室内飼育と室外飼育の注意点

生活環境はここ数年で大きく変わりました。
最近では犬を家族の一員として室内で飼うというのが定着しています。
今回は、室内飼いと室外飼育のそれぞれの注意点についてご紹介します。

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目次

室内飼いの注意点〜ご飯と甘やかし

犬を室内飼いする場合にまず気をつけなければいけないのがご飯(食事)の与え方です。

<ご飯の場所>
・犬のいる場所では食事をしない
・人間のおかずを与えない

人間の食事の時に犬が回りをうろちょろするというのは厳禁です。ついついおかずを与えて肥満になってしまう犬がいます。また小さな子供がいる家庭では、子供の食べこぼしをねらう犬もよく居るので要注意です。

多様なご飯(食事)を与えた場合、アレルギー性皮膚炎が出やすい傾向があります。
犬がご飯をねだる要求に従う事により、犬の優位性が強調される可能性があります。アパートなど部屋数が少なくて犬のいる場所で食事をせざるを得ない状況の時は、食事の時間だけケージにはいって待てをさせるという対策法もあります。

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<ご飯を与えるタイミング>
・人間よりも後に食事を与える
・回数は1日2回
・与える時間を決める

ご飯を与える時間はできる事ならば、家族の食事が済んでからが良いと言われています。
理由は犬の世界ではグループ内で偉い順番に食事にありつくというルールがあるからです。人間の食事よりも先に与えた場合、犬が「俺の方が偉い」と勘違いを起こす場合があります。

食事の回数は1日2回が基本です。食事と食事の間隔があきすぎると胃液が溜まり吐き気を誘うことが多いので、時間もなるべく等間隔にした方がいいです。

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<甘やかしが原因の問題行動>

『犬がソファーで寝ていると人間が遠慮する。せっかく寝ているのにかわいそうだから。』
『抱っこせがみに犬が寄ってきたから、抱っこした。すると、おやつをせがまれてついオヤツを与えてしまう。』
このようなお犬様扱いの室内犬はまれに飼い主に牙をむくケースがあります。
犬は群を作る動物です。群の中では限られた食事や居心地の良い場所の取り合いが起きるのですが、食事の度、寝る度に争いあっていたのでは犬も大変です。そこで、どちらが偉いかを互いに認識しあい無駄な争いを避けます。

ちやほやされてばかりいる犬は自分が飼い主より偉いと勘違いしてしまい、気に入らない事をすると人を攻撃する(優位性攻撃)といった問題行動になる場合もあります。
犬種ではチワワ、パピヨン、マルチーズ、シーズー、ヨークシャなどの小型犬によく見られます。

室内飼いの場合は、飼い主がアルファになるように犬との接し方を飼い主自身が一度勉強しておくと良いです。気に入らないところを触ったからしょうがない、食事を食べてる最中だったからしょうがない、などと良いように解釈して納得してしまっている飼い主が多いのですが、本来はあってはならない事です。

室内飼いの注意点〜しつけと住環境

<しつけの注意点>
外出するときに「お留守番ね」などと声をかけてから出かける飼い主も多いと思いますが、これは分離不安の犬には大変よくない行為です。その後、1人にされることを学習すると「お留守番ね」の一言が恐怖と不安をさらにエスカレートさせます。

帰宅したときも犬は大喜びで出迎えて興奮状態になっているはずです。このときにも余計な言葉を語りかけることは禁物です。
外出時は余計な語りかけをせず、何事もなかったようにサラリと外出しましょう。
『帰宅時は犬の興奮が止むまで数分間は無視。完全に落ち着いてから遊んであげる。』これが正解です。
重度の分離不安症の場合は精神安定剤がよく効く場合もあります。(必ず行動療法も必要)このような治療の場合は専門家のカウンセリングが必要になります。

<異物誤飲に注意!!>

動物病院で獣医師が行う内視鏡検査のほとんどの使用目的が異物の誤食です。
靴下・タオル・ビー玉・輪ゴムなど、とにかくなんでも食べます。ビー玉といった直径2cm程度の大きさであれば内視鏡のバスケット鉗子というもので切開せずに回収可能ですが、タオルなどは開腹手術になるケースが多いです。
ゴミをあさって焼き鳥の串、ハムのビニールなどを食べてしまうケースも多いので、食べられる可能性のある場所には物を置かないように注意しましょう。

室外飼育の注意点〜コミュニケーション不足

本来犬はたとえ大型犬であっても、出来うる限り室内で飼うほうがいいかもしれません。
というのも屋外での飼育の場合は子犬のうちはまだしも、成犬になってしまうと犬とのコミュニュケーションが無くなってきます。

<犬との接触時間を出来る限り持つ 犬に関心を持つ>
慢性的なコミュニケーション不足は犬の気持ちや病気に気づかない場合があります。
フセやマテを教えるのもよいし、体をなでてもいいので、毎日いくらかでも時間をさいて犬と遊びましょう。
短時間だけでも室内に入れられるのであれば、家族の夕食が終わったら2時間くらい家の中に犬をいれるのも良いと思います。または、夜寝るときにだけ室内に入れるというのも可です。
玄関先だけであっても室外に比べたら、家族の誰かと頻繁に顔を合わせるので、犬も仲間だと思ってくれるようになります。

室外犬の飼い主が室内に犬を入れたがらないのは『毛が抜ける』『部屋が汚れる』という意見が一番多いようです。しかし、それは普段からブラッシングをしていないため一度にたくさんの毛が抜けるのであり、普段から手入れをしていれば、そんなに汚れる物ではありません。

室外犬はなかなかシャンプーをしてもらえないというのも、飼い主の犬に対する関心度が低い為です。室内で排泄(トイレ)をされて困る場合も、一日のうちの数時間だけであれば、室内にいても我慢できる犬がほとんどだと思われます。

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室外飼育の注意点〜病気のサインを見逃さない

<散歩の時はコミュニケーションや犬と遊ぶ工夫をする>
散歩はただ排泄(トイレ)を目的としたものではなく、散歩中に犬と遊ぶような工夫をします。
「後へ」という命令があり、犬を飼い主の横を歩かせる訓練があります。飼い主に尊厳を持たない犬は勝手気ままに走り回ろうとするので、飼い主がリードを抑えてゼイゼイいいながら散歩する事が多いです。
しかし、これはダメな散歩の見本です。これを治すように散歩してみたり、散歩の途中で待てや伏せの訓練をしたりするのも良いでしょう。

犬との接触時間が増加すると犬も変わりますし、飼い主も変わります。互いの信頼関係ができてくると犬の存在感が何倍にもなって、犬を飼うことの本当の楽しさがわかってきます。

<サインを見逃さない>

室外犬は人と顔を合わせる時間が少ないだけに、病気になってもなかなか気付いてもらえません。一緒の時間が少ないだけというよりも、飼い主の犬に対する心配度が低いために病気のサインを見逃してしまう飼い主が多くいらっしゃいます。
食欲がなくなったり、普段とは違う行動をとっている場合は、十分に観察し、必要があれば動物病院へ連れて行く必要があります。そして、室内飼いの犬よりも注意を払い、愛犬の変化に気づいてあげることが大切です。

最後に…
室外で犬を飼う時のコツはやはり飼い主がいかに犬に関心を持てるかです。
室内で飼うことも室外で飼うこともそれぞれに注意が必要です。愛犬の適した住環境や飼育環境を考えて選択してくださいね。

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