猫の糸球体腎炎

腎臓内部での血液から水分をこして尿の素を作る部分を糸球体といいます。
血球や血小板、タンパク質などは通さない編み目で血液から水分をこしとるザルのような部分です。
このザルの編み目に免疫複合体が沈着して糸球体腎炎を起こします。

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目次

    原因

    ウイルスや細菌感染。例として慢性の化膿性疾患・重度の口内炎・FIV・Felv・FIP。
    体内に侵入した異物と抗体の複合体が糸球体に沈着して障害を受ける。

    症状

    蛋白尿、低蛋白血症、それにともなう浮腫、腹水、腎不全、多飲多尿、嘔吐、高血圧

    診断

    血液検査で低蛋白血症を確認し、尿中に持続性の蛋白漏出があれば疑わしい。しかし確定診断は細胞を検査した上での病理検査によって下されるので診断が難しい。

    治療

    原因となった素の疾患の治療に準ずる。
    低ナトリウム食の給餌、免疫が過剰に働いている場合は免疫抑制剤、腎不全を呈している場合はその治療に準ずる。.

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