ハムスターの細菌性皮膚炎(膿皮症)

ハムスターの細菌性皮膚炎(膿皮症)についてご紹介します。

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目次

    夏季にはケージ内の湿度が上昇して、細菌性皮膚炎(膿皮症)を起こしやすくなります。尿が溜まらないように、また水漏れ等に注意しましょう。

    【原因】

    ハムスターによく発生する細菌性皮膚炎の原因菌としてもっとも多いのは、黄色ブドウ球菌だと思われます。その他に連鎖球菌やパスツレラ菌などが分離されます。ハムスターは活発に動く動物なので、膿皮症は擦り傷などから始まりやすいと想像されますが、それ以外に、アレルギーや肥満などに付随して二次的に発生することも多いようです。

    【症状】

    患部には赤み、腫れ、ジクジクやかさぶたが見られることもあります。通常はかゆみがありますが、皮膚炎の場所や程度によっては痛みもあるようです。前肢の付け根は皮膚炎をもっとも起こしやすい場所ですが、痛みのために歩きたがらなかったり、歩き方がぎこちなかったりすることがあります。

    【治療】

    抗生剤の内服を十分な期間続けることが大切です。外用薬の使用は原則的に最小限にするべきです。ハムスターは塗り薬をしつこくなめ取ることが多く、かえって症状を悪化させてしまう恐れがあるし、飲み込んだ塗り薬が身体に悪影響を及ぼす可能性もあるからです。皮膚炎を起こす原因がある場合にはそれを取り除くことも必要です。すなわち、アレルギーの場合は床材の変更、肥満の場合は食餌内容の改善、またはケージ内の湿度が上がらないようにする(尿が溜まらないようにする、水漏れを防ぐ)などの工夫が不可欠です。

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