肉球について知ろう!
そもそも、肉球ってなに?と思う方も多いのではないでしょうか? 犬の肉球は、表面は皮膚の角質層が厚くなったもの、プニプニしている中身は、弾性繊維や脂肪などで構成されています。
プニプニしているのは、衝撃を吸収するためです。そのため、歩いていても大きな足音を立てずに済んでいるのです。これは肉食動物である犬にとっては、とても重要な役割です。 身体全体に比べるととても少ない割合の肉球ですが、実は痛覚、触覚、圧覚、温度と、犬にとってはいろいろな情報を得ることのできる大切な器官なのです。また、数少ない汗をかくことのできる器官でもあります。
感じ方は個体によって差がありますが、敏感な犬だと肉球を指でつついただけで「ビクッ」となってしまうこともあります。基本的に感覚としては鈍めの犬が多いようですが、肉球は再生能力が低く、そのため火傷したりケガをするとなかなか治らないデリケートな部位です。
ですからパートナーである飼い主が、しっかりと注意して見てあげることが大切です。
肉球を守るには?
治癒能力の低い、繊細な部位である肉球。では、その肉球を守るために、飼い主はどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
アウトドア時の山道や川原、草むらに注意!
山や川原、地面が良く見えない草むらには注意が必要です。 特にアウトドアやバーベキューで人気の場所には、思わぬ物が落ちている事があります。
空き缶や空き瓶、割れガラスやバーベキューに使った木の棒。他にも尖った木の枝や石ころなど、そういった物で肉球が傷つくことが多いのです。
☆解決法
見通しの悪いところでは遊ばせないようにしましょう。
飼い主の目の届く範囲で遊ばせるようにし、愛犬が怪我をしないように見守りましょう。
やむを得ず危険な物が落ちている場所を通らなければいけない場合は、カートやキャリーバッグを利用しましょう。
夏場のアスファルトは要注意!
夏場の強い日差しにより焼けついたアスファルトは、私達が思っている以上に高温です。
角質層の分厚い肉球と言えど、その高温により火傷をしてしまうことがあるのです。
☆解決法
晴天の昼間などの散歩は避けるようにしましょう。太陽が昇って間もない朝方や、沈みきる前、沈んだ後の夕方ならアスファルトの温度も高くないので、火傷を防ぐことができます。
散歩時のアスファルトだけでなく、熱くなった砂浜やコンクリートのベランダなどでも火傷を負うことがあるので注意が必要です。
ティラ兄さんちの愛犬ティラ
みやもっさんちの愛犬メイ
肉球のケア
散歩時に火傷やケガをさせないよう気を配る以外にも、日常生活で肉球をケアしてあげることも重要です。
肉球ケアは、愛犬の肉球の状態を把握するためにも重要なスキンシップの一つなのです。
保湿剤を塗る
特に乾燥の激しい時期は、肉球もあかぎれの様にひび割れてしまうことがあります。
それを避けるには、保湿剤を塗るのがオススメです。
今はペット用品が豊富なので、ペットショップへ行けば犬の肉球用の保湿クリームが売られています。舐めても安全なものを選ぶと良いでしょう。また、近くのペットショップに保湿クリームがなかったら、ワセリンを塗るのも効果的です。
トリミング
肉球の間から生えている毛。実はこの毛のお手入れが、室内犬には非常に大切なのです。この毛を放置したままにすると、フローリングで滑ってしまい、ケガの原因になります。
また、ゴミやほこりが付きやすく不衛生な状態となり、それが原因で肉球が皮膚病になる事もあります。
短く切ってあげるだけでも、病気の予防に繋がります。また、保湿クリームを塗る際に毛にクリームがついてベタベタした状態になるのを防ぐことが出来ます。
肉球豆知識
肉球のやわらかさに個体差が出るのはなぜなのでしょうか?
生まれたときは同じでも、成長するに従って肉球のやわらかさに個体差が出てきます。では、なぜ差ができるのでしょうか?
やわらかい肉球
やわらかい肉球を持つ犬は、その多くが室内で暮らす犬です。
室内だと屋外に比べてかなり足場が安定し、ごつごつとした場所が無いため肉球はやわらかいままでも問題ないのです。
さらに外にお散歩に行かない犬の場合、その肉球のやわらかさは産まれた頃と大差ないのではないでしょうか。
硬い肉球
室内でなく、自宅の庭など屋外で暮らす犬はその肉球も硬くなります。単純に言えば、肉球が鍛えられているのです。
屋外は室内に比べ、地面が硬く小さな石ころが多く存在しています。そんな地面で肉球がプニプニのままだったら、毎日怪我をしてしまいますよね。
その環境に適応するために、屋外で暮らす犬は自然と肉球が鍛えられているのです。
グッピさんちの愛犬サロ
アンままさんちの愛犬フィール
例外編
肉球の硬さに影響を及ぼすのは、そのほとんどが生活環境ですがそれ以外にもあります。
それは年齢と季節です。犬が高齢になると、肉球は硬くなります。なぜかというと、高齢になると新陳代謝が悪くなるためという説が有力です。
そして乾燥した季節になると、人間と同じで犬の肉球も乾燥し、がさがさとした硬い肉球になってしまうことがあるのです。
小さいながらも、犬の健康に深くかかわっている肉球。よく見えない場所だからこそ、特に気を付けてあげたい部分です。
肉球は犬にとって急所の一つでもあります。ですから多くの犬は肉球を触られるのを嫌がります。
けれど、愛犬がちょっと迷惑そうにしながらも肉球を触ることを許してくれているなら、それはまぎれもなく信頼されている証拠でもあるのです。
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