フライパンの選び方

フライパンをデザインや価格だけで選んで買ってしまい、使いづらいと感じたり、すぐダメになったりしていませんか?
フライパンには素材やコーティング、サイズなど多くの種類があります。
自分に合ったフライパンを選ぶには、選び方のポイントを押さえておくと役立ちます。
下記ポイントを参考にして自分の生活にぴったりな使いやすいフライパンを選んでいきましょう。
目次
アイリスプラザのフライパンの選び方
※フライパンは使用できる熱源が決まっています。フライパンを購入する前に、自宅の熱源をしっかり確認しましょう。
01素材から選ぶ

フライパンの素材には、鉄やステンレスなどさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。 熱伝導率や蓄熱性の違いによって、調理の仕上がりや使い勝手が変わるため、料理のスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
鉄フライパン :丈夫で高温調理向き
鉄は熱伝導率と保温性に優れており、高温調理に適したフライパンです。 チャーハンやステーキ、炒め物、揚げ物などさまざまな料理に向いています。 なお、重量がある場合が多いので、購入前に実際に持って確認することをおすすめします。
■メリット
・高温に強くて、パリッと仕上がる。(中華やステーキに最適)
・使い込むほど油がなじんでくっつきにくくなる。
・長寿命、手入れすれば一生使える。
■デメリット
・サビやすい。(使ったらすぐ洗って乾かす)
・重い。
・お手入れに慣れが必要。
ステンレスフライパン :丈夫さ・サビにくさ
ステンレスは耐久性が高く、サビや汚れに強いフライパンです。 保温性に優れ、予熱調理に適しているため、ステーキやオムレツ、ホットケーキなどの料理によく向いています。 ただし、熱伝導率が低い点が特徴で、使用時には十分な予熱が必要です。 また、調理を始める前に全体に油をなじませておくと焦げ付きを防ぐことができます。
■メリット
・耐久性◎で長持ち。
・サビにくくお手入れ簡単。
・焼き目がしっかりつくので肉料理に向いている。
■デメリット
・くっつきやすい。(予熱&油の扱いに慣れが必要)
・重い。
・焦げ落としに手間がかかる。
アルミフライパン :軽さ重視
アルミ素材は軽さが特徴で、どなたでも扱いやすいフライパンです。 熱伝導率が高いため火加減の調節が容易で、パスタやリゾットなど水分を多く使う調理に適しています。 ただし、油のなじみが悪く、高火力の調理では焦げ付きやすいため、肉や魚を焼く・炒める料理には不向きです。 その一方で、サビに強いのでお手入れがしやすいのが利点です。
■メリット
・とても軽く扱いやすい。
・熱伝導が良いため、ムラなく加熱できる。
・値段もお手頃なものが多くコスパ◎。
■デメリット
・傷つきやすい&変形しやすい。(薄いものは特に)
・酸やアルカリに弱い。(トマト料理で変色することも)
・焦げ付きやすい。(コーティングがない場合)
銅フライパン :熱伝導率の高さ
銅は熱伝導率が非常に高く、弱火でも熱が均一に行きわたる点が特徴です。 また、熱伝導率が非常に高いので火加減の調整がしやすく、火加減が重要な卵料理に向いています。 ただし、衝撃に弱く変形しやすいため、慎重に扱うことが必要です。 適切なお手入れを心掛けることで、長期間の使用が可能で、料理を極めたい方や本格的な調理を目指す方に最適です。
■メリット
・熱伝導がとても速い。火加減がダイレクトに伝わる。
・見た目も映える。
・細かい火加減が必要な料理に◎。(オムレツなど)
■デメリット
・サビや変色に注意。(メンテナンス必須)
・高い&手入れが面倒。
・内側がスズなどでコーティングされているものが多く、これも劣化する。
02コーティングから選ぶ
