<飼い主さん&愛犬紹介>

●北海道在住
ネコ娘 さん
●犬歴:通算25年
●現在一緒に暮らしている愛犬:
蘭丸
(ミニチュアダックス、7歳、メス)
●同居の家族構成:夫婦二人
●住居形態:集合住宅
●ブログ:Dogカウンセラーのトホホわんこライフ
http://nekonekowan.blog21.fc2.com/
愛犬を迎えたきっかけは?
蘭丸が3歳の時、散歩犬として過ごしていたペットテーマパークが閉鎖。そのときに複数いたミニチュアダックスの中から蘭丸を引き取りました。
大人しいだけかと思っていたら、人にも他のワンコにも関心をまったく見せないので違和感がありました。
(引き取った当時の写真ではありませんが、来てから半年近くはこうしてハウスにひきこもっていました。 当時は瞳に輝きが全くなかったです・・・)
ドッグライフカウンセラーになろうと思ったのはなぜ?
人間に触られるとため息をつき、常に無表情で、声が出ないのかと思うほど意思を表さず、人に対して心は開かないのに、攻撃する気力もなく、全てを諦めきったような感じだったため、犬本来の姿をどうやったら取り戻せるか勉強を始めました。
世の中のしつけ本は、問題行動を改善する方法とか、パピーのしつけ本は沢山あるけれど、問題行動すら起こさず内に引きこもるワンコの指導書はなかったもんで(笑)
ドッグライフカウンセラーとして実際にされているお仕事はどんなこと?
基本は「ワンコと楽しく暮らす」ために飼い主さんの悩みを解決し、近隣社会とのトラブルを未然に防ぎ、犬と人とが共生するための情報提供、サポートを行っていますが、ペットロスカウンセラー、ドッグアロマセラピストインストラクターとしてペットロスの正しい理解と立ち直りのサポート、ドッグアロマの普及やセラピスト育成を行うとともに、椎間板ヘルニアといった疾病後のリハビリ、腎臓・肝臓疾患の栄養指導、カフェのわんこメニューの開発&提供などを行っています。
(お電話でのカウンセリングは有料。 疾病後や高齢犬のドッグアロマや栄養管理などのケアをサポートしています)
(相談内容はカルテにして保存。
ワンコの変化を記録して効果的なサポートを心がけています)
ドッグライフカウンセラーの資格をとるにはどうすればいいの?
犬との生活全般に関わる幅広い知識を体系的に学び「NPO法人 社会動物環境整備協会」が実施する[ドッグライフカウンセラー検定]に合格すれば取得できます。
でも、ドッグライフカウンセラーは問題行動改善が主で、実際に指導・サポートを行う場合、より専門性を高めるために各種勉強が必要になりますね(栄養面、法的なことなど)。
他にお持ちの犬関係資格があれば教えてください。
<犬関係の資格>
ペットロス・パラ・カウンセラー
ドッグ・アロマ・インストラクター
プロフェッショナル・ドッグ・セラピスト(ドッグマッサージ)
ペット栄養管理士
愛玩動物飼養管理士1級
ドッグライフカウンセラー
動物救急救命士
家庭犬ドッグトレーナー
(ドッグスポーツ後の筋肉疲労回避や問題行動改善のための自律神経を整えるマッサージなどを飼い主さんに教えています)
(時間があるときやご要望があればオフ会でもアロマの体験などをしてもらっています。 このときは金沢で、お気に入りのワンコ用スプレーを作ってもらいました)
愛犬のダイエット経験について教えてください。
我が家に引き取った当初は2.5キロでガリガリで、適正体重3.2キロに増やしたものの、実家や周囲からもらうオヤツでどんどん丸くなっていきました。
4.2キロになったときにはさすがにヤバイ!と…
まず、たんぱく質と炭水化物のどちらで太るのかを明確にしました。
我が家の場合は炭水化物だったので、ドッグフードをセミモイスト(※)とウェット(※※)の両方を試しました。
残念ながら脂肪分が多く耳がかなり汚れてしまうことが判明しました。
良い結果を得たのは、ウェットに野菜の水煮を加えたものでした。
それまで、耳垢を毎日掃除しても真っ黒だったのが、かなり改善されました。
そこで、一日の摂取カロリーと栄養素を全て出し、設定カロリー内で栄養素を取れる食材をセレクトして手作りに変更しました。
9ヶ月で4.2キロが3.2キロになりました。ただし、ただいまリバウンド中で3.4キロ(笑)
※セミモイスト・・・水分25〜35%の無発泡性ペットフードのこと。
※※ウェット・・・水分70%程度のペットフードのこと。
(残念ながら減量前、後の明らかに見た目の違う写真がありませんでした。これで勘弁してください、笑)
苦労したことは・・・やっぱり飼い主に知識がなかったことですね。
何をどうあげればいいのか、ドッグフードを食べさせなくて大丈夫なのかといろいろ不安になることもありました。
そして周囲からのオヤツ攻撃も・・・
無下に断ることもできないので、オヤツを多くもらった日はご飯を減らすなど日々試行錯誤でした。
現在、蘭丸の食事は完全手作り食です。
ですが一般の方にはドッグフードをベースにしたほうが栄養バランスも安心だと思います。
(ワンコのクラブサンドです。 はさんであるのはキャベツのゼリー寄せ、水で戻したエゾ鹿ジャーキー、クリームチーズ入りマッシュポテト、おからのコロッケ、豆腐と人参のテリーヌ)
(ワンコのドライカレー。
おからと鶏のひき肉、野菜を使ったヘルシーなお手軽レシピです。
肝臓によいターメリックは少量で免疫力をアップします)
(お豆腐と鶏のひき肉、にんじんの、油を使わないワンコのお豆腐ソーセージ。 所要時間は5分です)
愛犬にダイエットをさせたいと思っている飼い主さんにアドバイスを!
まずは適正なフード量をきっちり理解することが大切だと思います。ドッグフードもライトなどカロリーを抑えたものがいろいろと販売されているので、表示をしっかり確認してセレクトすることが必要。
フードの量が減ってしまうのが可哀想と思うのもよく分かりますが、おからやゼラチンなどをトッピングすることで量を増やしてあげることもできますし、オヤツもカロリーの低いお野菜などに変えたりと、ちょっとした工夫でワンコも満足できるものです。
ワンコは量よりも回数が多いほうが喜ぶのでご飯のタイミングを増やしたりしても効果的ですよね。
なによりもワンコの健康をしっかり管理し、食事と運動を行うことは、ワンコとコミュニケーションを深めるきっかけになると思いますので、楽しみながらダイエットできるよう工夫して取り組んで欲しいと思います。
(蘭丸に表情が出てきたのは一昨年の夏頃からで、ブログを始めたことで一緒に何かをする機会が増え、コミュニケーションが深まってきたことがきっかけだと思います)
<編集部コメント>
愛犬のために、資格を9つも取得するなんてスゴイですね!
手づくりごはんも、びっくりするほどオシャレでおいしそう!!
また、ネコ娘さんは愛犬のケアだけではなく、他の飼い主さんのサポートまでなさっているという点もスゴイです・・・。
とても参考になるお話をしていただき、ありがとうございました!