第2回:土壌の酸度を測ろう!
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それでは本日は、土の酸度を測ってみましょう。測定器は用意できてますか? |
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はい!ホームセンターに行ったらありました。 |
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意外に安かったよね。 |
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今日のポイントは、石灰のまく量とうない方。キーワードは、『初雪のように』です。うない方も、楽な方法があるので、分かりやすく紹介しますよ。 |
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はい!宜しくお願いします! |
本日の道具たち

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それでは早速、酸度測定液を出して、始めましょう。まずは、畑の土を、少しだけ取って水に溶かします。水は水道水でいいようです。
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すぐに土は底に沈むので、透明な容器に、上澄み液を取りましょう。
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測定液の箱の中に、色を見比べる比色表、というものが入っているので、上澄み液を取った容器の後ろに立てます。今はまだ、測定液を入れていないので中性です。
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測定液は赤い色をしています。さぁ、この菜園の土の酸度はどうでしょうか?
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2〜3滴入れたら、こんな色になりました!比色表と見比べてみると、pH6.0の黄色と一番近いようです。ということは、この菜園の土は中性ということのようですね。この菜園に石灰は必要なさそうです。
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でも、せっかくなので石灰のまき方を、早坂先生に教えてもらいました。
まずはまき方です。ここからが、今日のポイントですよ! ここがポイント!
まく量の目安は、『初雪のように』。土が透けるくらいの薄さで、均等にまいていきます。このとき必ず軍手をしましょう!手が荒れてしまいます! -
そしてうない方はこちら!シャベルを半分くらいを土に入れて、くるっ、くるっと回すだけです。とても簡単ですよね!石灰は、雨などで土中に溶けていきますし、必ずしも深くうない込む必要はありません。シャベルで深く掘ったりしないから、女性でも簡単にできますね。
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本日はここまで!
畑の作業というと、とにかく力を使うような印象がありますが、やり方さえ工夫すれば、効率よく行うことができそうです。先ほどのうない方で、石灰をちゃんと土に混ぜ込むことができました。
本日のポイントおさらい
石灰をまく目安は、『初雪のよう』な薄さで、均等にまくこと。
石灰のうない方は、シャベルの下の方を上手に使うこと。
本日の定点観測

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土壌の酸度測定、意外に簡単だったね。 |
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うん。この畑は中性だったね。さすが用土の廃棄場所だね〜。 |
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中性だから、石灰をまく必要は無いんだね。 |
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栽培を始める前は、必ず石灰をまくものと思ってたよ。 |
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そうだね。でもなんで、『必ず石灰』なんだろう? |
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それは、日本は火山国なので、一般的に土は酸性であることが多いからなんですよ。雨も、酸性雨ですしね。 |
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それに、野菜を栽培した後は、酸性に偏っていることが多いんですよね。 |
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そうです。でも、酸度測定器も安く手に入りますし、一度測定してみる方が確実ですよね。土壌がアルカリ性のときに、中和する改良剤もありますしね。 |
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石灰のまき方もよく分かったよね!『初雪のように』とか、なんだかオツ☆ |
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そうですね。では次回は、いよいよ畝作りをしましょう!でも石灰をまいた日から、1週間〜10日ほどは空けて下さいね。 |
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すぐに畝を作ってはいけないんですか? |
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まだ石灰をまいたばかりだから、土に溶け込むのを待ちます。畝作りでは、適切な高さや幅で、畝を作ってみましょう。 |
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分かりました。次回また宜しくお願いします! |
登場人物紹介
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早坂ひろみ先生
アイリスガーデニングドットコムでお馴染みの、ガーデンプロデューサー。 お花だけでなく、野菜作りに関してもプロ!
土作りから収穫まで、分かりやすくていねいに、メグとゴンの指導に当たってくださいます。 -
メグ
プランター菜園1年生。虫は大嫌いだけど野菜は大好き! どうやって虫を触らずに作業ができるかを考えながら、今日も水やり、草抜きに励みます。 -
ゴン
プランター菜園3年生。土に触ってる瞬間が幸せ!な野菜作り大好きの菜園家。 今までプランターで野菜を作ってきましたが、畑での野菜作りは初めてです。