今回は、『Sit』のトレーニングです。トレーニングステップは、第3回『鼻タッチ』トレーニングをした時と同様に、下記の2つに分けて行います。
Step1:ハンドサインで座れるようにする。
Step2:言葉の合図で座れるようにする。
おりこう犬プロジェクト!動画deトレーニング! #07 - YouTube
Step1では、毎回同じ手の動きをするように心がけてください。基本は、愛犬の鼻先から頭の上の方に手を動かすことです。目で追わせて、愛犬が皆さんの手について行こうとする動きを利用して座る体勢にしましょう。褒めるタイミングは、愛犬が座った時です。きちんと褒め言葉をかけてから、ご褒美を与えるようにしてください。
Step2では、言葉の合図とハンドサインを結びつけるトレーニングをします。言葉の合図は、「オスワリ」「スワレ」「Sit」どれでも構いません。極端な話、「ドラえもん」でも、学習させることは可能です。褒め言葉と同様に、ご家族で覚えやすい言葉を決めてトレーニングするようにしてください。
大切なことは、必ず初めに「言葉の合図」を言ってからハンドサインを出すことです。
例)『Sit』であれば、
『Sit』→ハンドサイン、『Sit』→ハンドサイン、『Sit』→ハンドサイン・・・
そうすることで、『Sit』はハンドサインと同じ、座るための合図となります。
Step1のトレーニングがきちんとできていれば、言葉で座るように教えるのは簡単です。決して焦らずに、楽しみながらトレーニングしてみてください。
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長谷川 成志(Dr. Masashi Hasegawa Ph.D.)
博士(学術:動物人間関係学分野)
麻布大学獣医学研究科共同研究員
(株)Animal Life Solutions 取締役 -
アシスタントドッグ育成普及委員会(H13〜17年度 住友生命支援事業)の奨学生としてアメリカの介助犬団体Summit Assistance Dogsに留学し、Certificate of Achievementを取得。2009年10月には世界的なドッグトレーナーの資格CPDT-KAを取得。「人が犬を学び・犬が人社会のルールを学ぶ」をコンセプトに掲げた犬のしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール?」を麻布大学と共同で企画、運営し、講師として活動。さらに麻布大学動物応用科学科の動物トレーニング実習にて、東日本大震災で被災犬となった犬達などの健康管理とトレーニングのサポートを行っている。
スタディ・ドッグ・スクール?