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犬のウィルスと細菌の違い

細菌とウィルスは違うの?多くの人は同じ物だと思っていませんか?今回はその違いを簡単に解説します。

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目次

多くの人は細菌とウィルスが同じ物と思っています。
エイズウィルスとは言うけどエイズ菌とは呼ばないし大腸菌にウィルスとつけても呼びません。
細菌とウィルスはまったく別物なのです。
今回はその違いを簡単に解説します。

1.サイズと構造の違い

<サイズの違い>
細菌はみなさんご存知のとおり顕微鏡などでも見ることができます。
ところがウィルスを見ることは電子顕微鏡でないとできません。通常の顕微鏡の性能がいいやつで1000倍まで拡大できますが、これでもウィルスは見えません。
かなりおおまかですが細菌の大きさをバレーボールとするとウィルスは仁丹くらいの大きさと思ってもらえればいいでしょう。

<構造の違い>
●細菌
ひとつの細胞です。
核をもち、ミトコンドリアや小胞体など昔理科の授業でならったような構造体を持ち、遺伝子を作り出すところ、エネルギーを作るところ、運動する毛やモーターをそなえたりと複雑高度な作りになっています。

●ウィルス
ウィルスも生命体の一つで遺伝子とそれを包むカプセルというシンプルな構造です。細かくわけるとカプセルが2重だったり表面に突起があったりしますが、基本は遺伝子の粒と思ってもいいでしょう。
自分を増やす遺伝子とそれを包むカプセル以外はなんにもなし。増殖の為だけ必要なもののみでできた無駄をすべて切り落とした究極のつくりです。

2.増殖と抗生物質に対する耐性による違い

<増殖の違い>
●細菌
分裂で増殖します。
ひとつの細菌が2つに 2つが4つ 8,16,32…という具合です。この増え方でも時間がたてば億という数になっていきます。

●ウィルス
ウィルスは自分だけでは増殖することができません。必ず宿主細胞を必要とします。
ウィルスは細胞の中に侵入し遺伝子を書き換えてしまいます。ウィルスに感染した細胞は遺伝子を操作されることによりウィルス生産工場と変化します。
細胞の中でウィルスをたくさん生産し、たっぷり生産が整ったら細胞を破壊して一気に新しいウィルスを放出。放出されたウィルスはまた新しい細胞に取り付いて増殖をはかるという仕組みです。
ものすごく効率の良さ、あっぱれです。

<抗生物質に対する耐性の違い>
●細菌
細菌感染には抗生物質が使用されますが、この薬は細胞の分裂を阻害して効果を出したり、細胞膜を破壊したりして効果を発揮します。

●ウィルス

ウィルスは分裂もしないし細胞膜ももたないので抗生物質は無効です。
ウィルス疾患で抗生物質を投与するのはウィルスをやっつけるためではなく細菌の二次感染を防ぐためなのですね。
また、ウィルスが寄生した細胞は外見上、正常な細胞と同一なので白血球などからも攻撃を受けません。まさに秘密工場。完璧な防御です。

さらに緻密な感染ルートの確保をとるやつもいます。
エイズウィルスなどがそうですが、感染してもわざとゆっくり増殖します。すぐに宿主を殺してしまっては自分たちの繁栄もないからです。宿主に症状を出さずにやんわりと増殖をはかり、元気な宿主にウィルスをばらまいてもらうわけです。
散々仲間のウィルスをばらまいてもらってお役御免になると一気に発症して宿主に止めを刺す。怖いです。
猫のエイズでは感染から発症まで平均5年。感染した猫はその間ウィルスのばら撒き役となり他の猫にウィルスを伝染させていくのです。

3.変異の違い

●細菌
細菌も代をかさねるごとに少しずつ変化していきます。抗生物質の耐性獲得が例で、初めは効果が認められた薬が効かなくなる菌株に変異することがあります。
よく新聞で目にする「院内感染」の原因菌として取り上げられる“MRSA”が代表格です。これはメチシリンという抗生物質に耐性(レジスタンス)のある黄色ブドウ球菌(スタフィロコッカス.アウレウス)という意味です。

●ウィルス
ウィルスも変異します。
こちらは遺伝情報が変化することにより変異するのでガラリと変わることがあります。
今まで大した症状が出なかったものが突然激烈な症状を発する物に変わったり、今まで猿にしか感染しなかったものが新たに人にも感染したりするタイプに変異することもあり得ます。

4.細菌・ウィルスがもたらす病気

●細菌
【代表的な病気】 破傷風、炭疸、膀胱炎、子宮蓄膿、外傷の化膿

細菌性疾患は細菌感染によるものです。代表的な原因細菌として大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌などがあげられます。
細菌と一言で言っても種類は様々でお腹の中にいる微生物で善玉菌と呼ばれたりする乳酸菌なども細菌ですし、下痢をおこすカンピロバクターなども細菌です。人の食中毒の原因になるサルモネラ、コレラなども細菌です。O-157も有名な細菌の一つです。

多くの細菌性疾患はすぐに致命的になることは少ないのですが毒素を産制するタイプのものはやっかいです。破傷風、炭疸などはもっとも強力な毒素を出し発症すると治療は困難です。
細菌は悪さをしなくても皮膚や毛に普通に何処にでもいますし、空中をゆらゆら飛んでいたりもします。普段の日常生活において関わりの深いのはウィルスよりも細菌の方といえます。

●ウィルス
【代表的な病気】 ジステンパー、パルボ、白血病ウィルス、伝染性腹膜炎。
犬では狂犬病、猫の場合は猫のエイズ。

ウィルスにも感染すると治療ができないものが多く存在します。猫のエイズ、白血病ウィルス、伝染性腹膜炎。犬では狂犬病。これらは治療法がありません。また、ジステンパー、パルボなども感染すると多くが助かりません。 ウィルスって怖いですね。

最後に…
細菌、ウィルス、それぞれの特徴をもったこれらは私達の身近に存在しています。両者の違い、特徴を理解して愛犬の健康に気をつけたいものですね。

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