#15 レタスとガーデンシクラメンを花束のように

寒さに強いミニシクラメンの屋外タイプが開発されてから、冬のコンテナガーデンにも鮮やかな色が使えるようになりました。

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目次

    冬に始める寄せ植え

    #15 レタスとガーデンシクラメンを花束のように

    木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

    ガーデンシクラメンとレタスの花束アレンジ

    寒さに強いミニシクラメンの屋外タイプが開発されてから、冬のコンテナガーデンにも鮮やかな色が使えるようになりました。
    寄せ植えしたのは相性のよいコンパニオンプランツと主役を引き立てるパステルカラーの花々です。

    組み合わせた植物

    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」
    • 【植付けプラン】
      ※上から見た配置

      木原先生の「おいしい寄せ植え講座」
    • レタス(結球性) 5株
    • ガーデンシクラメン(深紅) 4株

    プランター&鉢サイズの目安

    今回使用したものは、テラコッタ製のスタンド式プランター(浅鉢:直径45x高さ26cm + スタンド:高さ42cm)です。

    組み合わせのポイント

    • 浅い鉢の中央にレタスを1株植え、まわりに同じ品種のレタス4株とガーデンシクラメン4株を交互に配置しました。
    • 湿度を嫌うシクラメンになるべくレタスの葉が被らないように、結球性の品種を選びました。
    • 結球するレタスは、普通、株ごと収穫しますが、寄せ植えの構成を維持するには、風通しも兼ねて外側の葉から少しずつ利用するとよいでしょう。
    • レタスの収穫後は、ミニ葉牡丹を植えると、ブーケのようなデザインを持続できます。 赤いシクラメンには白色系、ピンクのシクラメンには白やピンク系の葉牡丹の組み合わせがおすすめです。
    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

      レタス

    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

      葉牡丹

    鑑賞のポイント

    • 一昔前は、葉牡丹が冬の花の代役でした。新品種開発で耐寒性のパンジーやビオラに次いでガーデンシクラメンが登場してからは、冬の庭が一気にカラフルになりました。 レタスの明るいライムグリーンとシクラメンの花との鮮やかなコントラストが注目です。

    育て方

    • ◆結球レタス(A):
      植えつけ・・・10月〜11月中旬
      収穫・・・11月中旬〜1月
    • ◆結球レタス(B):
      タネ播き・・・1月中旬〜2月中旬
      植えつけ・・・3月中旬
      収穫・・・4月以降
    • ◆ガーデンシクラメン:
      ポット苗を購入して適時植えつけ
    • レタスもシクラメンも水のやりすぎと乾燥に注意します。
    • ガーデンシクラメンを夏まで咲かせるには、苗選びに注意しましょう。 葉の大きさが揃っていて枚数の多いものが良い苗です。
    • シクラメンは深植えすると腐りやすいので、浅めに植えます。 古くなって色が変わり始めた花や葉は、早めに株元から摘み取ります。

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    ガーデナーの冬の楽しみ

    ショート・エッセイ

    ガーデナーにとって冬はオフシーズン?
    ガーデナーの冬の楽しみいいえ!ガーデナーにオフシーズンはありません。 屋外の作業はお休みでも、冬は一年の栽培プランを立てたり、園芸カタログを見てタネをあれこれ選んだり、忙しくも楽しいシーズンです。 畑栽培ではもちろんのこと、ベランダのコンテナ栽培でも計画性は必要です。

    コンテナはそれぞれ大きさも形も材質もデザインも違うので、植える野菜と花の種類や組み合わせ、時期、置き場所などを考えておくと、折々の作業がタイミングよくはかどり、笑顔の収穫につながります。

    野菜と花の寄せ植えで一番大切なのは植物同士の相性ですが、仕上がりの最終的な決め手は、やはり花の姿と色でしょう。

    一つ一つの寄せ植えの色合いだけでなく、隣り合うコンテナの寄せ植え同士の色のハーモニーはどうか、さらには庭全体の色彩に統一感があるかどうか、冬のガーデナーの夢想は尽きません。

    ◆「木原先生のおいしい寄せ植え講座」に掲載されている写真は、木原先生が自宅の庭で楽しんでいる寄せ植えを撮影したものです。

    ◆植え付けと収穫の時期は神奈川県横浜市が基準となっています。皆さんのお住まいの地域に合わせて調整してください。

    木原先生プロフィール

    バックナンバー
    木原 ゆり子(きはら ゆりこ)
    京都生まれ。(財)木原生物学研究所勤務を経て、木原記念横浜生命科学振興財団理事。神奈川県在住。自宅の庭に来るリスや野鳥や虫を友に花と野菜を栽培しながら、動植物に関するエッセイを各誌に執筆。
    著書に「花もコンパニオンプランツも楽しむ〜オーガニック野菜の寄せ植え」(文化出版局)がある。
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