
イギリスからシアトル近郊に移り住み、イギリス時代にたくさん見てきた様々な庭を参考にして、ただいま裏庭をコテージガーデン風に作成中です。家族が自然を身近に感じ、虫や野生の小動物が訪れ、共存していけるような庭づくりを心がけています。私にとっての庭は風景として癒されるだけでなく、その中で過ごすことによって喜びを感じられる、そんな庭です。
春色の前庭
前庭に春の色が広がります。まぶしいくらいの新緑は勿論のこと、桜のピンク、つつじの青紫色。昨年マイ・アーボリスト(樹医みたいな専門職の方です)に剪定してもらった大きなさくらの樹は我が家のガレージに続くドライブウェイの入口近くにあります。
5月には、咲き乱れるウェイゲラ・バリエガ-タの薄いピンクの花とシャクナゲの鮮やかな赤色の花が息をのむほど美しいコントラストをみせてくれます。
そうしてすぐにアイスバーグがたくさんの蕾をつけ開花の時を迎えます。
コテージガーデン風の裏庭
日差しを浴びている裏庭。大きな楓の周辺はボーダー花壇になっています。裏庭で咲く写真のバラは、今年お迎えしたGruss An Aachen。もっとバラを増やしたい気持ちはあるのですが、夏以外は年中霧雨状態のシアトルではそれも難しいかな、と思ったり。
娘のおままごとの相手をさせられているのは我が家のコーギー犬、マッキー。お隣との境界には大好きだったシャビーなフェンスが取り壊され、新しいフェンスが建てられてしまいました(笑)。
雨と曇り空が続くせいで、裏庭はすぐにジャングル状態になってしまいます。
スモークツリーの葉っぱが水をはじいてきれい。
秘密の裏庭。いえ、実は全然秘密ではないのですが(笑)。でも朝の光を浴びた裏庭は、そんな雰囲気がぴったり。 そうそう、こっそりとごはんを食べにやってきた動物も♪
アイリスが咲き、クレマチスが咲きほこる頃、こぼれ種でどんどん増えるフォックス・グローブの蕾が開きだします。背高のっぽのフォックス・グローブのせいでボーダーの端からはもうプレイハウスの姿が見えないくらい。サルビアの斜め前ではスカビオサが咲き始め、じきに青紫のグラデーションが始まります。
夏の裏庭
ベンチを置いてみました。あら、なかなかいいじゃないのと、座って一休み。すると娘も自分の椅子を隣に置いて一休み。なんだか一休みが増えそうな裏庭(笑)
バードパスのそばではエキナセアが咲きそろいだしました。
裏庭で庭仕事中、ふっと匂いに誘われて顔をあげると美しいカサブランカが目にとまります。こちらの気候ではアナベルがまだまだきれいに咲いています。
紅葉の季節
落ち葉が増えて、裏庭の小道もずいぶん秋らしくなってきました。
裏庭のフェンスはリスの通り道なのですが、最近はいつも立ち止まってブラックベリーをひとつふたつ食べてから駆け抜けていきます。
楓の下でいつの間にか芽をだしていたかぼちゃ。苔やキノコが多いのもこの地方の特色です。
我が家の前庭の植栽は、真ん中に植えてあるシンボルツリーの3本の白樺を中心に、秋の紅葉が映えるつくりになっています。白樺は、夏は涼しい木陰をつくってくれて、秋には素晴らしい黄葉を見せてくれます。こちらの秋は、本当に曇天と雨が多いのですが、晴れた日はまぶしいほど目に鮮やかな美しい紅葉が見られます。
ドライブウェイに沿って植えてある3種は、向かって右からニシキギ、ウェイゲラ・バリエガ-タそしてシャクナゲ。この時期の葉っぱが一番きれいに対比しています。
例年10月後半に入ると前庭にハロウィーンの飾り付けをしています。この時期は普通、雨や嵐が多いので、あまり早くから始めると飾りが「あ〜れ〜っ」と飛んでいったり、長雨で傷んでしまうのです(笑)。多分そういう心配がない地域だと、もっと早くから飾り付けもするのではないかしら? お墓をあちらこちらに埋め込み蜘蛛の巣をかけお化けを木につるしていきます。
クリスマスの電飾は優しい色の電球色だけ。勿論、ご近所には赤や緑、青色などカラフルなイルミネーションもたくさんありますが、我が家は使用していません。
前庭に4頭の家族の鹿を置き、シンボルツリーの3本の白樺、そして家の屋根の周りを飾れば、少しだけお庭もFestive気分♪
プロフィール
wilmslowさん
- 住まい
- 一戸建て
- ガーデニング歴
- 14年(ベランダガーデニングも含めて)
- お気に入りの植物
- 特にありません。植えられた場所で健気に生きてくれる花や木々は全て愛しいと思ってしまいます。
- ホームページ
- English Hill
編集部より
イギリスのコテージガーデンに思いをはせた裏庭、色鮮やかな紅葉や桜の見える前庭、どの場所も自然の美しさを実感できる構成になっています。枯れた落ち葉やキノコ、苔など、四季折々の風景も魅力的ですね。気候の特色や良さを生かしたお庭で、ハロウィンやクリスマスなどスペシャルな飾り付けも素敵です。家族、植物、小動物から虫まで、みんなが癒され、穏やかに共存できる庭作り、これからも楽しみにしています。