『Stand』というコマンドは、あまり馴染みのないコマンドだと思いますが、教えておくと実用性のあるコマンドだと気づかれると思います。例えば、散歩から帰った時の足拭きやブラッシングする時、そして信号待ちをする時にも活用することができます。
トレーニングの流れは、第7回『Sit』・第8回『Down』で行ったトレーニングと同じです。
Step1:ハンドサインで立てるようにする。
※座った状態から・伏せた状態から
毎回、同じハンドサインの動きになるように意識して下さい。また、初めはご褒美を両手に持っても構いませんが、徐々にご褒美を持たずにハンドサインのみで立ち上がれるようにトレーニングしていってください。
Step2:言葉の合図で立てるようにする。
『Stand』⇒ハンドサインを繰り返します。そうすることで、『Stand』の合図で立ち上がるようになります。コツは、『Stand』からハンドサインを出すまでの時間を5秒程度まで徐々にのばしてみることです。
Step3:Stand とStayに挑戦
そして今回は、第9回・第10回で行った『Stay』のトレーニングをStep3としました。失敗の後には成功させることを意識しながら、まずはリードの範囲から下がることから始め、愛犬の周りの一周したり、誘惑物を転がしたりしても待っていられるように、地道にトレーニングしてみてください。
おりこう犬プロジェクト!動画deトレーニング! #13 - YouTube
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長谷川 成志(Dr. Masashi Hasegawa Ph.D.)
博士(学術:動物人間関係学分野)
麻布大学獣医学研究科共同研究員
(株)Animal Life Solutions 取締役 -
アシスタントドッグ育成普及委員会(H13〜17年度 住友生命支援事業)の奨学生としてアメリカの介助犬団体Summit Assistance Dogsに留学し、Certificate of Achievementを取得。2009年10月には世界的なドッグトレーナーの資格CPDT-KAを取得。「人が犬を学び・犬が人社会のルールを学ぶ」をコンセプトに掲げた犬のしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール?」を麻布大学と共同で企画、運営し、講師として活動。さらに麻布大学動物応用科学科の動物トレーニング実習にて、東日本大震災で被災犬となった犬達などの健康管理とトレーニングのサポートを行っている。
スタディ・ドッグ・スクール?