初夏に始める寄せ植え
#04 初心者にオススメ!葉野菜のミックスサラダ・バスケット

サラダバスケット
いろいろな種類の葉野菜を網製のバスケットに植えました。少しずつ摘み取れば、葉の色も形も味もそれぞれ違うグリーンサラダが出来上がります。
組み合わせた植物
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【植付けプラン】
※上から見た配置
- ミニレタス 2株
- サニーレタス 1株
- レッドオークレタス 1株
- マスタードグリーン 1株
- ミツバ 1株
- ミズナ 1株
- ナバナ 1株
- ジニア・リネアリス(白色) 1株
- ジニア・リネアリス(黄色) 2株
組み合わせる葉野菜は、季節によって手に入るものでアレンジOKです。
例えばシュンギク、コマツナ、ホウレンソウ。また、ルッコラ、イタリアンパセリ、チャービル、サラダバーネットなどのハーブ類もおすすめです。
プランター&鉢サイズの目安
今回使用したのは、金網製のアンティーク・バスケット(幅48×奥行32×高さ16cm)です。
組み合わせのポイント
- サラダに使える野菜ならば、なんでも寄せ植え可能です。レタスを植える場合は、外葉から1枚ずつ利用できるリーフレタスがおすすめです。ただし、レタスは冷涼な気候を好むので、夏場は風通しがよく涼しいところで管理します。

- 目の粗い籠をプランターとして利用するときは、不織布や植え木の根を巻くために使う麻布などを敷いて用土を入れるとよいでしょう。
鑑賞のポイント
- いろいろな種類が混植されているので、それぞれの個性的な姿を楽しむことができます。葉の色は明るい緑から赤紫まで、葉の形は丸いものから杓子型、切れ込みの深いギザギザ型まで千差万別。
- 花は草丈が高くならならず、やさしい風情の細葉のジニア・リネアリスを選びました。寄せ植えのまま長く栽培していると、ふだん見ることのない野菜の花も楽しめます。
育て方
- 植えつけ時期:4月〜12月(3〜4回植えつけられる)
- 収穫時期(葉野菜):4月、7月、12月〜翌1月
- どの株も外側の葉から少しずつ摘んで利用します。株ごと収穫するとそこに穴が空くからですが、もう一つの理由は、蜜植していると株元がむれやすいので、頻繁に外葉を取ることで風通しがよくなるからです。
esssay
混稙のススメ

自然界では植物はすべて混植です。さまざまな種類のものが隣り合い、競い合って生きています。
異なった種類の植物を混植すると、お互いに競合してよく育ちます。また、一つのプランターでたくさんの野菜が育てられるので、省スペースになると同時に、一度にたくさんの種類の野菜が食べられて食卓も豊かになります。
野菜だけのプランターは見た目が地味になるので、つい目立たないところで栽培しがちですが、オシャレな容器に季節の花を組み合わせれば、陽あたりのよい人目につく場所に堂々と飾れます。
◆「木原先生のおいしい寄せ植え講座」に掲載されている写真は、木原先生が自宅の庭で楽しんでいる寄せ植えを撮影したものです。
◆植え付けと収穫の時期は神奈川県横浜市が基準となっています。皆さんのお住まいの地域に合わせて調整してください。
木原先生プロフィール
- 木原 ゆり子(きはら ゆりこ)
- 京都生まれ。(財)木原生物学研究所勤務を経て、木原記念横浜生命科学振興財団理事。神奈川県在住。自宅の庭に来るリスや野鳥や虫を友に花と野菜を栽培しながら、動植物に関するエッセイを各誌に執筆。
著書に「花もコンパニオンプランツも楽しむ〜オーガニック野菜の寄せ植え」(文化出版局)がある。
