夏こそ極めたい!冷蔵庫の超整理術!

冷蔵庫が大活躍するこの季節。でも、詰め込みすぎた冷蔵庫は電気代もかかるし、食材をしまうのも大変…。そこで収納カウンセラーがとっておきの冷蔵庫収納術を伝授!冷蔵庫収納の悩みを解決します。

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目次

    冷えたビールにアイス…。冷蔵庫が大活躍するこの季節。でも、パンパンに詰め込んだ冷蔵庫は電気代もかかるし、食材をしまうのも大変…。今回の特集では、「何が入っているのか忘れた」「どこにしまえばよいかわからない」といった、冷蔵庫収納の悩みを、収納カウンセラーがレスキュー!「誰でも迷わずしまえる」冷蔵庫収納術を伝授!

    この時期、冷蔵庫を開閉する頻度が高いと、庫内の温度が上がるため、食品衛生上も心配です。扉を開けたとき、冷蔵庫の中身がすぐにわかる状態になっていれば、電気代や食費を節約できます。また、家族が調理や後片付けにも参加しやすくなり、家事もずっと楽になりますよ。家族みんなが使いやすい冷蔵庫収納法をお教えします!

    大森めぐみさん
    監修者プロフィール
    「オリーヴの木.収納相談室」大森めぐみさん
    収納カウンセラー(R)、インテリアコーディネーター、二級建築士。
    住宅設備機器メーカーに勤務後、収納カウンセラーの第一人者、飯田久恵氏の「ゆとり工房」に入る。飯田氏より直接「整理収納学」を学び、収納カウンセリング、新築・リフォーム時の収納設計、収納用品の開発や検証、セミナーなどあらゆる収納業務を行う。2010年に飯田氏の認定を受けて独立。現在、収納カウンセリングやセミナー、自宅収納見学会を主宰するほか、「片づけと暮らしが楽になる収納(オレンジページ刊)」など、さまざまな書籍・雑誌でハイセンスな収納法を紹介。現在、夫、二人の息子と4人暮らし。
    電気代、食費の無駄を省く「冷蔵庫収納の3つのルール」

    (1) 定位置を決める

    「いつもの食品」は「いつもの場所」に
    みそ、マーガリン、醤油など、それぞれの食品の定位置を決めること。食べ切っても、定位置は動かさずに空けておくこと。何がどこにあるか決まっていれば、食べ忘れも無駄買いも防げる。

    (2) 保存容器は厳選する

    庫内の整理がしやすく、家事の効率もUP!
    冷蔵庫で使う保存容器の選び方、使い方は最重要ポイント。種類がバラバラだと煩雑な庫内に。食材や保存場所を考えて、ベストなものを2〜3種類に厳選し、同じタイプの容器をまとめ買いしよう。

    (3) 「フリースペース」を確保する

    フリースペースが「定位置」」を守る要
    鍋やいただき物のケーキなど、臨時のものを置く場所を常に作っておくこと。この「フリースペース」がないと、その都度定位置をくずして入れる場所を確保するハメになり、庫内がぐちゃぐちゃに。

    コーナー別冷蔵庫収納テクニックを紹介

    次のページからは、収納カウンセラーが冷蔵庫の各コーナー別に、
    無理なくできる冷蔵庫収納術を紹介します!

    冷蔵庫

    しまう場所がわからず、出し入れもしにくい

    コレで解決>>

    ドアポケット&チルド室

    小袋調味料やチューブ類が散乱!

    コレで解決>>

    野菜室

    使いかけ、腐りかけの野菜が眠っています

    コレで解決>>

    冷凍室

    いつもごちゃごちゃ、パンパン…。何が入っているか忘れちゃう

    コレで解決>>

    収納カウンセラーが教える「コーナー別 冷蔵庫収納テク」(1)

    冷蔵室

    冷蔵室

    しまう場所がわからず、出し入れもしにくい

    コレで解決!

    同サイズの透明な保存容器を上手に活用。
    段ごとにしまう物を決めれば探しやすい!

