犬の乗り物酔いを防ごう!

「わんこと一緒にお出かけしたら、わんこが吐いちゃった!」そんな経験ありませんか?どうして乗り物酔いするのか?そして、その対策と慣らし方などをご紹介します。

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目次

「わんこと一緒にお出かけしたら、わんこが吐いちゃった!」そんな経験ありませんか?
どうして乗り物酔いするのか?そして、その対策と慣らし方などをご紹介します。

1.どうして乗り物酔いってするの?

<体の傾きを知る仕組み>
人間でも乗り物酔いをする方はたくさんいます。犬でも人間と同じように乗り物酔いをする犬もいます。しくみは耳の鼓膜の奥の三半規管が関係しています。この内部では毛の上に砂粒がのっていて、砂の動きにより毛は砂がどこによっているかというのを感知して体の傾き具合が判るようになっています。
普段、経験したことのない動揺がおきると脳で情報を処理しきれず、乗り物酔いという状態を引き起こします。
訓練で慣れるとはいうものの、そう簡単にはいかない場合も多いです。

2.犬を酔わせないようにするには?

1:乗る前は食べさせない
これは人の乗り物酔いとは逆です。人の場合は酔って吐き気が出た場合に胃の中が空だとかなり苦しい思いをしますから何かとりあえず吐くものを入れておく。
動物の場合は吐く場所が所構わずなので、公共交通機関などを利用中に吐かれたらかなり気まずい思いをします。また、犬猫の場合は胃の中が空の方が吐き気をもよおしにくいようです。
車にびびって漏らしたり肛門腺を飛ばす場合もあるので排泄はきっちりさせる。絞れれば肛門腺を空にしておくと尚いいでしょう。

2:キャリーに入れて移動キャリーに入れて移動 する
回りの景色が見えた方が酔いにくいのではと考えて窓を開けて犬の顔だけ出すという事をしたくなりますが、彼らにとって高速移動は未知の体験。目からの情報もびっくりするぐらい速く物が移動しますから、慣れないうちは外が見えない方が落ち着きます。もし、粗相をされても被害も少なくすみます。
また、車内の温度が暑すぎないように注意しましょう。

3:薬を使用する
犬猫の酔い止めの中心的な薬というのは実は鎮静剤。
タイプはいろいろありますが、酔うというよりも怖がって息づかいが荒くなり、精神的にパニックを起こす。さらに酔いから吐くというパターンが多いです。
普段車に乗り慣れない犬猫に多いです。このような場合には鎮静剤が効果的です。鎮静状態に入ると、無関心になってきますのでパニックを起こしづらくなります。
薬理的には酔う効果には効き目がないようですが、なぜか酔わなくなります。弱点としては効き目が6時間ほど持続しますので短時間の移動には向きません。血圧が落ちる薬が多いので心臓の弱い犬にも使用できません。
本来、犬にトラベルミンなどの人様乗り物酔いの薬は効果が無いと言われていたのですが、あながちそうでもないようです。犬によっては止まった車に乗っただけで涎を流し始める子もいます。こんなタイプには案外効果が出る場合があります。人間の酔い止め薬の内容は、分泌抑制系の抗ヒスタミン剤ですから鎮静剤のように長時間ぐったりすることもありません。

3.乗り物酔いに慣れさせるには?

まずは車から慣れさせることからはじめます。長旅など出かける前に少しずつトレーニングをしていきましょう。

【第1段階】
車のエンジンはかけずにドアを全て解放して乗せる。具合が悪くなってきたら外に出します。 エンジンをかけずに車に乗せてみる。

【第2段階】
リラックスして車に乗れるようになったら次はドアを締めた状態で馴らす。ここまで慣れたらエンジンを駆けます。

【第3段階】
エンジンをかけて慣れたら後は家の近所数十秒あたりからチャレンジ!
ゆっくり慣らしていきましょう!

最後に…
これから愛犬と一緒にお出かけする機会が増えてきますが車で一緒にお出かけを楽しみたいですね。
中にはどんなにゆっくりやってもダメな子もいますので無理をしないことが大切です。

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