
フェレットにおいて耳ダニの感染はごく一般的に見られます。購入時にすでに感染している場合が多く、発見しだい駆除することが大切です。若いフェレットが感染すると、通常は成長とともに自然に排除されますが、感染が重度になると炎症を起こして、不快感を示すようになります。
【原因】
耳ヒゼンダニの外耳道への感染。他の個体との接触(親や兄弟が多い)によります。
【症状】
多くは無症状です。感染が重度になると、耳の中を覗くと真っ黒な耳アカが見えるようになります。ダニに対するアレルギーを持っている個体は、炎症が強く、しきりに耳を後肢でひっかくようになります。炎症が深部まで広がると、鼓膜が破れ、さらに中耳炎や内耳炎にまで進行するおそれがあります。
【治療】
定期的に駆除剤を投与しますが、完全にダニを駆除するまでには、1〜2ヶ月を要するかもしれません。駆除剤には、外用、内服、注射があります。
【予防と注意】
外部の個体との接触を避けることが一番の予防です。治療後は、再感染を防ぐために、ケージ内や室内をまめに掃除して落ちているダニやダニ卵を取り除くようにします。