にゃんこの肉球大研究!

触り心地が良く、いつまでもぷにぷにと触っていたい猫の肉球。
当たり前ですが、触り心地がいいだけでなく、ちゃんと重要な役割を肉球は担っています。気持ちいいだけじゃない、猫の肉球が持つ役割や秘密を解き明かしていこうと思います。

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目次

肉球の役割とは?

可愛らしい猫も、大まかな区分けで言うとトラやライオンの仲間です。食肉目という分類になり、その名の通り、肉を食べてきた動物です。
ペットとして野生の本能は丸くなってきた猫ですが、現在でも「スズメを捕ってきた」とか「カエルを捕まえてきた」という話はよく聞きます。
つまり、狩りをする動物なのです。

狩りをするうえで大切なこと・・・それは、自分の気配を消すこと。
足音を立てるなんてもっての外です。そこで重要なのが肉球の存在なのです。
あのぷにぷには、もともとは自分の足音を消すために必要な柔かさだったのです。

他にも塀や木の上から飛び下りたり、塀から塀へジャンプした時に、あのプニプニが衝撃を吸収してくれるクッションの役割を果たしています。

余談ですが、猫は犬よりも肉球を自由に動かすことが出来る、と言われています。
上手に物を掴んだりすることができるのも、肉球を器用に動かせるためです。

黒猫娘さんちのミケ子

ごろにゃん♪ さんちのあんず

肉球の名前

肉球は英語では「PAD」と呼ばれています。日本では肉球と言われていますが、実はこれは俗称なんです。
正式な呼び名は蹠球(しょきゅう)といい、さらに細かく部位によって呼び方が決まっています。

前足の一番大きなものが掌球(しょうきゅう)、掌球の上にあるのが指球(しきゅう)、一番体に近い位置にあるのが毛根球(しゅこんきゅう)、人間でいう親指に値する狼爪(ろうそう)という部分にも小さいですが肉球があります。
後ろ足では一番大きいものが足底球(そくていきゅう)、足底球の上にあるのが趾球(しきゅう)という名前です。

肉球ひとつとっても、これだけ各部の名称があり細かく分かれているのです。
しかも稀にですが、この肉球の数が多い猫もいます。正確には指の数が多い猫で、多指猫(たしねこ)と呼ばれます。 多指猫は非常に器用な猫が多く、ネズミを捕まえたりするのも上手です。

プニプニ肉球を守るために

常に目に触れる場所ではないため、肉球のケガや病気は見過ごしてしまうことが多いです。
一番多いのは、乾燥によりカサカサになってしまうこと。手触りが悪くなるだけならまだマシですが、放っておくとひび割れて出血してしまったりします。
肉球は再生能力が低く、常に地面に触れている部分なので、完治するのにとても時間がかかります。
肉球は体重を支えている部位の一つでもあるので、ここが傷つくと歩くことを嫌がるようになる猫もいます。そうなると様々な弊害が出てくることになります。 肉球をカサカサの状態にしない為には、一番効果的なのは保湿クリームを塗ることです。最近はペット用品がとても充実してきており、肉球用のクリームも売られています。
無添加のものや、舐めて身体に入っても問題ない、安全なものを選ぶと良いでしょう。
最近のクリームは非常に質が良く、舐めるとおいしいと感じるクリームもあるようです。そのため、塗った傍から舐めてしまって意味がない・・・という話も聞きます。

最近では保湿スプレーというものも売られていますので、クリームがおいしくてすぐに舐めてしまう猫には、それらをうまく使ってみると良いかもしれません。

「ちゃとらとはちわれのおしゃべりマンガ日記」のモカ (#21「超うまい肉球」より)

「うにっき動画」のうに
(#21「魅惑の猫の手♪」より)

肉球の色、柄

猫のほとんどはピンク色の肉球を持つ猫が多いですが、実は猫によって肉球の色や柄が違います。
ここではその多種多様な肉球の色と柄について紹介します。

白っぽい毛色の猫は、肉球がピンク色の猫が多いです。
(クリームがかったピンク、ピンク)

くまぷーさんちのタマコ

黒っぽい毛色の猫は、肉球が黒っぽかったり茶色っぽい色が多いです。
(茶色、あずき色、黒)

光野 陽子さんちの小太郎

複数の色が混ざった毛色の猫は、肉球にも複数の色が混じってることがあるとか!
(ピンクと茶色、ピンクと黒など)

cocoa*さんちのチョコ

肉球の色は不変的なものでなく、環境や年齢によっても変化することがあります。
成長と共に肉球の色がどう変化していくかを観察してみるのも、楽しいかもしれません。
肉球の色の変化を楽しみつつ、毎日の状態のチェックもすると一石二鳥です。

人にとってはプニプニした感触が癒しの肉球。
ですが、猫にとっては生活を支える非常に重要な部位でもあります。

常に目にする場所ではないからこそ、飼い主が気を付けてあげなくてはいけない部位です。
何より気ままに動き回るのを好むのが猫。猫が猫らしい姿でいられるために、そしてプニプニの肉球を触って癒されるためにも、肉球のケアを忘れずに行うようにしましょう。

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