巡る季節を感じられる庭に #105 mayuさん

娘さんを思って、心をこめて作り上げたmayuさんのお庭です。

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目次

もう一緒に暮らすことのない娘との思い出がいっぱい詰まったこの小さな家・小さな庭。
四季折々の草花を庭いっぱいに植え、いつも何かしらの花に囲まれながら、移りゆく季節を感じられる庭づくりをしています。DIYが趣味の主人にリクエストしてお気に入りのコーナーを作ってもらったり、バラの殺菌・消毒液の散布をしてもらったり、主人と共に庭づくりをしています。

春の訪れ

待ちに待った春。一斉に芽吹く春の息吹を感じます。大好きなチューリップのアンジェリケとネモフィラ、白色のアズレアにアプリコット色のバーバスカムなど、ピンクとブルーの淡い色の組み合わせが好みで、春の庭を彩っています♪法面にはスカシユリが咲きだしました。

雪のような真っ白な花のヒメウツギ、清楚な雰囲気のスノーフレークやスズランも美しく咲いています。したたるばかりの緑が目に鮮やかな季節です。どこを歩いても、草さえ美しく見えてしまうくらいです。

さわやかな五月晴れ。庭の花木の葉っぱが鮮やかで目をうばわれます。三段花壇のクレマチスも咲き出して、春咲きのお花たちで華やいでいます。

小さなテラスを囲んでいるポールズ・ヒマラヤン・ムスク。可愛い淡いピンク色の小花でびっしり!
テラス横にはアーチにナエマとパレードが咲き、テラスはバラの香りにうっとりで、お気に入りの場所です♪

初夏の庭は毎日様子が変わり、それを見たいためか自然と早起きになりませんか(´∀`) 法面に咲くアヤメが満開になると、アズレアの白にアプリコット色のジキタリスなど、淡い色合いのお花で法面を埋めつくしてくれます。

庭と雑貨

室外機カバー&飾り棚も主人にリクエストして作ってもらったものです。ディスプレイコーナーがあると庭のアクセントになるので、小さな庭には有難いコーナーになりました。花の少ない季節でも、たくさん咲く季節でも、雑貨は庭を彩ってくれますね〜。テラス横にあるアーチ下には、名付けて「フラワーフェアリーのいる小径」があります。庭に奥行きをもたらせてくれました。

主人が作ってくれたテラスです。リビングから出られる場所で、新たに飾り棚も作ってもらいました。いろいろな雑貨を飾った「外リビング」としてくつろいでいます。小さなテラスに小さな飾り棚ですが、お気に入りの空間が出来ました〜♪ ポールズ・ヒマラヤン・ムスクが木陰をつくり、ここでお花を見ながらお茶をいただくのは至福の時。

出窓下も貴重なスペース。陽があまりあたらないので、主人にレンガを積んでもらいこじゃれたコーナーに。涼しげに見える寄せ植えを作りました。セダムとシロタエギクに、コリウスとオリヅルランを加えました。
ブレーメンの音楽隊のプレート近くにあるハンギング。ここも陽があたらないので何年も植えっぱなしの手間いらずで助かっています。ここも主人に、石積み風に見えるブロックを積み上げ、枕木を立ててもらいました。作業小屋のディスプレイコーナーもお気に入りの場所です。

雨の季節

色鮮やかな初夏のバラの庭から、カシワバアジサイ、スモークツリーの季節。満開になると道行く人が足を止められて眺めてみえます。秋明菊の葉っぱも茂り始め、緑豊かで癒されます。カシワバアジサイの下には大きな流木の寄せ植えもありますがカシワバアジサイがしなって見えなくなり、少し剪定はしたのですがのぞき込まないと見えなくなります。

梅雨時のお花と言うとアジサイを連想される方が多いかと思いますが、私はタチアオイの花が頭に浮かびます。なぜなら、「梅雨が始まる頃、下から順に花が開き、まっすぐ延びた茎の先端まで咲く頃には梅雨が明ける」と知ったから。実際、我が庭のタチアオイも、梅雨入り・明けを知らせてくれます。

秋の始まり

あんなに猛暑で、いつまで暑いんだろうと思っていましたが、9月に入り段々と秋の訪れを感じる頃、元気をなくしていた緑もイキイキとしてきました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、お彼岸前に秋めいていました。お盆を迎えるにあたって精霊棚で使えるよう蓮、ミソハギ、桔梗を育てています。

日に日に咲き揃ってきたハナトラノオが見頃になってきます。水引草も開花しだします。

宿根フロックスの別名は花魁草(オイランソウ)。花魁(おいらん)がつける白粉(おしろい)のような香り!?だそうです。でも嗅いだ事がないからわかりませんよね。暑い日が続く中でも、繰り返し咲いてくれる花なので貴重です。
大好きな空色の花「アズレア」も綺麗に咲いています。こんなに猛暑で、いつまで暑いんだろうと思っていても10月の風は心地よく清々しいですね。

日ごとに秋の色が深まっていく庭。しっとりと落ち着いた風情に切なさを誘われます。法面いっぱいに秋明菊が見事に開花します。開花後は金平糖のような姿になり、次第にふわふわの綿毛のようになります。遠くから見るとまるで雪のよう。中には胡麻粒のような種子が多数あり、開ききると風にのって飛んでいきます。秋明菊は、芽吹いてからも長く楽しめるお花の一つだと思います。

小さな庭に咲くバラ。この年最後の見頃を迎えました。ケアーフリーワンダー、アイスバーグ、ザ・シェパーデスは繰り返し咲き、長く楽しませてくれるバラです。年々バラに魅了されて本数を増やしてきました。小さな庭には26本のバラが植えてあります。

冬の楽しみ

12月になると室外機の上の飾り棚がクリスマスバージョンになります。鉄製のフェンスにはオーナメントでプチ・クリスマス気分に! テラスの周りにはイルミネーションを飾りつけします。娘と最後に約束した「毎年ひとつずつ増やしていこうね〜」の言葉通りに、この年も電飾がひとつ増えました。

主人の自信作・レトロな電柱の横で、庭に植えた蝋梅のお花が品の良い香りを漂わせ咲いています。蝋細工のような梅に似た花から、この名になったそうですが、本当に蝋で出来ているようなお花。庭にお花が少ない季節に咲いてくれてありがたいです。
目立たないところで咲く山茶花も、清楚な咲き姿や、地面に散っている花弁の様子に風情があり、好きなお花のひとつです。
春が待ち遠しい冬の花壇には、寄せ植え風にお花を植えています。

プロフィール

mayuさん

住まい
一戸建て
ガーデニング歴
24年
お気に入りの植物
バラ・秋明菊・カシワバアジサイ・アズレア・楚々とした小花など
ホームページ
「小さな棲家」

編集部より

娘さんを思って、心をこめて作り上げたmayuさんのお庭です。一斉に花咲く様子は、引き込まれるような美しさ。四季折々、季節が移り変わることの儚さ、愛おしさを感じさせますね。ご主人DIYによる建造物が、より一層植物の魅力を引き立てています。ひとつひとつ大切に育てているmayuさん。私たちにも、いつまでもこの素敵な風景を見せてくださいね。

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