日本でもすっかりおなじみの中国野菜のチンゲンサイ。カロテンとミネラルが豊富で、加熱調理しても栄養成分や歯ごたえが失われにくいのが特徴です。煮物や炒め物のほか、漬け物にしてもおいしくいただけます。 寒さでトウたちしやすいので、4月上旬以前と10月上旬以降のタネまきは避けてください。
種まき 6月〜10月上旬
プランターまたは育苗容器にタネをまきます。
チンゲンサイのコツ1 種まき
大株になる野菜ではないので、<レリーフプランター650>程度の大きさの容器でも栽培できます。用土は標準のもので大丈夫です。育苗栽培でも直まき栽培のどちらでもできます。
大量に育てる場合や、プランターを効率よく使いたい場合は育苗栽培がオススメです。ペーパーポットやセルトレイのひとマスに3〜4粒ずつまきます。左の写真の大きさ程度に育ったら、株間10〜12cmで定植します。
<育苗日数の目安>
春:20〜25日
夏:12〜15日
秋:20〜30日
冬:30〜40日
<プランターサイズと株数と植え方>
■レリーフプランター650
(幅約65.3×奥行約24.5×高さ約18.5cm)
株数:10〜12株
植え方:2条
全6サイズ 全2色 水はけをよくするスノコ付 テラコッタ調の模様入りプランターです。
土容量:40L 空気のちからで野菜をおいしく!お花もイキイキ!バツグンの通気性で根も茎もぐんぐん育ちます。
団粒構造で保水・通気・排水性に優れたゴールデン粒状培養土の野菜用です。
肥料・水やり 6月下旬〜11月上旬
肥料を条溝施肥します。
土が乾かないよう、こまめに水やりします。
チンゲンサイのコツ2 肥料
直まき栽培なら本葉2枚の時、育苗栽培なら定植直後に緩効性肥料を条溝施肥します。 その20日後に1回、追肥を条溝施肥します。
土が乾燥すると葉の先が枯れてしまうので、土の表面が乾かないように水やりします。夏場は1日2回の水やりをお忘れなく。
全5色 ハス口が簡単に取り外しが出来るので、水差しとジョーロの2通りの使い方が出来ます。
全3色 30M 握った分だけ水が出る水量調節アクアガン付き!折りたたみステップ付きで、倒れにくい!水流は全6パターン。30Mタイプ
収穫 7月〜11月
大きくなったものから順に収穫します。
【ポイント】
適温期はタネまきから30〜40日で収穫できます。大きさの目安は1株140gくらいです。
チンゲンサイのコツ3 害虫対策
防虫ネット(サンサンネット)
コナガなどの害虫がつきやすいので、6〜8月まきはタネまき直後から防虫ネットや寒冷紗で覆った方がよいでしょう。 虫が入れないよう、ネットの端とプランターの縁はぴったりつけて留めておきます。
寒冷紗
アブラムシは網とプランターの隙間をくぐり抜けて入ってくるので、時々葉の裏をチェックしてください。 また、ナメクジにも好かれます。専用の殺虫剤を置くか、夜9〜10時に葉を食べているところを捕まえて取り除きましょう。
※上岡先生の「プランター菜園のコツ」に掲載されている写真等は、上岡先生が自宅屋上で育てた野菜を撮影したものです。
※栽培スケジュールは、兵庫県明石市が基準となっていますので、皆さんのお住まいの地域に合わせて栽培時期を調整してください。
上岡先生プロフィール

上岡 誉富(うえおか たかよし)
園芸研究家。愛媛県出身、現在は兵庫県在住。農林水産省園芸試験場勤務を経て、兵庫県農業試験場淡路・宝塚分場長で退職。その後、園芸相談などを勤めながら園芸研究家として活躍。(株)タキイ種苗「園芸新知識 野菜号増刊 野菜ガイド」で執筆中。自宅でも野菜づくりを実践しており、屋上でプランター菜園を始めて15年以上。
著書
『かんたん!プランター菜園のコツのコツ〜上岡流 写真図解でわかる逸品づくり(農文協)〜』
プランターでの野菜栽培の基礎の基礎から48種の野菜の作り方までが、分かりやすく豊富な写真と図で解説。上岡先生のプランター野菜づくりのコツをもっと知りたい時はこの本を!