
MARENさんちのmaren(15歳)
ろんぴーさんちのコロン(15歳)
◆ご長寿犬の秘訣は・・・◆
「無理をしない・させない」ことです。
散歩の時間だから、食事の時間だから、子犬のころからの習慣だから・・・6歳を超えシニア世代になったワンちゃん達には、以前からの習慣は「体の負担になり、無理をさせてしまっていることかもしれません。大切なことは、「今」の体調、体力にあった「無理をしない、させない生活」をおくる事です。
◆日頃の生活をちょっと見直し◆
1、散歩は、短時間を複数回
長時間歩き続けるのは、シニア世代のワンちゃんには、足腰や心臓に負担をかけてしまいます。子犬のころからの同じ散歩コース、散歩時間を続ける事はシニア世代には負担になります。散歩は短時間で複数回に切り替えましょう。その都度、散歩コースを変える事で、適度な刺激、気分転換にもなります。
2、食事も少量を複数回
年齢にあったフードに切り替えるとともに、1日量を少量ずつ、複数回にわけ、食べさせる事がおすすめです。そうすることで、内臓への負担が軽減されます。
3、早寝、熟睡が一番
夜は、ゆっくり静かに眠ることができるように、ケージやベッドは、静かで、やや暗めの場所に置いてあげましょう。テレビのついたリビングや明るい部屋では、寝ている様でも気を張っているものです。眠くなったら、いつでも静かに眠れること、早めの時間から、ぐっすり眠ることは、シニア世代にはとっても大切な健康の秘訣です。
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4、「シャンプー」は短時間で
シャンプーは短時間で、ドライヤーも低めの温度で手早く掛けましょう。シャンプーは想像以上にワンちゃんの体に負担をかけてしまいます。リンスインシャンプーなどを使用し、出来るだけ短時間で終わりにしましょう。 トリミングショップを利用する際は、必ず年齢を伝え、シニアである事や体調を伝え、出来るだけ短時間で終わらせてもらえるように事前に伝えましょう。食欲がない、元気がないなどの体調の変化が見られた時は、利用を見送りましょう。また、長毛種のワンちゃんは、短めなスタイルにすることで、日常のケアもスムーズになります。
5、気温の変化に気を付けて
散歩に出るときは、室内と室外の気温差がシニア世代のワンちゃんには、大きな負担になります。涼しい部屋から、蒸し熱い外へ、温かい部屋から、寒い外へなど急な気温の変化は要注意です。散歩や外出の時には、洋服を着せる事もおすすめです。体の小さなワンちゃんや、短毛種のワンちゃんは、特に気にかけてあげましょう。
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◆食事、サプリメントの秘訣は・・・◆
「ちょっと顔に白髪が・・」そろそろシニアかな?と感じたら、食事もシニア用に切り替えてあげましょう。シニア用フードは成犬用よりカロリーが低いので、運動量が落ち、消化機能が低下気味なシニア世代の体に優しいフードです。固いドライフードを食べるのに、ちょっと大変そうかな?と感じた場合はやわらかいフードや、ドライフードを水でふやかした状態にすることもおすすめです。 また「食べ残しが目立つようになった」「食事に興味を示さなくなった」「食欲がない」など気になる時は、体調不良のサインです。早めにかかりつけの動物病院に相談をしましょう。
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フードと一緒に、シニア用サプリメントもおすすめです。
カルシウムを補うもの、関節のケアにグルコサミンを補うもの、皮膚トラブルをケアするものなど、それぞれの体調に合わせてサプリメントを選びましょう。
中でも、粉末のものは、ふりかけのように簡単に与えられるので、おすすめです。
またおやつも、低カロリー、柔らかいものがおすすめです。野菜を素材とするものや、 にぼしなどのカルシウムを補うことができるものもおすすめです。
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◆「歯」が大事◆
シニアになると、歯の根元が茶色く変色している場合や、ひどくなると緑色になってしまっていることも。歯の汚れや口臭が気になるようになったら、早めに動物病院を受診しましょう。歯が悪くなると、フードを食べにくくなったり、消化不良を起こしたりと体調不良を引き起こします。歯の治療には、麻酔を使用する事も多いので、健康なうちに早めに治療を済ませておきましょう。しっかり噛んで食事をすることは、健康を維持するうえでとても大切な事です。
歯磨きが苦手なワンちゃんには、 歯磨き効果のおやつがおすすめです。
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◆全身をさわって、チェックしましょう◆
ときには、ワンちゃんの全身をよくチェックしましょう。全身を撫で、しこりができていないか、皮膚に赤みや湿疹がないか、脱毛などがないかチェックしましょう。体調の変化には早期発見、早期治療が第一です。気になることがあったら、すぐに動物病院へ相談をしましょう。
◆健康管理・かかりつけの動物病院選び◆
「かかりつけの病院」は、シニア世代のワンちゃんにはとても大切な事です。
1、自宅の最寄の動物病院はどこですか?
2、動物病院の診察時間は?
3、夜間、救急対応をお願いできる動物病院はどこですか?
4、日頃の様子を知っている獣医師、スタッフはどなたですか? 突然の事にあわてることが無いよう、連絡先はすぐに目につく場所に控えておきましょう。
また、日頃から、予防接種や定期的な健康診断、動物病院でのトリミングやホテルの利用をすることで、ワンちゃんを動物病院施設や獣医師、スタッフに慣らしておくことも大切です。元気な時の様子を見ておいてもらうことで、体調不良時の異変への対応もスムーズになります。
まだ、かかりつけの動物病院が決まっていない場合は、
1、通院可能な場所にあること
2、診療時間や休診日、急患対応は?
3、持病がある場合は、その病気への対応が可能かどうか
を必ず事前に確認をしておきましょう。
人見知りがちなワンちゃんや緊張から噛みついてしまうなどの性格のワンちゃんは動物病院が苦手な事が多いので、日頃から
1、散歩コースとして、病院付近を通る習慣をつける
2、トリミングやホテルなどを利用し、獣医師やスタッフ、施設に慣れさせておく
事がおすすめです。
大切なワンちゃんの長寿の為には、ともに暮らす家族の、少しの心がけとお手伝いが大切です。日頃の生活を少しだけ見直して、「無理をさせない暮らし」に切り替えてあげましょう。家族とともにいる時間の楽しさが、何よりの長寿の秘訣ですから。
先生の紹介:大谷幸代先生
愛玩動物飼養管理士
青山ケンネルスクール認定 A級トリマー
メディカルトリマー 学生時代にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。その後、ペットショップ販売員、トリマー、ドッグトレーナー、ペットシッター等々さまざまな仕事を経験してきた。
ホリスティックケアアドバイザーや日本アロマテラピー協会認定アロマテラピーインストラクターなどの資格も取得。ペット関連用品の開発、雑誌等へコラムの執筆などを手がけるなど、「犬を飼う生活から、犬と暮らす生活へ」の実現をめざし、幅広く活躍している。