春から夏にかけてのこの季節は、「抜け毛」が特に気になりますね。
そこで、自宅で出来る簡単お手入れのアドバイスをご紹介します。


抜け毛ポイントをしっかりブラッシング
ブラッシングをしても、抜け毛が目立つ、毛玉が出来るというお悩みは猫ちゃんにはつきものですね。
そこでプロのトリマーから、ワンポイントアドバイス!
ブラシをかけるポイント

ブラシをかけるポイントは
1.お腹のまわり
2.尻尾のつけ根
3.内股
4.首回り
この部分は抜け毛がたまりやすく、毛玉ができやすい部分ですので、ブラッシングをする時には、背中だけでなく、これらの「ブラッシングポイント」をしっかりとブラッシングしましょう。
猫ちゃんがリラックスしているタイミングで、短時間に1回1ケ所を目安にこまめにブラッシングを続けましょう。
毛玉やもつれをほどくときは、絶対に毛を強くひっぱったり、ブラシを強く押し当てたりせずにそっとブラッシングをしましょう。
ワンポイントアドバイス
・嫌がって逃げてしまう時には、お気に入りのおもちゃやおやつを片手に持ち、もう片方の手でブラッシングを進めましょう。おもちゃやおやつで気をそらしながら、さっとお手入れを。
・ブラッシングを終わらせる目安は、コームでとかした時に、毛の引っ掛かりがなくなり、コームに抜け毛の束がつかなくなったら、完了のサインです。
・強くブラシを当てたり、無理にブラッシングを続けると猫ちゃんは次からブラッシングを嫌がってしまいます。そっと、撫でるようにブラシやコームは使いましょう。
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上手にブラッシングをしてあげれば、にゃんこちゃんも気持ちよくなってくれるのではないでしょうか。


抜け毛対策には、シャンプーが効果的

猫ちゃんには、シャンプーは必要ない?と思われている方も多いと思いますが、自分で体を舐めてお手入れをする事で、毛玉が出来、時には毛玉が体の中に残ってしまう事も。健康の為にも、一緒に暮らす家族の為にも定期的なシャンプー習慣をつけましょう。
ワンポイントアドバイス
・シャンプーの前にブラッシングをしましょう。
余分な抜け毛がなくなる事で、洗いも乾かしも短時間で済ませる事が出来ます。
・毛玉やもつれがある場合は、必ず先にほどくか、その部分をはさみでカットしておきましょう。
水に濡れると、固まってしまいほどけなくなってしまいます。
・耳掃除も先に済ませておきましょう。
耳掃除をすると、ローションや耳から出る汚れで耳のまわりがべたつく事も。
シャンプーの時に一緒に汚れも流してしまいましょう。
・猫ちゃん専用シャンプーを準備しましょう。
猫ちゃんの肌は、人間よりもずっとデリケートですから、必ず専用のシャンプーを使用しましょう。
・シャンプーが苦手な猫ちゃんには、ペット用バスタブや、猫ちゃん用お散歩リードの利用がおすすめです。
逃げまわってしまうことなく、スムーズにシャンプーが出来るおすすめアイテムです。
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シャンプーをするときのポイント
1.全身をシャワーでよく湿らす→シャンプー→十分にすすぎ流す→タオルやドライヤーで乾かす
2.シャワーヘッドは、猫ちゃんの体に沿わせるように使い、弱めの水量でゆっくりと全身を濡らしましょう。猫ちゃんの毛は水をはじきやすいので、しっかりと湿らせましょう。
3.顔まわりを濡らす時には、シャワーのお湯が耳に入らないよう、軽く耳を押さえましょう。
4.お腹まわりをしっかり洗う事!いつも伏せている猫ちゃん達のお腹は、実は結構汚れがちです。しっかりとシャンプーをつけ、よく洗いましょう。
5.顎の下や尻尾のつけ根も抜け毛がたまりやすい箇所ですので、しっかりとシャンプーをしましょう。
6.すすぐときは、頭→首→背中・・・と体の高い位置から順にすすぐと、
泡をスムーズに流す事が出来ます。

