子犬を迎えた時の注意点

新しく子犬を迎えるのは楽しいものです。しかし、子犬は非常にデリケート。
ただかわいがるだけでは言うことを聞かないわがままな子に育ってしまうことも。
今回は、子犬を迎えた時に注意すべきことや子犬の将来に役立つ飼育方法をご紹介します。

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目次

子犬のかわいがりすぎはよくない!?

子犬は見た目や動きなど、何をやっても可愛らしいですよね。待ちに待った子犬だと、なおさら甘やかしたくなってしまいます。 しかし、飼い主さんの子犬を大事にしようと思う行為が、犬をおだてて威張る駄目な犬にしていきます。 わずか、生後3ヶ月くらいの子犬が飼い主より偉くなってしまう事も珍しくありません。飼い主は自分がリーダーだと思っていても、実際は犬がリーダーになってしまっている家庭がたくさんいるのが現実です。

いくらかわいくても、犬との民主主義は存在しないと思ってください。犬と話し合って決める必要はありません。犬は家族ですが、溺愛する存在ではありません。可愛がりすぎない事に注意です。リーダーは飼い主がとることが大切です。(注:叱るというのは体罰を与えることではありません)

また、えさによって犬の嗜好も大きく変わっていきます。
犬の嗜好は成長期に何を食べたかによって左右されます。成長期にドッグフードのみで育った犬はその後もフードのみで満足するのに対して、肉類や人の食べ物など味の濃い物で育った犬は、成犬になってからも偏食になりがちです。

動物病院の院長の話では、ジャーキーを主食として育った犬が、ジャーキーの保湿剤による慢性肝炎で3歳くらいで死亡したそうです。 これは極端な例ですが、犬がジャーキーばかり欲しがって主食のドッグフードを食べないという話は案外よくあります。子犬の頃からの食事管理はきちんとしましょう。

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子犬期に注意したいウィルス性の伝染病

子犬に致命的な伝染病が2つあります。「パルボウィルス」と「ジステンパーウィルス」です。

【パルボウィルス】
吐き気から始まり、5日程度で50%の子犬は死亡します。

【ジステンパーウィルス】
決まった症状がなく、咳や鼻水、目脂、下痢、吐き気など様々な症状を伴います。最終的には神経症状を起こし、助かる事は少ないです。

パルボウィルスもジステンパーウィルスも潜伏期間があり、長い場合は感染していても2週間ほどは無症状で過ごします。
ペットショップで販売されているときは元気でも、購入して環境が変わったストレスで発症したり、初めは元気でも1週間ほどしてから発症することもあります。
無症状の時にウィルスの検査をしても当然、ひっかかりませんのでペットショップとしても病気とはわからずに販売してしまいます。

パルボウィルスについては発症してからいかに早く治療を始めるかで生死が決まるといっても過言ではありません。 購入して初めの2週間は吐き気や下痢などの症状に気を付けて、もし1日に3回も5回も吐く場合は、早めに購入したお店や動物病院で獣医師に相談しましょう。

購入してまだ数週間しかたっていないのに病気になってしまった場合、購入したショップに必ず相談しましょう。ペットショップにはかかりつけの動物病院があるので、初期クレームとしてかかりつけの動物病院を紹介してくれる事が多く、その場合は費用も格安になるはずです。

子犬期に行うワクチン接種

伝染病に感染しないように必要なのがワクチンです。ワクチンは回数を多く注射したら効くというものではありません。 母犬から授乳でもらった移行免疫が効いているうちは、ワクチンの効果が上がらないので何度注射しても効果は同じです。

移行免疫が切れてから注射をする必要があります。この免疫が切れるのは早い場合は生後50日くらい。遅いと120日ほど続くと考えられています。免疫力がいつ切れるかはバラバラですが、いつ切れても予防効果があがるように期間をあけて2〜4回注射します。病気の感染を考えると、最終ワクチンが終わる生後4ヶ月あたりまでは外出は避けた方が安全です。

しかし、先にあげた社会化期がちょうどこの時期にあたるために、できることならば家から連れ出したいところ。地面には下ろさず、ケージに入れて外出したりするのも、ひとつの方法です。他の犬がまったく来ないような場所ならば、地面を歩かせても問題ありません。

ワクチンを接種する際は、ペットショップや動物病院で獣医師に相談をして接種時期や種類を決めましょう。

子犬を迎えるにあたって準備するもの

社会性を学ぶのは一生のうち子犬の時だけ

生後4ヶ月までに子犬は他の犬や人などとの接し方を学びます。

【子犬期で学ぶこと】
・ 人は危害を与える存在ではない
・ 他の犬と仲良く遊ぶ
・ 強く咬んだら相手が怒り、自分も相手に咬まれたら痛い

この時期に犬同士や飼い主以外の人間とのコミュニケーションが無い犬は社会性に乏しくなり、 他の人や犬を見ると吠える、攻撃する、脅えて逃げる、などの反応や問題行動を起こしてしまう事が多いです。 しつけ以上に社会性の獲得は大事だという意見もあります。この時期を逃すと後からの矯正は難しくなる可能性があります。

最後に…

ついつい甘やかしてしまう子犬期ですが、社会性が身に付くのはこの頃です。
きちんとしつけをおこない、ワクチンの接種や感染症をしっかり理解し、ワンコと楽しい生活を送ってくださいね。

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