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大型犬・短頭種(鼻ぺちゃ)犬のかかりやすい病気 特徴と注意点

大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー)や短頭種(鼻ぺちゃ)犬と言われているパグやシー・ズーにはかかりやすい病気があるのを知っていましたか?大型犬は10年前後が寿命と言われていますが、病気によっては短時間で死亡するケースも。愛犬のかかりやすい病気やその特徴を知り、日頃から健康に過ごすために予防していきましょう。大型犬や短頭種(鼻ぺちゃ)犬のかかりやすい病気の注意点とは何か見ていきましょう。

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目次

1.大型犬のかかりやすい病気の特徴と注意点

<股関節疾患に注意!>

大型犬は寿命が10年前後と言われており、体重の増加が著しく早く、関節の成長が追いつかず関節疾患を抱える事が多くあります。
最も多いのは股関節疾患です。よくある股関節疾患を三つ紹介します。

(1)股関節形成不全

股関節形成不全というのは、股関節のはまりが浅い為に歩行に障害がでてしまう病気です。レントゲンで診断可能ですが、外見上での簡易診断も可能です。
形成不全の大型犬は、脱臼しないように十分な注意が必要です。

【症状】

活動性の低下、ウサギ跳び(両後肢を一緒に動かして走る動作)、モンローウォーク(腰を振って歩く)など。一番多いのは6~8ヶ月くらいに非常に強い痛みが出たり、歩行時に腰を振ったりするような症状が出るタイプです。このような犬は重度のケースでも13~14ヶ月齢で痛みが自然に消退し、その後ほとんど症状が出ない時期が来ます。
成犬になってから症状が出た場合では後肢の筋肉は萎縮し、すぐに座ったりすることや歩行が困難になったりします。

(2)股関節脱臼

股関節形成不全の犬が重症になり、股関節内部の靱帯が断裂して脱臼を起こしてしまう病気「股関節脱臼」です。
治療には手術が必要です。大型犬の場合、大腿骨頭切除という手術では完全に回復せず跛行(足をひきずって歩くこと)が残る事も多くあります。
そこで、三点骨切り術や股関節全置換術などの大がかりな手術が必要となります。

【症状】

脱臼してしまった部分の関節がうまく動かせなくなってしまい、足をひきずったり、痛みがひどい場合は地面に足が付かなくなってしまったりします。

【予防法】

脱臼の予防としては肥満を避けることが一番です。たとえ股関節はしっかりしていても、肥満犬では股関節脱臼をおこす場合があります。

(3)レッグペルテス、ヒップディスプラジア

これらは大腿骨の頭部分、または股関節の骨盤側、もしくはその両方において“骨壊死”が生じる病気です。本来は滑らかなはずの関節面がギザギザになってしまう病気で、脱臼しなくても痛みが生じます。
この病気の多くは遺伝が原因と考えられています。これは大型犬の他に、プードルなどの小型犬でも見られる疾患です。

【症状】

跛行という足を引きずったり、かばったりするといった症状が見られます。症状は片足だけの場合も多くありますが、両足に起こることもあります。

注意すべき犬種:ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー

<心筋症に注意!>

心臓の筋肉が変性をおこす病気です。その中でも、心臓が肥大して心筋が薄くなる「拡張型心筋症」と呼ばれるタイプが多いようです。原因がはっきりしていないため治療は不可能で、強心剤を使って症状をおさえる対症療法が主となります。
長期生存は難しく、人間であれば心臓移植の対象となる病気です。

【症状】

元気がなくなり、足を引きずったりかばったりします。また、食欲不振といった症状が見られます。

注意すべき犬種:ドーベルマン、ボクサー、セントバーナード、ロットワイラー、グレートデン

<胃捻転症候群に注意!>

朝食を食べてから散歩に行き、帰る途中で急に立てなくなり死亡したというケースがよくあります。胃捻転症候群といって、食後急激な運動を行った場合に起きやすい病気です。胃がねじれて内部にガスが溜まるため、腹部が急激にぱんぱんに腫れます。
一気に血圧が低下するため早急に外科的処置が必要ですが、致死率が高く危険な病気です。食後すぐに急激な運動をさせるのはやめましょう。

【症状】

胃の捻転の程度にもよりますが、胃の入り口である噴門と出口である幽門が閉塞するため、一般に食後1~4時間以内で胃内にガスと胃液が充満し、腹部が異常に膨満してきます。吐こうとしても吐物が出ない状態が続き、ゼイゼイと呼吸が荒くなります。
血色を示す口腔粘膜の色調は白く退色して、脈圧が低下するなどショック症状を起こします。そのまま放置すると数時間で死亡してしまう状態です。

注意すべき犬種:大型犬全般

2.短頭種(鼻ぺちゃ)犬のかかりやすい病気の特徴と注意点

<軟口蓋過長症に注意!>

短頭種(鼻ぺちゃ)犬は呼吸時に食道の入り口を塞ぐ蓋が気管の入り口にまで垂れてきて、気道を狭くしてしまいます。このような犬はイビキをかきます。鼻の穴が狭い鼻孔狭窄を合併するものが多く、呼吸がしずらくなります。夏は呼吸の乱れから体温が上昇し、熱中症を起こす危険性もあります。
犬が肥満の場合、致命的な呼吸困難になることもあり、気管の虚脱まで併発すると最悪の事態になります。肥満にならないよう、日頃の食生活には気を配りましょう。

