犬との上手な暮らし方

犬は、家族の一員です。大切な犬と幸せに暮らすためにはどんなことが必要なのでしょうか?
より快適で良好な関係づくりのために、環境面を中心におさえておきたいポイントをお教えします。

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目次

POINT 1食事はなるべく規則正しく

犬にとって食べることはとても楽しみな時間の一つ。しかし、犬にせがまれるまま、あげてはいないでしょうか。それでは、犬は、要求すればいつでも食事できるものだと思ってしまいます。

まず、食事を与えるタイミングは、きちんと決めましょう。散歩の前、散歩の後など、それぞれの犬に合わせたタイミングで構いませんが、飼い主の食事の後にあげるのがよいとされています。人間よりも先に与えてしまうと、犬は自分の方が偉いと勘違いしてしまうことがあるからです。

また、食事の回数は1日2回を基本に。犬は、胃の中が空っぽになると胃液で吐き気をもよおしたり、嘔吐する場合もあります。毎日、等間隔で与えるようにしましょう。

CHECK! "おすそわけ"はやめましょう

人間の食べ物は、犬にとっても魅力的に映ります。かわいい愛犬にねだられ、つい食べているものをわけて与えてしまう人も多いのでは?

しかし、人間の食べ物をあげることは危険な行為。基本的に、人が食べるものは、犬にとって高塩分、高カロリーのものが大半。犬の体内では上手に分解できないものも多く、内蔵に負担をかけてしまいます。長年の蓄積は、大きな病気を引き起こす原因ともなります。

少しだから…という気持ちを捨て、犬の健康のために節度をもって接しましょう。

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POINT 2食事の場所は落ち着くところに

人間と同じように、犬も落ち着いて食事をしたいことに変わりはありません。今、どのような場所で食事を与えているかを再確認しましょう。周囲を人がバタバタと動き回る場所は気が散ってしまいます。神経質で食欲おう盛な犬の場合は、食事をとられまいと攻撃的な態度をとることも考えられます。トイレやベッドの近くも好ましくありません。

食事の場所は、人の気配を感じつつも集中できるところが最適です。また、食事の後などはきちんと手入れをし、清潔な状態に保つことも忘れずに。

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POINT 3屋外より室内がベスト

犬は屋外で飼うものという考え方は、だいぶ少なくなってきたようです。住居形態や犬の大きさに関わらず、室内で飼う人も増えてきています。

ペットとしての犬は、人とのコミュニケーションが欠かせません。比較的独立心が強いといわれる犬種でも、飼い主とのふれあいは成長のためにも重要です。そのためにも、屋外で飼うより、すぐにふれあうことのできる室内の方が、より信頼関係を築きやすいといえます。

屋外で飼わざるを得ない場合は仕方ありませんが、食事や散歩だけでしか犬と接しないという状況を作らないように気をつけてください。犬の変化や病気のサインを見逃さないためにも、積極的に犬のとコミュニケーションをはかりましょう。

CHECK! "分離不安症"にご注意

室内犬の多くは、程度の差こそあれ「分離不安症」を患っているといわれています。分離不安症とは、飼い主から離れてしまうと不安になり、そのストレスから体調を崩してしまう病気のこと。室内において、どこに行くにも後ろからついてくる、という状況に思い当たる飼い主の方も少なくないのでは?

後をついてくる姿に、つい慕われていると嬉しくなってしまいますが、少し冷静に。症状が重くなると、一人で留守番をした際に寂しさに耐えきれず、嘔吐や下痢といった身体的な不調や、噛みつき、ムダ吠えなどの問題行動として表面化することも。

分離不安症にならないためには、甘やかしすぎないことが大事です。一緒のベッドや布団で寝ることは御法度。愛犬を苦しめないためにも、必要以上のふれあいは自重しましょう。

POINT 4快適な居場所づくりを

室内を自由に動けるようにしていても、寝る場所とトイレの場所はしっかり決めておくことが大切です。

ベッドは、室内の静かで落ち着いたところに。また、現在犬と一緒に寝ている、犬の近くで寝ているという人は、「分離不安症」を引き起こさないためにも、飼い主の寝る場所から離して設置しましょう。

トイレは、ベッドや食事の場所から遠ざけておきます。ただし、トイレの場所を変更することでせっかくのトイレトレーニングの成果がムダになってしまうこともあるため、その場合は、現在の場所をむやみに変更しないように気をつけてください。

なお、気になるのは地震などの災害。犬の居場所の近くには背の高い家具などを置かないこと。また、窓やガラスのある家具からも遠ざけること。犬のサークルなどを固定し、それ自体が動かないようにしておくことも、飼い主の大事な役目です。

POINT 5社会性を高めよう

本来、群れをなして生きるのが犬。集団の中で成長しながら、自分の立場を理解していきます。しかし、ペットとして飼われている犬は、1頭だけで飼われていることが多く、社会性を身につける機会も多いとはいえません。そのため、わがままだったりしつけがうまくいかなかったりと、手のかかる犬になっている場合も。

その点、多頭飼育は、犬同士のコミュニケーションの中でルールを身につけるので、自然と「良い」「悪い」が覚えられます。また、飼い主の目も分散されるので、過保護とは無縁に。

一方で、犬同士の性格の不一致などから、一時的に犬にストレスがかかる場合もあります。また、これは室内飼いでは稀なケースですが、10頭などの多頭で飼育をすると、集団で一頭の犬を攻撃してしまうことがあります。

多頭飼いにメリットデメリットはありますが、愛犬の社会性を高めたいと思うならば、一つの方法として検討してもいいでしょう。

最後に...

犬の健やかな成長は飼い主の大きな喜びとなります。
飼い方を見直しながら、いい関係を継続して築いていきましょう。

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