バラのアーチを抜け癒しの多肉ワールドへ #137 まぶさん

多趣味で物作りが大好きなまぶさんが生み出す、癒しと憩いのガーデンです。

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目次

2007年、新築を契機に癒しと四季を感じる庭造りを始めました。当初は芝を植え付けましたが、日当たりが悪く理想の状態になりませんでした。4年で諦め、その場所はウッドデッキに変わり憩いの場に。更地にはバラをはじめ、200種を超える植栽をし、年ごとに成長の変化をしながら現在の庭に定着。全てが手作りで愛着のある庭が完成しました。
44年間の勤め人生活を終えた3年前からは、多肉の楽しさにはまっています。ガーデニング以外にも、日曜大工、カメラ、パソコン、帆船模型、釣り、暗渠歩き、そして車好き。毎日が自由な身ながら、趣味が多くて多忙な日々です。

アプローチからシェードガーデンへ

羽衣ジャスミンの香りに包まれた玄関周りです。パーゴラのアーチにはピエールドロンサールが咲いています。目に青葉、香り溢れ、木漏れ日に浸り、癒しのガーデン入り口です。

庭の入り口を振り返った眺めです。アプローチはコンクリートは引かず、乱形の石貼りにしました。粉砕石を踏み固めたうえに乗せ、目地にコンクリートを入れ固定。このほうが、水平や勾配が簡単に出せ、後のやり直しも簡単なためです。
シェードガーデンも良い具合になってきました。我が家のシェードの主役はポトス、葉を楽しむのです。

二階ベランダからの眺め。隣家との境にあるため、窓からも身を乗り出さなければこの景観は見られないのです。この時期だけの展望台を設置する必要がありますね。
小窓の上ではピエールとアイスバークが合掌。
数年前、2年越しで育てたジギタリスは株も高さも十分でした。鉢植えにし、移動配置ができます。

アプローチを進むとつるアイスバーグのアーチ。その奥にあるバーゴラはつるオーレとスパニッシュ?ビューティ、背景にはロサ?ラェウイガー(ナニワバラ)を誘引しています。

庭造りを始めたばかりの、開放感あふれる芝生の庭。芝の手入れは想像を絶するもので、最初の年は成功したものの、その後は上手くいきませんでした。ウッドデッキの場所にも青々とした芝生があったものでした。

癒しの水音、庭の南側にある我が家の「ビオトープ」です。噴水用の小型水中ポンプを使いつぼからの流れを起こし、トタン板の受けで水音を調整しています。水道水はカルキ抜きをせねばならず、流れのない池は水が腐りやすいので、つぼには濾過材を入れて定期的にフィルターも掃除、水源は設置した雨水タンクから。幅60センチ、奥行き30センチの小さな成型池ですがトクサや水辺の植物なども楽しめます。野鳥が毎年巣を作る我が家。鳥たちの水浴び場にもなっているようです。

多肉との出会い・DIY

現在のウッドデッキ上には多肉がずらりと並んでいます。バックパネル、飾り棚など少しずつ作り上げてきました。多肉との出会いは、2013年にウッドデッキの棚飾りとして造り始めたトタンの加工品に何気なく入れたのがきっかけでした。雨よけには紫外線カット率の高いカーポートの屋根材を施行。日当たりと置き場には苦労しております。

テラスの西面は幅260センチ高さ180センチの造作パネル。窓は廃材利用でガーデンルーバーを半分にカットし窓用ルーバーにアレンジしたものです。部屋からの出入りも出来るようドアは開閉式に。こんな異空間の場が欲しかったのです。ここに座ると多肉も庭も望める癒しの空間です。2千円で購入した厚さ10センチの銀杏の板をつるつるに磨きテーブルにしています。

雑貨とのコラボレーション

今では多肉とともに多肉を彩るリメイク雑貨や木工細工に明け暮れる日々。

多肉のディスプレイのアクセントに人気のサビ缶やリメイク缶ですが、身近にあった廃トタン材で、レトロ感漂うグッズを作ってみました。ミニチュアバケツや、筒ポット、傘つきランプや、縦型信号機も。材料はトタン、押しピン(クリアー)、丸棒、針金で半田を使用。ひとつひとつがオンリーワンで同じモノがないのが面白みです。時計も空き缶のリメイクです。

杉材を使った多肉アレンジBOX。内側にPTトレーと角形スリットのプラ鉢を使っているので組み替え自在です。それぞれが生育すれば、隙間なく多肉で埋まり迫力あるアレンジメントが完成。ランナーの出るものや、横に這い伸びるセダムを加え動きのあるスタイルにしても楽しいです。オイルを塗ってペイントもしています。
ジャンク市で購入の大小10個程購入の車輪で作ったワゴンは、セダムあれこれコーナーにぴったり。ドールハウス風の背景を作り、はしごも空間演出に作りました。

これからの庭

多肉の発根待ちネットはハンモック型にしてみました。発根状態が一目瞭然です。夏にはサンシェードを、冬にはビニール温室で風よけ対策もしています。

二階のベランダが軒下となる多肉の地植えスペースを新たに作りました。奥行き36センチの名づけて「チワワ砂漠」。チワワ砂漠が自生地のチワワエンシスは4株植えました。
豪雨でも雨が入り込むことはない。ブロック部分にも砂を敷きました。小物を置いて砂漠を演出しています。

多肉は花も楽しめます。また多肉を収集するまで、自宅に居ながら紅葉が楽しめるとは思いませんでした。東京で身近な紅葉はもみじか銀杏であって、多肉植物が紅葉することは知りませんでした。もしも多肉が夏色の緑のままで紅葉することがなければこんなに人気植物にならなかったでしょう。今年は多肉の色付きを少しでも良くしようと、デッキ上の屋根材も替えました。紫外線浴をした効果か、昨年より色付きがいいようです。

プロフィール

まぶさん

住まい
一戸建て
ガーデニング歴
9年
お気に入りの植物
バラ、クリスマスローズ、ポトス、アシュガ、多肉植物
ホームページ
まぶさんのガーデニング

編集部より

多趣味で物作りが大好きなまぶさんが生み出す、癒しと憩いのガーデンです。華やかなバラのアーチを抜け、しっとりとしたシェードガーデンを過ぎると、個性豊かなたくさんの多肉たちが待っています。雑貨と多肉のディスプレイはまるでミニチュアの世界のようで、それぞれにテーマが感じられて素敵ですね。また、日当たりや水の調節などもきめ細かに考えられていて、植物への愛情が伝わってきます。ビオトープ作りや野鳥との出会い、自然との結びつきも大切にしている「まぶさんガーデン」をこれからも楽しみにしています。

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