注意すべき犬種:パグ、 シー・ズー、フレンチ・ブルドッグ

<角膜損傷に注意!>

鼻の形が平らなので障害物が眼に当たりやすく、危険です。眼の大きな犬だとなおさら注意が必要です。
何度も傷を繰り返すと角膜に色素沈着をおこし、視力の障害になりうることもあります。鼻の上のシワ(鼻皺壁)が眼にあたり角膜に傷を負う場合もあります。

注意すべき犬種:パグ、 シー・ズー、フレンチ・ブルドッグ

3.犬種別の病気の特徴1~ゴールデン・レトリバー、パグ他

<大型犬>

(1)ゴールデン・レトリバー

一般犬種の場合は若齢での悪性腫瘍がほとんどないのに対し、ゴールデン・レトリバーは年齢に関係なく悪性腫瘍が発生します。ほとんどのゴールデン・レトリバーが腫瘍の病気で亡くなるといっても過言ではありません。
しかし厄介なことに、ゴールデン・レトリバーのような大型犬種の場合、触診や画像診断での腫瘍発見が、(小型犬よりも)難しいという医療の現状があります。

ゴールデン・レトリバーは、突然立てなくなり短時間で死亡するケースもあります。これは肝臓や脾臓にできた腫瘍が破裂し大量出血を起こすのが原因です。脾臓の血管肉腫はゴールデン・レトリバーで最も多い悪性腫瘍のひとつです。
ゴールデン・レトリバーは股関節の疾患も非常に多くなっています。

(2)ラブラドール・レトリバー

垂れ耳は蒸れやすく「外耳炎」を発症することがあります。耳に異状がみられないか日頃から注意しましょう。また、ゴールデン・レトリバーと並び、股関節の疾患は多い傾向にあります。ラブラドール・レトリバーは太り易く、体重の増加や加齢、遺伝的要素によって「関節炎」を好発します。
そして、食後の激しい運動や遺伝的な要素が原因で「胃捻転」を発症することも多いです。

<短頭種犬>

(1)パグ

パグは通常のてんかんとは違うパグ特有のてんかんがあり、これは脳炎にまで進行して死亡する場合があります。
また、パグにはアカラスというダニが感染する例も多く見られます。このダニは治療するのに根気と費用が必要です。高齢で発症した場合は治癒しない場合もあります。

短頭種ですから軟口蓋過長と気管虚脱も多く、肥満のパグは夏になると窒息して死亡することもあります。食事や運動量の管理をきっちりとし、肥満にならないように注意しましょう。
その他、パグは外耳炎も悪化しやすく、さらに角膜損傷(前述)も多く見られます。そのため、動物病院通いがとても多い犬種です。

(2)シー・ズー

前述の軟口蓋過長症、角膜損傷の他に、シーズーは外耳炎もよく見られます。耳道内の毛が多く、耳介も垂れているために蒸れて細菌の繁殖がしやすい環境になるためです。
その他、尿結石もよく見られます。通常の犬では結石にならないはずのフードを与えても、シーズーでは結石になる場合があります。

(3)フレンチ・ブルドッグ

短頭種犬の中では、呼吸困難はそれほど多くありません。
しかし、尾椎の屈曲が場合によっては皮膚炎の原因になることがあります。日頃から犬の体をよく観察し、異状があればすぐに動物病院で獣医師に診てもらい、検査しましょう。

病院へ行くときのおすすめキャリー

4.犬種別の病気の特徴2~キャバリア・ビーグル他

小型犬・大型犬・胴長犬・短頭種犬の中では扱わなかった、その他の犬種について紹介します。

(1)キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

遺伝的に心臓病になる確率が非常に高い犬種です。5歳で8割のキャバリアに心雑音が聴取できるというデータもあります。8歳までにはほとんど心雑音が聞こえるようになります。全く無症状の場合が多いのですが、中には3歳で心不全となり亡くなったケースもありました。心雑音が聞こえたら、定期的検査と体重のコントロールが必要になります。
肥満の多い犬種ですので、普段から食事や運動量には気を配りましょう。

(2)ビーグル

耳が垂れている犬種なので「外耳炎」になりやすく、さらに耳が大きいので頭を振ったときに耳介に加わる力が大きくなるために内出血をおこしやすいです。これを「耳血腫」と呼びます。
症状は、耳が餃子のように膨れ上がります。
ビーグルも肥満が多いです。飼い主がしっかり体重管理を行うことが必要です。

(3)シェットランド・シープドッグ

高齢になるとリウマチなどの関節病変がよく見られます。これは他の犬種では見られない疾患です。
ストレスに弱いシェルティの場合、「ペットホテルに預けたら突然死した」「シャンプーの送迎車の中で突然死した」というケースがまれにあります。副腎皮質の機能低下症が隠れて存在するのかもしれませんが、証明はされていません。

(4)アメリカン・コッカー・スパニエル

肥厚性の重度の「外耳炎」になる場合が多いです。肥厚とは、耳が腫れて分厚くなり耳の穴がどこにあるのかわからなくなるような状態のことです。肥厚しない場合でも外耳炎とは無縁ではいられないでしょう。皮膚疾患も難治性かつ慢性のものが多く、パッド(肉球)の間が炎症性の増殖をおこし変形するのも特徴です。

最後に…
このように、犬は大きさや体型によって、かかりやすい病気や特徴が大きく違います。
犬のそれぞれの特徴を知り、あなたの犬にかかりやすい病気やケガがあれば、日常生活でその予防につとめ、健康に過ごせるようにしてあげましょう。

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