コーティングフライパンは、幅広い料理に活用できる便利なアイテムです。 コーティングの種類は焦げ付きにくさや耐久性に影響します。用途に合わせて選びましょう。
フッ素樹脂加工 :お手入れのしやすさ
こびりつきにくく、お手入れしやすい特長から人気のある定番コーティングです。 価格帯も手頃で種類が豊富なため、コストパフォーマンスに優れています。 ただし、コーティングは使用を続けるうちに数年で剥がれることがあるため、適宜買い替えが必要です。
■メリット
・くっつきにくいから料理初心者でも安心。
・油少なめでもOK、ヘルシー料理に向いている。
■デメリット
・高温に弱く、空だき厳禁。
・使っているうちにコーティングがはがれてくる。
・金属ヘラNG。
マーブル加工 :焦げ付きにくさ
フッ素樹脂に大理石の粒子を混ぜて作られたコーティングで、摩擦に強く剥がれにくい特徴があります。 また、表面の凹凸が焦げ付きを防ぎ、耐久性にも優れています。
■メリット
・くっつきにくさ◎。
・耐摩耗性が高いため、傷つきにくい。
・見た目が高級感がある。(黒ベースに白の粒々)
・焦げ付きにくくて、洗いやすい。
■デメリット
・あくまで「コーティング」のため、使っているうちに劣化はする。
・高温調理に弱いため、空だきNG。
・傷付く可能性があるため、金属ヘラの使用はNG。
ダイヤモンド加工 :耐久性
ダイヤモンド加工は、フッ素樹脂に人工ダイヤモンドを配合したコーティングで、高い耐久性を持っています。 焦げ付きにくい特性がありますが、高温調理には注意が必要です。
■メリット
・とてもくっつきにくい。
・耐久性が高い。
・コーティングが長持ちしやすい。
・見た目がいい。(黒っぽくて光沢あり)
■デメリット
・あくまで「コーティング」のため、永久には持たない。
・他フッ素系と同じく高温&空だきに弱い。
・コストパフォーマンスは良いが値段は少し高め。
・金属ヘラはなるべくNG。
セラミック加工 :硬さと耐熱性
セラミックコーティングのフライパンは硬さと耐熱性に優れており、長持ちするのが特長です。 遠赤外線効果で中までしっかり火を通せるため、強火での加熱料理に適しています。 また、変形しにくく、劣化しづらい点も魅力です。
■メリット
・白やカラフルなど、見た目が華やかな物もある。
・焦げ付きにくく、ツルッとしてて洗いやすい。
・化学物質が少ないため安心感がある。
■デメリット
・寿命が短い。
・落とすと割れたりかけたりする可能性あり。
チタン加工 :耐久性
チタン加工のフライパンは、軽量で耐久性に優れ、錆びにくいのが特長です。熱伝導は控えめですが、こびりつきにくい加工が施されており、アウトドアや日常使いに適しています。
■メリット
・とても強い。耐久性◎。
・サビに強い&劣化しにくい。
・軽い。(鉄やステンレスに比べると断然扱いやすい)
■デメリット
・フッ素樹脂コーティングの場合は、高温や空だきはNG。
・価格が高め。(コーティング系の中では最上級クラス)
・コーティングは劣化するので注意。
・金属ヘラも避けた方がいい。(傷付く可能性あり)
03サイズから選ぶ
フライパンにはさまざまなサイズや形があり、使う人のライフスタイルによって選び方が変わります。 家族の人数や調理する料理の種類、使用する熱源に合わせて、一番使いやすいフライパンを見つけましょう。
サイズ | 用途 |
---|---|
18〜20cm | 一人暮らしや簡単な朝食メニューにおすすめ |
22cm | 焼き物・煮物・揚げ物に使え、2人分を作るのに最適 |
24〜26cm | 3〜4人分の料理が1度で作れる大きさ |
28cm以上 | 4人分以上の調理に向いている |
04形状から選ぶ
・浅型フライパン:焼き物や炒め物に適している。
・深型フライパン(ウォックパン):炒め物や煮込み料理に便利。
・エッグパン(スクエア型):卵焼きやお弁当作りに最適。