モノが多くても片づく!プロのストレスフリーな収納ワザ〜すはら先生の快適収納ルール

「捨てられないから片づかない」と思っていませんか?自分を追い込んでまで減らす必要はありません。今あるモノを効率よく収納して、捨てることと片づかないことがもたらすストレスから解放されるテクを紹介します。

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目次

プロテクその1:間隔をつめる

収納できる量を増やすといっても、出し入れがしづらくなるほど詰め込むと、新たなストレスの元となりかねません。しまえる量と使いやすさとのバランスをとることが大切。そこでまず取り入れたいのが、棚板の上下間隔を狭めるワザです。

あらかじめ設定された棚板の位置のまま使い続けていると、空いたスペースにモノを入れたくなって、モノの上にモノが積みあがってしまいがち。動かせる棚板であれば、しまうモノに合わせて上下の間を狭くするだけで、棚を数段ぶん増やすことができます。

間隔が大きく空いている状態であれば、中間の位置に突っ張り棒突っ張り棚を挿入するのもいい手です。

参考にしたいこと

下駄箱では一段ごとに靴の高さを揃えて並べると、棚板同士の間隔を狭めて2〜3段増やせる

食器棚は出し入れするときに手を入れる空きをギリギリに狭めて段数を増やす

棚板の間隔を狭めて、たたんだ衣類を棚に収納。カゴや突っ張り棚を使うと便利

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プロテクその2:積み重ねる

クローゼットや物入れ、押し入れで収納量を増やすには、縦の空間を使いきるのがポイント。

たとえば、引き出し式の収納ケースを積み重ねると、上下の空間を最大限に活かすことができます。重ねたケースの個数ぶんが丸ごと収納量になるのです。しかも、引き出し式のケースなら奥にしまったモノまで容易に出し入れができます。

 

ケースを選ぶ際には、収納スペースの奥行きに合った商品を選択。

また、収納ケースの高さを揃えて並べると、ケースの上部が棚と同じように使えるといった利点があるので、並べ方を計画して購入しましょう。

さらに、収納ケースの耐荷重をチェックすることも忘れずに。収納を増量するには、その目的に見合ったものを選ぶことが肝心です。

参考にしたいこと

引き出し式ケースの場合、枠と中のケースを別々に使うと1個で2個ぶんの収納用品になる。枠の中に毛布やマットを丸めてしまってもいい

棚の代わりに収納ケースを台にして、その上に布団を積み重ねると収納量が簡単に増やせる

階段下や屋根裏収納で傾斜のあるスペースでは、収納ケースを段々に積み重ねて無駄を残さない

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プロテクその3:隙間を埋める

住まいの中には柱や間取りの関係で、部屋や収納の中に窪みが残っていることがあります。縦に細長い空間なので、丸めたマットや掃除機などを立てかけるといった使い方になりがち。それも一つの方法なのですが、もっと有効に使いたいと思ったら、隙間専用の収納家具を取り入れるのが解決の近道です。

 

床面から天井近くまで収納として使える家具があれば、しまえる量が格段にアップします。

家具の形式としては、棚タイプや引き出しタイプ、キャスター付きタイプがその代表。棚タイプの場合には、正面から出し入れするものと、キャスターで引き出して横から出し入れするものがあります。

設置する場所のサイズを測って、しまいたいモノに合った家具を選びましょう。

参考にしたいこと

部屋や納戸に残っているわずかな窪みに、棚を入れてコミックなど小物を収納

収納扉の陰に残されたデッドスペースを使えば、圧縮した布団や敷き物などがしまえる

間口が狭く奥の深い隙間には、収納家具を入れて無駄なく活用。キャスター付きにすれば掃除がラク

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プロテクその4:上下前後を使う

今あるモノを無暗に減らすことなくしまえるようにしたい。そんな目線で今までのしまい方を点検してみると、いい解決法が見つかります。下駄箱、食器棚、本棚、クローゼット、押し入れ、物入れなどの中をじっくり見てみると、成りゆきでしまっていたことが分かるのでは?

 

空いた場所に何となく突っ込んでいたり、袋に入れてしまっていたり、上へ上へと積み上げていたり、縦になったり横になったり。雑然とした状態になっていると、収納量を増やすことができません。

モノの並べ方を変えて、収納のスペースを前後、左右、上下に分割して使うと効率よく、そしてたくさんしまえるようになります。

参考にしたいこと

本を並べると手前にスペースが余るときには、前後に並べて収納。手前の本は空き箱やトレイに並べて出し入れしやすく

コの字ラックを使えば引き出しの収納力が上がる。上段にはよく使うモノを並べてストレスフリーに

L字型のクローゼットでは、収納ケースの向きを変えて配置。キャスター付きで位置を変えれば衣替えになる

まとめ

「まず捨てなければ!」そう思っていましたか?モノを減らすと収納しやすくなるというのは確かなことですが、今あるモノをしまい直すことから始めてみるのもいい手です。何か一つでも何処か一カ所でもやってみて、手ごたえを実感してみてくださいね。

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プロフィール
すはらひろこ (片づくおうちプランナー)
一級建築士、インテリアコーディネーター
株式会社アビタ・クエスト代表取締役


共働き経験をいかした収納術とおしゃれなインテリアで、雑誌のビフォアアフター企画でも活躍。 TV東京TVチャンピオン【お部屋リフォーム王】、TBS系「王様のブランチ」、NHK総合「あさイチ」ほかテレビ・ラジオ出演や講演、著書など多数。
総合情報サイト【オールアバウト】で収納ガイドを務め、連載記事は幅広い読者層に好評。
著書:『1分からはじめるかたづけ術』(だいわ文庫)
『朝、着る服に迷わないハッピー収納術』(大和書房)
ほか

すはらひろこ
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