとより効果的です。
3.除湿機を使った部屋干しテクニック
除湿機が部屋干しに効果があることは分かりましたが、ではどのように使えばより効果が高まるのでしょうか?
お部屋別にベストな除湿機の置き方を見ていきましょう。
衣類乾燥するときの除湿機のベストな置き方
リビングで使用する場合

リビングで室内干しをする方も多くいらっしゃると思いますが、その場合カーテンレールや鴨井などにハンガーを掛けて洗濯物を干していませんか?
洗濯物の水分は下へ下へ溜まって行くため、乾きにくい素材などは特に乾燥時間が長くかかってしまいます。
早く乾かすためには除湿機を洗濯物の真下に置き、乾燥風を下から当てることで洗濯物を早く乾かすことができます。
室内干しの量が多い場合は、サーキュレーターや扇風機などを使って風をまんべんなく当てて水分を飛ばしましょう。
洗面所・脱衣所で使用する場合

洗面所や脱衣所に物干し専用の部屋がある場合も、洗濯物の真下に置くのが効果的です。真下に置けない場合は、洗濯物の横に設置し、乾燥風が当たるように置きます。湿度が高い場合は、乾燥時間が多くかかってしまうこともあるため、しっかり換気を行ってからドアを閉めて除湿機を使用することをおすすめします。
寝室で使用する場合

リビングやダイニングに洗濯物を干すことができない方は、寝室で干すことも多いと思います。室内物干しを使用する場合は、除湿機を真下に置き、窓際に干す場合は風が当たる真横に置きます。
夜に室内干しをする場合は、電気代があまりかからないコンプレッサー式の除湿機がおすすめです。長時間使用しても、温度変化がなくコストを抑えることができるため安心して使用することができます。また、作動音が比較的静かなものも多いので夜の使用におすすめです。
除湿機を使うときの洗濯物の干し方
洗濯物を効率よく乾かすためには、適度な隙間が大切です。空気の流れを把握して除湿機を正しい位置にセットし、除湿機から排出される乾燥風を当てることで早く乾燥させることができ、雑菌の繁殖を防ぎながら衣類乾燥できます。
4.除湿機の電気代
除湿機を使用するとどのくらい電気代がかかるのでしょうか?コインランドリーの乾燥機とエアコンの除湿能力と比較してみました。
1日1回使用したときの除湿機の電気代
コンプレッサー式除湿機の場合
- 衣類乾燥除湿機 コンプレッサー式 IJC-H65の場合
-
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●定格消費電力
【50Hz】162W
【60Hz】184W
●定格除湿能力※1
【50Hz】5.5L/日
【60Hz】6.5L/日 - ●1時間あたり約5円※2
- ※1.定格除湿能力は、室温27℃、相対湿度60%を維持し続けたときの、1日(24時間)あたりの除湿量です。 ※2.「衣類乾燥モード」運転時、消費電力184W(60Hz)、電力目安単価27円/kWで算出した場合。
デシカント式(ゼオライト式)除湿機の場合
- 衣類乾燥除湿機 デシカント式 IJD-H20の場合
-
-
●定格消費電力
300W
●定格除湿能力※1
2.2L/日 - ●1時間あたり約8.1円※2
- ※1.定格除湿能力は、室温27℃、相対湿度60%を維持し続けたときの、1日(24時間)あたりの除湿量です。 ※2.消費電力300W、電力目安単価27円/kWで算出した場合。
ハイブリッド式除湿機の場合
- 一般的なハイブリッド式除湿機の目安
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●定格消費電力
【50Hz】225W
【60Hz】245W
●定格除湿能力※1
【50Hz】9.0L/日
【60Hz】10.0L/日 - ●1時間あたり約6.6円※2
- ※1.定格除湿能力は、室温27℃、相対湿度60%を維持し続けたときの、1日(24時間)あたりの除湿量です。 ※2.消費電力245W(60Hz)、電力目安単価27円/kWで算出した場合の目安。
コインランドリーの場合
- 一般的なコインランドリーの目安
-
- ●目安容量15kgの乾燥機使用時10分100円
除湿機を購入する初期費用は掛かりますが、圧倒的に除湿機を使用した方がコストがかからないことが分かりました!
5.除湿機のお手入れ方法
シーズンオフの時のお手入れ方法など
アイリスオーヤマ衣類乾燥除湿機を参考に、除湿機のお手入れ方法をご紹介します。
エアフィルターのお手入れ ※目安…1ヶ月に1回程度

- 運転を停止し、水タンクの水を排水する
- 吸気口のカバーを外す
-
吸気口カバーのエアフィルターにたまっているホコリを掃除機で取り除く
※吸気口がホコリで目詰まりすると除湿機の性能が落ちる場合があります。
水タンクのお手入れ ※目安…1ヶ月に1回程度

- 水タンクを引き出し、タンクカバーを外して水を排水する
- 水タンクとカバーを水洗いする
- よく水をふき取ってタンクカバーを元通りに取り付け。水タンクを本体にセットする
6.まとめ
除湿機はお部屋の湿度をコントロールする便利なアイテムです。部屋干しの洗濯物の嫌な臭いを防ぎ、押し入れや浴室などの湿気を取り除くことができ、さらにカビ対策にも効果が期待できます。
一家に一台あるととても便利な家電ですので、ぜひご購入を検討している方は参考にしてみてくださいね♪
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