    冷蔵室の段ごとにゾーン分け。フリースペースを作れば突然のいただき物にも慌てない

    冷蔵庫の棚の上段、中段、下段など、それぞれの段ごとにゾーンを決めて、しまうものの定位置をつくりましょう。どこに何をしまうべきかわかっていれば、出し入れがスムーズになります。また、晩御飯で余ったスープや、いただき物のケーキなどを入れるため、常に少し広めの「フリースペース」を確保。フリースペースがないと、せっかくの定位置をずらして、入れる場所を作らねばならず、探し物が増える原因に。フリースペースは短期利用が原則。どんどん食べて回転させていきましょう。

    冷蔵室の段ごとにゾーン分け。

    保存容器は中身が見えるものを!残ったおかずは、ガラス容器で保存し、そのまま食卓へ

    扉を開けて、保存している食材がひと目でわかるのが理想の冷蔵庫。保存容器は中身が見える、透明や半透明なものを選びましょう。保存容器は種類が多いと、どれを使うのか、どこにしまうのか迷ってしまうので、プラスチック容器2種類と、ガラスの保存容器1種に厳選。色やサイズを揃えると重ねやすく、見た目も美しくなります。漬物やおかずの残りなどは、ガラスの保存容器に入れると、そのまま食卓へ出せて便利。

    残ったおかずは、ガラス容器で保存し、そのまま食卓へ

    ラベリングでよりわかりやすく。書きやすく、きれいにはがせるマスキングテープが◎

    保存容器には、中身や保存した日付を書いたラベルを貼ればよりわかりやすくなります。ラベルには、「マスキングテープ」がおすすめ。テープに直接書いてそのまま貼れるし、キレイにはがせ、食洗機に入れてもOKの優れモノ!また、好みの長さで使えるので、「今日のおやつはコレ!」「○日に捨てる!食べないで!」など、メッセージを書いて貼れば、捨て忘れ防止にもなるし、家族への伝達もスムーズ。

    ラベリングでよりわかりやすく。
    保存容器はサイズを厳選
    冷蔵庫で使用する保存容器は厳選し、サイズの揃ったものを使うことが重要です。さまざまな形やサイズのものを使用すると、容器に合わせて、その都度スペースを作ったり、定位置にあるものをよけたりと、出し入れの作業が煩雑に。食材を保存するなら、500mlと300ml程度の大小2種類の容器があればほぼ納まります。ひとつに入りきらない食材も、2つに分けて入れてしまえばOKなので、大きな容器はなくても大丈夫。
    今回使用した保存容器はコチラ>>>

    ドアポケット & チルド室

    ドアポケット&チルド室

    小袋調味料やチューブ類が散乱!

    コレで解決!

    各種容器で指定席を用意。家族みんなが定位置を把握できれば散らからない

    散らかりやすい小袋食材は指定席を作って立てて収納

    バラバラになりやすいタレやカラシなどの小袋調味料は、仕切り付きのプラスチック容器を使って、立てて収納。「袋の大きさや数は変動するので、可動できる仕切り付きだと整理しやすく便利。ざっくりと3つくらいに分類しておくと、探す手間が省けます」

    小袋食材は指定席を作って立てて収納

    子ども用のお菓子やデザートは自分で取り出し&片づけができるよう低めの場所に専用コーナーを

    チョコレートや飴など、冷蔵保存したいおやつなどは、子どもの目線でもわかりやすい高さのポケットに。「私は小さなお菓子をまとめておくために、フタを外したプラスチックの保存容器を利用しています。低めのポケットに専用コーナーがあれば、子どもたちが迷わず取り出し、自分でちゃんと元の場所に戻してくれるので助かります」

    子ども用に低めの場所に専用コーナー

    チルド室は、トレイも袋も重ねずに立てて並べる。これで迷子&使いそびれなし!

    肉や魚など、チルド室の生鮮食品は横に重ねてしまうと、下や奥の方にある食材が見えづらく、出し入れしにくくなってしまいます。立てて並べればぐんと見やすくなり、サッと取り出せます。「私はスーパーのトレイのまま並べていますが、お刺身や精肉など、液だれしそうなものは、透明なビニールで包んでから並べると安心です」

    チルド室は、トレイも袋も重ねずに立てて
    醤油やケチャップなど、「いつも使うもの」は「いつもの場所」を
    家族みんなが使う頻度の高いものは、取り出しやすい場所に、「いつもの場所」を作りましょう。醤油さしは、倒れると汚れるのでガラス製の筒型の容器で保護し、倒れやすいチューブ類は、高さのある容器に入れてわかりやすい場所に立てています。
    ※よく使うしょうゆは、中身が見える容器に入れて子供でも、出し入れしやすい高さのポケットに置いています
    「いつも使うもの」は「いつもの場所」を

    収納カウンセラーが教える「コーナー別 冷蔵庫収納テク」(2)

    野菜室

    野菜室

    使いかけ、腐りかけの野菜が眠っています

    コレで解決!

