この記事を読んだ人におすすめの記事×

熱中症対策(1)軽度編(熱けいれん、熱失神など)

今年も蒸し暑い季節がやってきました。この季節によく報道されるのが熱中症に関するニュース。熱中症の症状は、軽度なものから命に関わる重度なものまで様々です。今回は熱中症の中でも軽度の症状について、対処法などをご紹介します。

  • はてな
  • Twitter
  • facebook
  • google+
  • LINE
Original.jpg?jp.co

目次

熱中症とは

まず始めに、熱中症とはどのような状態を指すのでしょうか。 環境省の熱中症環境保健マニュアルによると、「高温の環境下で、体内の水分・塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称」とされています。

熱中症を引き起こしやすい環境

熱中症は、真夏の暑い日だけに発生するものではありません。 梅雨入り前の5月頃から梅雨明けの7月下旬~8月上旬にかけて多発する傾向にあり、梅雨の晴れ間など蒸し暑い日には特に注意が必要です。

熱中症を引き起こす環境としては、以下の4つが挙げられます。

①気温が高い
②湿度が高い
③日差しが強い
④風が弱い

また、高齢者、肥満の人、脱水状態にある人、過度に厚着をしている人、暑さに慣れていない人、体調が悪い人、運動不足の人、病気の人は熱中症を引き起こしやすいとされています。

熱中症が発生する原因

私たちの体は、常に36~37℃の範囲に体温を調整しています。 運動などによって体内では熱が生まれますが、皮膚の表面から空気中に熱を放出したり、 皮膚の表面に汗をかき、その汗を蒸発させることによって、体温は適切な温度に調整されているのです。

体温より気温が低い環境下では皮膚から空気中へ熱を放出しやすく、 また湿度が低いと汗も蒸発しやすいため、体温の上昇を抑え、体温をうまく調整することができます。

しかし、気温が高くなり、皮膚から熱を放出することが難しくなると、 私たちの体は大量に汗をかくことでしか体温調整ができません。 また、湿度が高くなり汗が蒸発しにくくなると、体温は著しく上昇します。

このような状態が熱中症の原因です。

熱中症の症状

熱中症の症状は、3つの段階に分類されています。 Ⅰ度は「現場での応急処置で対応できる軽症」、Ⅱ度は「病院への搬送を必要とする中等症」、 Ⅲ度は「入院して集中治療の必要性のある重症」とされています。

段階別の症状

【Ⅰ度】めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗
【Ⅱ度】頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
【Ⅲ度】意識障害・痙攣・手足の運動障害・高体温

従来の分類では「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労(熱ひはい)」「熱射病」といった用語が使われていましたが、熱失神・熱けいれんがⅠ度、熱疲労がⅡ度、熱射病がⅢ度に相当します。

熱中症への対処法

今回は、熱中症の中でもⅠ度に分類される比較的軽度な症状への対処法をご紹介します。

①涼しい日陰や風通しの良い場所、クーラーの効いた室内などに避難する。
②衣類を緩めたり脱いだりして、体から熱を放出させる。
③皮膚に水をかけたり、タオルやうちわ・扇風機などを使い体を冷やす。
④氷嚢・アイスバッグなどがあれば、脇の下や頚部などに当てて動脈を冷やす。
⑤冷たい水・スポーツドリンクや食塩水などで水分・塩分を補給する。

熱中症の予防法

熱中症は、日頃から注意することで予防することができます。ここでは、簡単にできる予防法を4つご紹介します。

①暑さを避ける

日傘をさす、帽子をかぶる、日陰を歩く、室内の風通しを良くするなどのほか、室温に応じて扇風機やエアコンを使いましょう。

②こまめに水分補給する

私たちの体は約2%の水分を失ったときに「のどが渇いた」と感じます。脱水症状を起こさないためにも、のどが渇く前、起床時や就寝前、運動前、外出する前などこまめに水分補給をしましょう。

③服装を工夫する

輻射熱を吸収する黒色の服を避ける、首周りを締め付けない、なるべく軽装にする、 汗を吸いやすく、乾きやすい素材を選ぶなど服装を工夫してみましょう。

④暑さに強い体作りをする

日頃から適度な運動で発汗を促し、暑さに強い体作りを心がけましょう。 朝夕の涼しい時間帯にウォーキングするなどがおすすめです。

熱中症を予防する食べ物

熱中症を予防するためには、こまめな水分補給・適度な運動などのほか、食生活を工夫することも効果的です。 特に意識して摂りたい栄養成分に、ビタミンB1、クエン酸、カリウムが挙げられます。

ビタミンB1

ビタミンB1が不足すると疲労物質が溜まり、体が疲れやすくなります。ビタミンB1を多く含む食品は、豚肉(ヒレ肉・モモ肉・ロース・肩ロース・ひき肉など)、ウナギ、海苔、大豆(乾)、かつお節、たらこなどです。

クエン酸

クエン酸は疲労回復に高い効果を発揮します。クエン酸を多く含む食品は、 梅干し、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、黒酢、もろみ酢などです。

カリウム

汗をかくと塩分(ナトリウム)と同時にカリウムも排泄されます。 カリウムが大量に排泄され不足すると、脱力感・食欲不振など夏バテの症状が出ることがあります。 カリウムを多く含む食品は、バナナ、するめ、こんぶ、納豆、海苔、パセリ、干しヒジキ、ほうれん草、 さといも、じゃがいも、落花生、にんにくなどです。

次回は、【熱中症対策(2)重度編(熱疲労、熱射病)】として、対処法などをご紹介します。

文:株式会社オールスパイス・藤野尚美

おすすめ商品

この記事を読んだ人におすすめの記事

    合わせて読みたい

      新着コンテンツ

      アクセスランキング

      clear

      カテゴリー

      キーワード

      コンテンツ