お庭はないけど緑のある生活をしてみたい、室内で植物を育てようかな…という方も多いのではないでしょうか? この特集では、室内で気軽に楽しめる観葉植物についてご紹介します。
最近では、インテリアショップでも見かけることが多くなった観葉植物。
そのまま飾ってもよし、お気に入りのカップや小物をアレンジしてインテリアとしても楽しむのもよし。 かわいい緑はお部屋の雰囲気をかえるだけでなく、どこかホッと落ち着かせてくれますよね♪
今回は観葉植物の種類や管理方法の他にも、ガーデニング・アーティスト鴨下ふみえさんによる観葉植物をもっと楽しむアレンジ方法もご紹介します。 「観葉植物はどうも…」と思っていた方も、この機会に始めてみてはいかがでしょうか?
園芸ビギナーさんも安心♪育てやすい観葉植物
垂れ下がる植物
アイビー
フィカスプミラ
ポトス
オリヅルラン
その他:セブリナ、トラデスカンチア、ブライダルベール、ホヤ
小鉢向き植物
ペぺロミア ウォーターメロン
アジアンタム
ベゴニア エスカルゴ
アスパラガス スプレンゲリ
その他:カラテア、カリシア、ネフロレピス、フィットニア
大鉢向き植物
ユッカ
ベンジャミン
ドロセナマッセングアナ
パキラ
その他:ゴールドクレスト、コーヒーノキ、アロエ、ミュフレラ、ゴムノキ
やさしい観葉植物管理のコツ
置き場所:観葉植物に適した置き場所は?
植物にとって快適な場所に置いてあげることがポイントです。 ほとんどの植物は光を必要としますから、レースのカーテンを引いた窓辺や日の光が届くところ(窓から2mくらいまで)、あるいは半日だけ光が差し込む所がよいでしょう。 飾りたい場所が条件を満たさなければ、一週間おきくらいに明るい場所へ移動し、日光浴させてやります。
リビングやダイニングルームであれば植物にとって、快適な温度が得られるでしょう。ただし、暖房のため空気が乾燥しがちです。こまめに鉢の乾き具合をチェックして、葉水を与えるよう心がけましょう。 エアコンやストーブの温風が直接あたる場所も避けましょう。
窓辺の植物は夜に注意! 窓辺は昼間は暖かくても夜は急激に温度が下がることがあります。夜は厚いカーテンを引いたりして室内の温度が外に逃げるのを防ぎ、植物は部屋の中心等へ移動しましょう。
水やりの基本!:水やりは一日に何回?
「水やりは一日何回?」「何日おきにやればいい?」という質問がよくあります。しかし、水やりには回数も間隔もこれというルールはありません。植物の種類はもちろん、季節や置き場所、天候、根の張り具合等によって異なるからです。
水やりの基本は四季を通じて「鉢土が白っぽく乾いてきたら底から水が抜け出るまでたっぷり与える」です。水分を与えるだけでなく、余分な二酸化炭素を押し出し、根に酸素を送り込むという役割があります。
受け皿には水を溜めない。 水やりの時は面倒でも受け皿の水を捨てましょう。水を溜めておくと、根が呼吸できなくなり、根腐れの原因となります。
冬場の水やり
気温が低下すると植物の生長は穏やかになり水分を必要としませんので、鉢の土も乾きにくくなります。 常に湿っている状態では根腐れを起こしやすいので、水やりの回数を徐々に減らしていきましょう。
水やりの時間
午前9〜10時頃がよいでしょう。冬の水やりは暖かい日を選び、朝に与えた水が夜まで残らないようにします。
葉水を行なう
エアコンのきいている部屋は乾燥しがちなので、葉に霧吹きを行ないましょう。
たまには屋外で葉を洗う
室内の植物は葉にホコリがたまって汚れてきます。時々屋外に出して植物全体に水をかけ、葉を洗ってやりましょう。 その時ハダニやアブラムシなどがついていないか、よくチェックします。
インドアグリーン小さな遊び
ちょっと遊んでみませんか?
私の小さなサンセベリア。成長の変化が少ない分、入れ物や置き場所を変えたりして気分転換をはかっています。 この冬は、お気に入りの水玉模様のジャグに入れて、使わなくなった髪留めのピンを挿してみました。 これだけでとてもチャーミングに。
大きな葉を広げているウンベラータには、色画用紙でできた小さなモビールを下げて。 とても軽いので茎に下げても大丈夫。空気清浄機の風に揺られて、何ともかわいらしく回っています。 しずくの形もお似合いです。
室内でも寄せ植えを楽しみたくて、小さなハイドロカルチャーで作ってみる事に。 容器に使ったのは、冬には出番の少ない金魚鉢です。瓶の中に植えつけるボトルガーデンをイメージしました。
あらかじめハイドロ用のボールを少し敷き、割り箸を利用して植え付けていきます。
根腐れ防止剤などを入れておくとより安心。水やりは霧吹きが向いています。
キッチングッズでかわいく清潔に
グラスやポットなどの食器類もインテリアグリーンにはピッタリです。
やっぱりキッチンに飾るのが、一番似合いますね。
■浄化機能やきれいな色付きのハイドロコーン
まずは清潔である事が第一条件。 土ではなく、ハイドロコーンのような室内専用のものを使います。浄化機能やきれいな色付きなど、最近では様々なタイプが市販されています。
■食器はいつも”半端モノ”の再利用
取っ手が壊れてしまった土瓶、フタをなくしたポット、ペアのうち一つを割ってしまい、一人ぼっちになったワイングラス…などなど。
そして、直接植え付けないのが、私のこだわりです。 必ず底穴のある別の容器に植えて、ポットはあくまで鉢カバーとして利用。 ザーザー水を流せるので、用土も洗われ空気も入れ替わり、グリーンの機嫌もイイ!
この“ゴムの木”は2年このままでゴキゲン。
常に水を溜めているよりも清潔ですし、ポットの丸洗いも可能です。
半端食器捨てずにストックしておいて、キッチンをかわいく爽やかに演出してくださいね。
【ちょこっとアイデア】
内側の容器には、テイクアウト用のプラスチックカップをよく使います。
底に穴を開け、高さを合わせてカット。ポットから出し入れし易いように、持つ所を少し残しておくのがポイントです。
プロフィール:鴨下ふみえさん
ガーデニング・アーティスト
神奈川県出身。クラフト作家・ガーデニング・アーティストとして活動を開始し、NHK「趣味の園芸」講師を務めるなど主婦の感覚を生かした暮らしをちょっと楽しくする作品を提案している。
簡単でお金をかけず、でもセンスよくがモットー。そのセンスの良さはインテリアコーディネーターという一面をもつ彼女だからこそなせる業。
『国際バラとガーデニングショウ』コンテストガーデンにも多数出展。 2005年度はベランダガーデン部門にて優秀賞を受賞。
2009年にはデザイナーズガーデンへ初出展を果たす。