    野菜のボリュームに合わせて可動できるグッズを使い上から見やすく、取り出しやすい収納を

    ブックスタンドで倒れ防止。高さのあるものは空き缶へ。金属製なら野菜も長持ち

    野菜室も立てて収納。仕切りにはL字型の「ブックスタンド」が大活躍。野菜の大きさに合わせて動かせ、使わないときには隅に寄せられます。「ネギやゴボウなど、高さのある野菜は、直径10cmほどの缶に立てて入れているので、上からも見やすく、取り出しもラクラク。金属製だとよく冷えて、保存状態もよくなりますよ」

    ブックスタンドで倒れ防止。

    使いかけの野菜は調理しやすい形に切ってジッパー付き保存袋へ

    きのこなどは、スーパーのトレイに入れたままだとかさばりがち。最初使うときについでに調理しやすい大きさに切って、ジッパー付き保存袋に入れ、野菜室の上段へ。野菜室の収納力もUPし、料理も効率的にできます。

    ジッパー付き保存袋に入れ、野菜室の上段へ。

    引き出しの下に古新聞を重ねて敷くとお掃除が楽チンに!

    大きな野菜室の引き出しの中を掃除するのは骨が折れる作業。あらかじめ野菜室の引き出しの下に、古新聞を敷いておけば汚れても新聞紙を替えるだけでOK。「私は一度に6枚くらい敷いてしまいます。汚れたら、一枚ずつ捨てるだけなので、毎回敷き直す必要はありません」

    引き出しの下に古新聞を重ねて敷く
    収納グッズは、変化に対応できるかどうかがカギ
    野菜は大きさもマチマチで、一度に食べきれないものも多く、入れる食材のボリュームが常に変動する場所。L字型のブックスタンドは、食材の大きさに合わせて動かせるだけでなく、使わない時に、さっと角に合わせてよけられるのが◎。「収納グッズはモノに合わせて調整できるかどうか、使わないときにどこかに避けられるかどうかも大きなポイントです!」
    ※ブックスタンドは、使わない時は角に合わせて寄せればOK。これで大きなスイカなどを冷やすときにも問題なし!
    収納グッズは、変化に対応できるか

    冷凍室

    冷凍室

    いつもごちゃごちゃ、パンパン…。何が入っているか忘れちゃう。

    コレで解決!

    「ざっくりゾーン分け」と「キチンと立てて収納」で探し物&使い忘れナシ!収納力もUP!

    上段、下段、左右に大まかにゾーン分けすれば在庫を確認しやすい

    冷凍庫は、上段は海鮮類、下段右は穀類、左は冷凍食品というように、おおまかにゾーンを決める。「ジャンルごとにゾーンを決めていれば、しまう場所も見当がつくし、探す手間も減ります。冷凍庫を開けてからアレコレ探すのは、冷気が逃げて電気代のムダ!」

    上段、下段、左右に大まかにゾーン分け

    立てて並べれば食材が見やすく何があるのか一目瞭然!

    冷凍庫に入れた食材は、つい安心して長期間保存してしまうため、何を入れたのか忘れて、使いそびれたり、同じ食材をダブって買ってしまいがち。立てて並べれば、開ける度に、ぱっと見て何が入っているのか把握でき、記憶に残るので、ダブり買いも防げます。上から見える場所にラベリングできればよりわかりやすくなります。

    上から見える場所にラベリング

    保存袋の大きさを揃えれば並べやすく、すっきりコンパクトに

    すっきりと「立てて収納」を目指したい冷凍庫では、保存容器を揃えるのがポイント。保存袋は大きさが揃っていないと、納まりが悪く、バラバラな収納に。同じサイズの保存袋を使えば、出し入れのストレスもなくなり、見た目もスッキリ。保存容器も同サイズなら重ねられコンパクトに。

    保存袋の大きさを揃えればスッキリ
    保存容器の片付け&収納もひと工夫
    保存容器を厳選するもうひとつのメリットは、使わない時にも収納しやすいこと。私は、重ねられるタイプの容器をチョイスし、フタと容器をそれぞれサイズ別に分けて、引き出しに入れて収納しています。同シリーズのものならスタッキングできるので場所をとらず、数も把握しやすくなります。しまう場所、干す場所を決めておけば、迷子にならず保存容器の無駄買いも防げますよ。
    ※1.同タイプの保存容器なので、引き出しの中にコンパクトに重ねて収納可能。「この引き出しの中の容器が少ない時は、冷蔵庫に残った食品がいっぱいあるというサインです」
    ※2.大森さんが最近お気に入りの、吊り戸棚に差し込んで使うタイプのラック。「プラスチックの保存容器は、ここで干すと驚くほど早く乾きますよ!
    保存容器の片付け&収納もひと工夫
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