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猫にも虫歯はあるの?

猫にも虫歯はあるの?猫の歯のしくみや歯が原因の病気などについてご紹介します。いつまでも健康でいるためには歯の健康はとっても大切です!

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目次

猫にも虫歯はあるの?

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猫にも虫歯はあるの?
猫の歯のしくみや歯が原因の病気などについてご紹介します。
いつまでも健康でいるためには歯の健康はとっても大切です!

1.猫の歯のしくみ

歯の種類は顔の先端から切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯と呼ばれます。
猫の切歯(前歯)は極端に小さく退化しています。犬は雑食なので植物の繊維をちぎるのに切歯が必要ですが、肉食の猫には切歯はあまり必要性がないためと思われます。同様の理由から猫の奥歯も数が少なく歯の大きさも小型です。
猫で立派な唯一の歯が犬歯です。犬歯は表面に露出している部分よりも埋まっている歯根の部分の方が長く頑丈にできています。

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猫の乳歯の生え替わりは生後3ヶ月頃から始まります。奥歯まで全て生え替わりますが、実際に抜けたとはっきりわかるのは犬歯くらいで、猫の歯が抜けたことに気づかない場合がほとんどです。
犬では乳歯の残存はよく見られますが、猫はほとんどありません。犬よりも猫のほうが顎の骨が発達しているからだと思われます。

2.猫の虫歯について

◆虫歯の原因
犬と比較すると、猫の方が虫歯は多いようです。虫歯の多くは臼歯に発生します。甘い物を食べて虫歯になるわけではなく(猫は甘みに鈍感)、歯垢・歯石などが原因です。

猫の中には、歯石がつきやすい猫とそうではない猫がいます。歯石がつきやすい原因として、猫口の中に存在する細菌の種類(細菌叢・さいきんそう)によるところが大きいようです。猫の口の中には細菌叢と呼ばれる数種類の菌類が住み着いていています。菌の種類は猫によってさまざまで、薬などで変えることはできません。菌は親猫から子猫に感染することが多くみられます。親子でなくとも、同居する猫同士でも菌のやりとりが生じます。

また、人の口の中にも菌が存在するので、人から猫へ菌が感染することも考えられます。歯石や歯肉炎を起こしやすい菌を持つ猫は若いときから歯石がつくのに対し、持たない猫は歯磨きなどの手入れをしなくてもほとんど歯石がつきません。

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◆虫歯の予防
<歯磨き>
毎日歯磨きするのが理想虫歯の予防には毎日歯磨きをするのが理想です。
しかし猫の歯磨きは犬ほどやさしくはありません(猫は飼い主に服従しない場合が多いため)。ブラシはペット専用のものも市販されてはいますが、人間の幼児用ブラシを使ってもかまいません。猫は人のようにうがいはできませんので歯磨き粉は使わず、液体状の歯磨きを使います。理想はブラシで歯を磨くことですが、猫が嫌がってどうしてもブラシが無理な場合は、液体歯磨きを歯茎に滴下するとよいでしょう。

<歯石の除去>
歯石が多く付着して口臭が気になりだしたら、歯石の除去が必要です(病院で獣医師が行います)。
歯石の除去は通常、猫に全身麻酔をして行います。ただし一度きれいにしたからといってその後ずっと歯石がつかないわけではないので、6ヶ月~10ヶ月後にはまた歯石の除去が必要になります。

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3.歯肉炎・口内炎について

歯肉炎・口内炎とは次のような状態のことを言います。

◆歯肉炎…歯茎に炎症が起きる。
◆口内炎…頬の内側や舌も含んだ炎症。

歯肉炎・口内炎で治療が必要になる猫は多くいます。慢性の軽度なものから歯茎が火を噴くように真っ赤に炎症をおこして激痛をともなうものまで様々な程度の口内炎が発生します。

<原因>
歯肉炎・口内炎の原因はさまざまです。
歯石・歯垢の細菌類が原因 猫の歯肉炎・口内炎でもっとも多い原因です。
ウィルス(カリシウィルス、猫エイズ、猫白血病ウィルス)が原因 重度の歯肉炎・口内炎で再発を繰り返す場合は、これらのウィルスの感染を疑ってみる必要があります。
自己免疫性疾患が原因 ウィルス等の疾患が全くないのに重度の歯肉炎が発生する場合、自己免疫性疾患(自分の免疫が自分の細胞を傷つける疾患)と考えられます。

※カリシウィルスについては、症状から調べる 猫の病気をご覧ください。

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4.猫の歯石と腎不全について

<猫の入れ歯はあるの?>
犬にはクラウンといって銀歯を入れたりブリッジをして抜けた歯をおぎなったりという処置も可能ですが、猫ではあまり一般的には行われていません。猫用の入れ歯などもありませんので現在のところは、歯が抜けたらそれでおしまいです。

今後、猫の歯科ももっと発展するかもしれませんが、現在のところは歯根が傷んで歯が揺れるくらいになったら、歯を抜くという手段が一般的です。揺れる歯をいつまでも残しておくと、猫が痛い思いをするばかりでなく隣接した歯の歯根まで腐らせてしまうからです。しかし、できることなら歯は一生残してあげたいものです。

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<歯石の多い猫は腎不全になりやすい>
慢性の口内炎や歯肉炎があると、絶えず細菌が繁殖した状態になり血流に菌が常に入り込みます。体の中の免疫機能がそれらを退治してくれるので体中で口腔内の細菌が繁殖するような事態にはなりません。

しかし細菌は、腎臓の血管の網目にひっかかり、腎不全になりやすいと考えられています。猫の死亡原因の中で腎不全が多いことを考えると、歯のケアは長生きにもつながるといえます。愛猫の歯はまめにチェックし、できれば子猫のころから歯磨きの習慣をつけましょう。

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最後に…
猫の歯は抜けてしまったらおしまいです。歯のケアは長生きにもつながります。愛猫の歯はまめにチェックし、できれば子猫のころから歯磨きの習慣をつけましょう。

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