シャンプー後は、タオルドライが大切です!タオルで十分に水分をとってから、ドライヤーを。生乾きは皮膚トラブルや臭いの元です。天気がいいから…ドライヤーを嫌がるから…と中途半端にせずに、必ずドライヤーで乾かしましょう。タオルドライには、水分の吸収力が特に高く、抜け毛も払いやすい<超吸水ペット用タオル>がおすすめです。
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ポイントは、お腹まわりをしっかり乾かす事です。
触った感触では乾いているようでも、お腹の辺りはまだ濡れている事も。
ドライヤーの後は、再度ブラッシング。ブラシの引っ掛かりがなく、スムーズな櫛通りになれば、ドライヤー終了の目安です。背中だけでなく、お腹の部分、耳の裏側や尾のつけ根や足、内股などもしっかりと乾かしましょう。
全身をよく触って、湿っている部分がないかよく確かめます。ドライヤーは弱めの風量で、猫ちゃんが怖がらないように心がけてあげましょう。
ポイントを押さえたブラッシングと、こまめなシャンプーで、この時期の抜け毛トラブルを乗り切りましょう。


爪のお手入れ
爪は、月1回を目安に切りましょう。猫ちゃんは爪を研ぐから・・・とお手入れを怠っていると、家具やカーテンがボロボロになったり、家族が引っかかれてしまう事も。細く先の尖った爪は怪我の原因にもなりますので、仔猫のうちから爪切りの習慣をつける事がおすすめです。


嫌がる場合は無理に押さえつけず、2人で協力し、1人が抱き上げ1人が切るとスムーズです。
一度にすべての爪を切らずに、前足だけ・・・などのように数回に分けてだんだんと慣らしていきましょう。


耳のお手入れ
猫ちゃんの耳の中をみてみましょう。茶色の汚れがついていませんか?皮脂で毛が湿っていませんか?嫌な臭いはしませんか?
一つでも思い当たる場合は、こまめなお手入れが必要なサインです。コットンや綿棒をペットの耳掃除専用ローションで湿らし、耳の中を優しく拭き上げましょう。
きれいな耳は、薄いピンク色です。汚れや変色 、強い臭いが見られる場合は、早めに獣医さんへ相談をしましょう。
歯のお手入れ
大半の猫ちゃんは、2〜3歳くらいから歯石が付き始め、年を重ねるごとに、口のトラブルにつながる事も。小さいうちから、こまめな歯ブラシ習慣をつけましょう。
ポイントは、「口の中を触る」、「歯をこする」事にまずは慣れてもらう事が大切です。 最初は、抱き上げ、遊びながら口の中に指を入れたり、歯茎を触って徐々に慣れさせていきましょう。
慣れてきたら、猫ちゃんをひざの上で仰向けに抱えると、口の中がよく見え、磨きやすいでしょう。
だんだん慣れてきたら、専用の歯ブラシやガーゼで軽く歯の根元をこすって、歯磨きをします。
目安は、週に2〜3回、短時間で続けていきましょう。
専用の歯ブラシ・ガーゼ
猫ちゃんを膝にのせている時間って、とっても癒されますよね。ブラッシングのポイントは「優しく」「少しずつ」です。時間のある時にほんの数分、ブラッシング習慣を続けてみましょう。


先生の紹介:大谷幸代先生
愛玩動物飼養管理士
青山ケンネルスクール認定 A級トリマー
メディカルトリマー
学生時代にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。その後、ペットショップ販売員、トリマー、ドッグトレーナー、ペットシッター等々さまざまな仕事を経験してきた。
ホリスティックケアアドバイザーや日本アロマテラピー協会認定アロマテラピーインストラクターなどの資格も取得。ペット関連用品の開発、雑誌等へコラムの執筆などを手がけるなど、「猫を飼う生活から、猫と暮らす生活へ」の実現をめざし、幅広く活躍している。