子供のハムスターの下痢

子供のハムスターの下痢についてご紹介します。

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目次

    飼い始めたばかりのハムスターが下痢をして死亡するケースがあります。この急性の下痢は通称ウェットテールと呼ばれ、幼若なゴールデンハムスターによくみられる病気です。正式には増殖性回腸炎や伝染性回腸過形成と呼ばれています。

    【原因】

    病原菌は、ローソニア( Lawsonia intracellularis )という細菌で、感染したハムスターの糞から他のハムスターの口に入り、母子間または離乳子間で感染します。 発病するのは大半が3〜6週齢の幼いハムスターです。親から離されたストレスや購入後の環境変化によるストレスが発病の誘因となることが多いようです。

    【症状】

    <軽症の場合>
    ほとんど無症状で済みます。
    <急性で重症の場合>
    重度の水様下痢を起こし肛門周囲が濡れて被毛が汚れ、背中を丸めて、元気食欲がなく、神経過敏がみられる場合もあり、脱水症状と衰弱が進行して、ほとんどが48時間以内に死亡します。 この急性期を乗り越えたものや、経過が緩やかな亜急性型のものは生き延びます。 しかし後で腸重積がおこる場合があります。腸重積におちいったハムスターは血様の下痢をして、反転した腸が肛門から飛び出す場合もあります。

    【治療】

    治療は二つ行います。 細菌の増殖をおさえるための抗生剤投与と、ストレスの軽減と脱水の改善を目的とした支持療法です。 支持療法では、ハムスターを保温して周囲の掃除を徹底します。脱水の補正は注射と経口投与で体重100gあたり1日10mlを目安にします。 しかし残念ながら、重症の場合は治療の効果がなく死亡することが多いです。

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