人間を助けてくれる益虫
「益虫」とは人間の生活に利益をもたらす虫のこと。害虫の天敵や、花の受粉を助けて実がなりやすくしてくれる虫、土壌の質を改善してくれる虫などを一般的に指します。虫たちにその気はなくても、結果として人の役に立ってくれる頼もしい存在です。
こんなに身近な益虫たち
特に有名なのはアブラムシの天敵・テントウムシ。ヒラタアブやカゲロウ、アブラバチもアブラムシが大好物です!カマキリやクモ、トンボも害虫を食べてくれるので、見つけてもそのままにしておきましょう。その他、受粉を手伝ってくれるミツバチ、土を耕してくれるミミズなど、よく見かける虫が意外に多いのです。
主な益虫
■アブラムシを食べる
・テントウムシ
・ヒラタアブ
・カゲロウ
・アブラバチ
■生きた虫を食べる
・カマキリ
・トンボ
・クモ
■受粉を助ける
・ミツバチ
■土を肥やす
・ミミズ
益虫さん、いらっしゃい!
益虫を増やすには、捕まえて畑に放すというのが一般的な方法です。飛び去ってしまうことも多いようですが、卵を産み付けてくれることも期待できます。海外ではテントウムシやカマキリといった益虫や、益虫を呼び寄せる餌も販売されています。効果やいかに?
テントウムシの幼虫
益虫はハーブ好き
益虫を探し集めるのは手間!というなら益虫を引き寄せるハーブを野菜と一緒に植えてはいかがでしょうか?テントウムシにはナスタチウム、クモやカゲロウにはディル、ミツバチにはレモンバームやコリアンダーといった組み合わせの他、キャラウェイやパセリ、ミントなど益虫が好むハーブは色々あります。
ナスタチウム
レモンバーム
イタリアンパセリ
スペアミント
ちなみに、最後に挙げたハーブのようなお役立ち植物は「コンパニオンプランツ」と呼ばれています。