#02 スイスチャードが主役のウェルカムプランツ

玄関先にイーゼル型の台を立て、カラフルな野菜の寄せ植えを載せました。スイスチャードは目の覚めるような色彩が楽しく、作りやすい野菜です。この一鉢で極彩色のサラダが作れます。

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目次

    初夏に始める寄せ植え

    #02 スイスチャードが主役のウェルカムプランツ

    木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

    スイスチャードの寄せ植え

    玄関先にイーゼル型の台を立て、カラフルな野菜の寄せ植えを載せました。スイスチャードは目の覚めるような色彩が楽しく、作りやすい野菜です。この一鉢で極彩色のサラダが作れます。

    組み合わせた植物

    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」
    • 【植付けプラン】
      ※上から見た配置

      木原先生の「おいしい寄せ植え講座」
    • スイスチャード(濃赤・緋・ピンク・橙・黄・白など) 7株
    • パセリ 1株
    • スープセロリ 1株
    • ナスタチウム(濃いオレンジ色) 1株
    • ナスタチウム(黄色) 1株

    パセリやスープセロリの代りに、ミツバ、チャイブなども使えます。
    花はマリーゴールド、ナスタチウム、カレンデュラ(金盞花)などがおすすめ。

    組み合わせのポイント

    • 寄せ植えの構成をくずさないように、葉が1株あたり7〜8枚になったら外側の葉から少しずつ収穫します。1〜2人分ならば、スイスチャードを1色ずつと強い香りのスープセロリを1本、そして、少量のパセリとナスタチウムを摘めば十分でしょう。
    • ナスタチウムの葉はピリッと辛く、夏のサラダにぴったり。花はエディブルフラワー(食用花)ですから飾りだけでなく食べられます。
    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

      パセリ

    • 木原先生の「おいしい寄せ植え講座」

      ナスタチウム

    鑑賞のポイント

    • スイスチャードの葉は光沢のある濃い緑色で、葉柄や葉脈の濃赤、緋色、ピンク、橙色、黄色、白の鮮やかさが目を奪います。長方形のプランターの後方に、茎の色が見えるようにほぼ1列に並べて植え、中央に濃いオレンジ色のナスタチウムを1株、手前に黄色を2株入れました。
    • ナスタチウムは生長とともにプランターの縁から花のシャワーとなって咲きこぼれます。両サイドに入れる野菜はバランスを考えて背丈が高くならないものを選びましょう。

    育て方

    • 植付け時期:4月〜12月まで随時
    • 収穫時期:5月〜翌1月
    • スイスチャードは畑栽培では高さ50cmもの大株になりますが、コンテナに密植するとミニサイズのまま姿を保ちます。暑さ寒さに強いのでほぼ1年中栽培可能です。
    • ナスタチウムはタネがつくと株が弱るので花がらはこまめに摘み取り、黄色くなった葉も早めに整理して、追肥を忘れずに育てましょう。

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    七色の野菜

    コンパニオン・プランツって?

    スイスチャードは、その彩りの鮮やかさから「七色の野菜」と呼ばれて、最近特に人気の高い西洋野菜です。ビタミンAやミネラルに富み、生でも炒めても食べられます。昔、日本でよく栽培されたフダンソウの仲間で、セイヨウフダンソウの名もあります。季節に関係なく栽培できるところから「不断草」と名づけられたのです。

    暑さにも寒さにも病害虫にも強く、ビギナーでも作りやすい野菜です。ただし、葉が老化すると硬くなって食用には適さないので、そのときは観賞用のカラーリーフとして大いに楽しみましょう。

    ◆「木原先生のおいしい寄せ植え講座」に掲載されている写真は、木原先生が自宅の庭で楽しんでいる寄せ植えを撮影したものです。

    ◆植え付けと収穫の時期は神奈川県横浜市が基準となっています。皆さんのお住まいの地域に合わせて調整してください。

    木原先生プロフィール

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    木原 ゆり子(きはら ゆりこ)
    京都生まれ。(財)木原生物学研究所勤務を経て、木原記念横浜生命科学振興財団理事。神奈川県在住。自宅の庭に来るリスや野鳥や虫を友に花と野菜を栽培しながら、動植物に関するエッセイを各誌に執筆。
    著書に「花もコンパニオンプランツも楽しむ〜オーガニック野菜の寄せ植え」(文化出版局)がある。
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